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零章 ノロイ、呪い、呪イ

さん 残酷、慈悲。

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※性的描写があります。苦手な方はご注意下さい。



パーカー一枚着ればよかったと後悔する。

街では視線が痛かった。

時期的に秋なのか、寒かった。

私はさっさとテントで、眠りにつこうとした。

海では塩で肌がひどいことになり、

山では鎧の下にほぼ何も着ずにだったから、死ぬほど熱かった。

そう想いに耽っていた。

……気配に気づかないで。

「………ぐぁっ!?」

突然、何かに刺されたような痛みがした。

…………矢……?

「……!?」

敵襲か……?

そう重い身体を起こそうとする。

……身体が動かない。

私は焦った。

そして、テントの中に誰かが来た。

私は死を覚悟したが、知り合いだとわかった。

安心したのも束の間、私は後悔した。

服を脱がされ、アラレもない姿にされる。

私は、やはり動けなかった。


「……っ!…………っ!!」

……肌と肌がぶつかる音。

何も出来ず、ただただ気持ちの悪い粘液の音を聴きながら、感じたくもない快感を感じていた。

声が出せない。

四つん這いの姿勢で、顔が見えなかった。

身体を動かしたくても、動けなかった。

麻酔を撃たれてしまっていた。

男の正体はわかる。

入ってくる時にしっかりと顔をみた。

私は、無くなっていく意識の中、ずっと犯され続けた。

腹に液体を流される感覚。

私は吐き気を覚えた。

私のは奪われた。

『……はぁ……はぁ……っ!大好きっす………!!ユキさん………!!』

……やっぱり。

やっぱり、クウマだった。

信じたくはなかった。

私はされるがまま、意識を失った。

*******

「……っはひゃ!?………ぅあ………あぁ………!!」
まだ、お腹の中に何かがある感触が残っている。
気持ちが悪い。
……あの矢。
あの矢、毒があったのだ。
安楽死……ってところ……かも。
一体誰が……
もう、怖い……
嫌だ……
…………はやく、
でも、
「……いやだっ!!嫌だっ!!嫌だっ!キモいキモいキモいキモいっ!!嫌っ!いやっ!!」
……あの時の快感を忘れようと、私は必死にお腹を殴った。

嘔吐しながら、私は自分の腹を殴り続けた。
……忘れたい忘れたい忘れたい忘れたい忘れたいっ!!
………大学に、行こう。
大学に行けば……。

なぜ突然そうなったかは分からない。

ただ、行きたかっただけ。
私は、しばらく不登校になっていた。
でも、久々に行けば、何かわかるかもしれない。
それとも、ただの気分転換にでもなればと。
制服に着替えて、いざ出ぱt………

キキィーーーッ!!ドガシャァアアン!!

……何が起きたのかはわからなかった。

宙を舞う感覚を覚える。

『いやあああ!!人が引かれたあああ!!』

…甲高い声が聞こえた。女性の声だ。

『早くっ!!早く救急車を!!』

………頭が痛い。

血の匂いがする。

『………ダメだ。もう、間に合わない。』

……寒い……………。

お兄ちゃん………助けて………。

痛いよ……………。



……………

…………………

もう………疲れた。

…………………………消えてしまいたい。


これで何度目だろうか。


もう、嫌だ。


…………………行こう。

………………………………なにか……しなければ。



私は、カリス戦まで行った。

作戦会議、私はサクラに耳打ちした。

「……サクラが死にそうなら、私が。」

私は知っていた。

どの転生でも、サクラは

どの選択をしても、必ずそうなった。

その上、サクラは殺人なんてできない。

出来っこない。

それほど彼女は優しくて、臆病で、人間だ。

……だから、

こうするしかない。


私は、サクラが自分を責めるのを見越して、

私自ら犠牲にして死ぬことにした。

死ぬべきだ。

死ぬしかないから……

……………………………………………………?


……早速私は、行動に移した。

サクラが用意したお茶に遅効性の毒を仕込む。

それを

………目標を達成しなきゃ、

……ごめんね。

……………ごめんねサクラ。

…‥仕方ないことなんだ。
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