転生するなら人間がいいな〜 〈零〉

獣野狐夜

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弐章 狂ッタ“キノコ”森

さん コロシアイ。

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私が頑張らなきゃ。

私が魔法で、魔力で、この力で止めなくちゃ。

☆☆☆☆☆☆☆

もう………自分が自分じゃなくなってしまう。

……………あれ。

『うわっ!!いたっ……!!』

…………………シン。

高野心たかの しん……。

………

でも私にはこの包丁がある。

『………お前がユキだな?』

「ふふふ………殺す…。」

『クソッ……あの包丁をどうにかしなきゃ勝てねぇ。』

『あぁ………腰が抜けたっす……!!』

クウマ………。

友桜空舞ともざくら くうま

こいつは弱い。

ここで殺す。

『あ、あ……あわ………!!』

包丁を振るう。

『ぐっ………!!がはッ……ちきしょう!!』

『………え?』

「……………?」

クウマを刺したかと思った。



『チキショウ………!!いってぇ…………!!!』

『シン……!!シンダメっす!!傷が広がっちゃうっす…………!!』

『…………クウマ……逃げろ。』

『でも!』

『いいから逃げろっ!!!俺の命を無駄にしないでくれ!!』

『…………わかったっす………。』

泣きながら走っていくクウマ。

逃がさない。

『ひぇっ!!』

「ばいばい♡」

『させねぇっ!!』

「あ」

私は転んだ
足払い どうして?
油断してた… 落ちていく
地面 土の感触 殺さなきゃ
目の前だけ見てた 油断してた
この私が 殺したかと思った
不意を 不意を突かれた
油断をしてた?


……


『今のうちだ!!逃げろっ!!』

『シンも、行くっすよ!!』

『俺がどうにかするから!!すぐ戻る!!』

『………信じてるっす!!』

「……くそ。」

『さて、ここでお前を倒す。』

「…………まぁ、後で殺せばいいか♪」

『…!?』

立ち上がる。

シンは私に馬乗りしてたけど、無駄。

私の包丁を取ろうとしてたけど、それがあだになったね。

私は

頭から落ちるシン。

しかし

「殺す。」

『殺されてたまるかっ!!』

シンは強い。

包丁がなければ

柔道界で最強に近い彼は、中学生ながらにの力を持つ。

私には包丁がある。

拳で殴られるなら、

殺す。

こいつはここで殺さなきゃ、後々面倒だ。

『お前をここで倒さなきゃ、みんなの未来はねぇ!!』

「……じゃ、せいぜい足掻いてみてよ。」

『ああ、そのつもりだ!!』

…………私は強い。

…………………
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