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第捌章 大戦争は、混乱と共に
11節目 弁慶のなんとやら
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『……そして時はまた、動き出す』
『…ぐぁあああああ!!!いっつぇえええ!!!』
『な、なんや!?何が起こったん!?!?』
パシッとコインを掴むと同時に、悲鳴が廊下に響く。
『…そ、ソラさん…後でどんな能力か、聞いてもいいでしょうか?』
『えぇ、まぁ……後でね。』
『膝に矢を受けてるやんけ!!…てゆことは、今のうちに逃げれるってことやんな!?』
『そうですよ!あと一分ほどで開くっぽいです!ナイスソラさん!』
褒められ慣れてないせいで、どういう反応をすればいいのか分からないが…まぁ、悪くはないかも。
……ゾワッと、悪寒が走った。
嫌な、とてつもなく嫌な何かが来る……!
『……よぉ、お前が谷村空とやらだな?』
……こいつが
私をさらった、張本人…!!
リチャード・ブラウンだ…!
✳✳✳✳✳✳✳
…おっと
早速なにか異常があったようだな。
この俺の記録本に新しく書かれた情報によると…
獲物と召喚された者たちがセキュリティカードを使用して脱出すると書かれているな。
……少し計画を早める必要がある。
…俺は、欲深いんだ。
舐めるんじゃねぇぞ。
アイツが持っている能力…噂によると、時間の超加速による空間停止能力らしい。
……欲しい。
欲しい、とてつもなく欲しい!!
いずれ俺はこの国を、この島を…この世界を!!乗っ取って支配するのだ!!!
そして俺の楽園を作り、あのクソッタレで醜い星をぶち壊してやるのさ!!!
……そうだよ、俺はあの星が憎いんだ。
俺は一般家庭で生まれた、ごく普通の男なんだ。
平凡な妻を持ち、平凡な子供とすごし、平凡な仕事に就き、平凡な日常を送っていた。
…つまんねぇよな。
欲しかったんだ。
ただひたすらに、金が、愛が、手に入れられるものならなんでも…!!
全部が全部、俺のもんだったら…そんな妄想をしていた。
だから俺は、計画を立ててたんだ。
国のトップを殺すために、銃の腕を磨いた。
交渉術も、コネも財産も、全て手に入れるために努力してきたのさ。
……そして、大統領の演説に立ち会わせることが出来た。
俺はサイレンサーの着いたスナイパーライフルを屋上から構え、引き金に指をかけた……
ところで、知らない世界にいた。
…驚きや困惑より、俺はある感情に取り憑かれた。
やられた。
……クソッタレな神は、俺の計画を全部パーにしやがったんだ!!!
オマケに最初っからやり直しだ。
クソが!!!
……俺はとりあえずこの世界を支配することにしたんだ。
どうやらこの世界は、異世界人とされるだけで地位が高くなるらしい。
その上、俺が召喚?された場所は、異世界人が王になるシステムだ。
おかげで力も財産も簡単に手に入った。
しかし、俺の他に三つの国があった。
俺は……欲しくなったんだ。
この世界が。
だから、力づくでも手に入れようとした。
ちょっかいをかけて、アイツらの住人を少しずつ減らそうとしたが…対策をされた。
そんときに手に入れたのがこの予言書…もとい、記録本の能力である《記録者》だ。
俺はその本を駆使して、戦争の準備を行ったんだ。
王は、俺一人で十分なんだよ。
戦争のためのピースは、あとひとつ足りなかった。
でもピースを持つ人物が現れた。
……それが今、手に入ろうとしているのだ。
逃がす訳には行かぬ!
殺してでも、その能力を奪ってやる!!!
待ってろよ、クソ神!!
お前の地位は、この俺が手に入れる!!
『…ぐぁあああああ!!!いっつぇえええ!!!』
『な、なんや!?何が起こったん!?!?』
パシッとコインを掴むと同時に、悲鳴が廊下に響く。
『…そ、ソラさん…後でどんな能力か、聞いてもいいでしょうか?』
『えぇ、まぁ……後でね。』
『膝に矢を受けてるやんけ!!…てゆことは、今のうちに逃げれるってことやんな!?』
『そうですよ!あと一分ほどで開くっぽいです!ナイスソラさん!』
褒められ慣れてないせいで、どういう反応をすればいいのか分からないが…まぁ、悪くはないかも。
……ゾワッと、悪寒が走った。
嫌な、とてつもなく嫌な何かが来る……!
『……よぉ、お前が谷村空とやらだな?』
……こいつが
私をさらった、張本人…!!
リチャード・ブラウンだ…!
✳✳✳✳✳✳✳
…おっと
早速なにか異常があったようだな。
この俺の記録本に新しく書かれた情報によると…
獲物と召喚された者たちがセキュリティカードを使用して脱出すると書かれているな。
……少し計画を早める必要がある。
…俺は、欲深いんだ。
舐めるんじゃねぇぞ。
アイツが持っている能力…噂によると、時間の超加速による空間停止能力らしい。
……欲しい。
欲しい、とてつもなく欲しい!!
いずれ俺はこの国を、この島を…この世界を!!乗っ取って支配するのだ!!!
そして俺の楽園を作り、あのクソッタレで醜い星をぶち壊してやるのさ!!!
……そうだよ、俺はあの星が憎いんだ。
俺は一般家庭で生まれた、ごく普通の男なんだ。
平凡な妻を持ち、平凡な子供とすごし、平凡な仕事に就き、平凡な日常を送っていた。
…つまんねぇよな。
欲しかったんだ。
ただひたすらに、金が、愛が、手に入れられるものならなんでも…!!
全部が全部、俺のもんだったら…そんな妄想をしていた。
だから俺は、計画を立ててたんだ。
国のトップを殺すために、銃の腕を磨いた。
交渉術も、コネも財産も、全て手に入れるために努力してきたのさ。
……そして、大統領の演説に立ち会わせることが出来た。
俺はサイレンサーの着いたスナイパーライフルを屋上から構え、引き金に指をかけた……
ところで、知らない世界にいた。
…驚きや困惑より、俺はある感情に取り憑かれた。
やられた。
……クソッタレな神は、俺の計画を全部パーにしやがったんだ!!!
オマケに最初っからやり直しだ。
クソが!!!
……俺はとりあえずこの世界を支配することにしたんだ。
どうやらこの世界は、異世界人とされるだけで地位が高くなるらしい。
その上、俺が召喚?された場所は、異世界人が王になるシステムだ。
おかげで力も財産も簡単に手に入った。
しかし、俺の他に三つの国があった。
俺は……欲しくなったんだ。
この世界が。
だから、力づくでも手に入れようとした。
ちょっかいをかけて、アイツらの住人を少しずつ減らそうとしたが…対策をされた。
そんときに手に入れたのがこの予言書…もとい、記録本の能力である《記録者》だ。
俺はその本を駆使して、戦争の準備を行ったんだ。
王は、俺一人で十分なんだよ。
戦争のためのピースは、あとひとつ足りなかった。
でもピースを持つ人物が現れた。
……それが今、手に入ろうとしているのだ。
逃がす訳には行かぬ!
殺してでも、その能力を奪ってやる!!!
待ってろよ、クソ神!!
お前の地位は、この俺が手に入れる!!
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