59 / 73
第漆章 希の言葉が産む、好戦国家
7節目 揚げ物と腐女子は程々に
しおりを挟む
『ココアはどんなシチュが好きなん?』
『ええええ!?私はそうですね!例えば□□くんがあーなって、そしたら〇〇くんがこうしてー!!すると××くんと□□くんで取り合いになったりー!!』
胸焼けする。
小説書いてた身だから、多少耐性はある。
でも、まじでやばい。
まるで揚げ物食ったあとみたいな胸焼け。
「おげぇ………。」
『うわ!!ユキ大丈夫なん!?』
『あ、治癒魔法入ります?』
「うぇええええ」
『お願い!!なんかやばそう!』
『友達の頼みですから!!やりますよ!!』
………何とか胸焼けは収まったけど、
これは強烈だ。
腐女子レベルが違う。
なんでサクラついていけてるんだろ……。
とりあえずココアの家にお邪魔させて貰うことになった。
「…………………うわぁ」
『相当好きなんだ!!』
『そうなんですよぅ~ぐえへへへへへ♡』
ポスターがあちらこちらに貼ってある。
本棚はご丁寧に隅から隅までびっしりBL本。
きっっっっっつい……。
よく見るとはだけ過ぎだろっっっ!!!
こんな堂々と人に見せれるもんなのかな…?
『サクラ先輩!!!これとかどうです!?レアモンのアクスタ!』
『すごいなぁ……これアタシまだ持ってないやつだぁ~!』
…サクラも腐女子だったのか。
待って初めて知った。
…………ちょっと心配事があるけど…。
もし、もしもだよ?
もしもサクラが、百合好きの方とかだったら…………。
まぁそんなことないよね!!
私が…私が恋愛対象とか。
てか女の子だからって誰でも好きになるわけじゃないし???
だよね??そうだよね!?
「だよねえええ!?!?」
『うお!びっくりしたどしたん?』
『ひぎゅわああああああ!!びびびびどどユキひゃん!?』
「あ、え口に出てた!?!?」
『ガッツリ叫んでたけど?』
『わたひびっくり、しまひた……攻撃かなにかかとぉ……』
「いやその……マジでごめん。」
『ココア涙目になってる可愛い~』
『いやひゃみないでぇ~』
サクラが珍しくほっぺたムニムニしてる…。
あれ猫以外にするんだ……。
…………あれ、なんか忘れてる気が。
☆☆☆☆☆☆☆
『…櫻井様。貴方は本当に着いてきてよかったのですか?』
『……えぇ、僕の国はまぁ…あの子たちがいるから大丈夫だよ。…それに、サラを1人にしては置けないからね。』
『うふふ♪もう、ダイキさんったらぁ♪』
『………ちょっと待ってください櫻井様』
……………?
『なんだか嫌な予感がします…』
『おお、櫻井嬢……どうかしましたか?』
『嬢って……ふふ♪…なんだか、大変なことが起こりそうです…』
『…………そうか。サラが言うんなら起こるんだね…』
『…我も嫌な予感がしますぞ』
……不穏な風が通り抜ける。
ユウカの握る手が強くなる。
『ねねーかいすさーん!』
『おお~♪なんだい友桜の嬢さん?』
『……なんかカリスさんらしくないですねぇ♪』
『おねえちゃんがたいへん!!』
『………お姉さん?』
お姉さん。それは空音様のことだ。
『お姉ちゃん………空音さんの事かしら?』
『空音………たしかここの創造神………だよな?』
『そうだ。我は忘れもしないぞ。友桜嬢とも血の繋がりがある。匂いで分かる。』
……敵意。
隠しきれない殺意。
視線の数は………3つ。
目的は我々らしい。
『敵だ。』
『……本格的に動き始めたわね』
『そうだなぁ、気を引き締めなくては。』
『……我もお守り申すぞ』
『へんなひとたちがいっぱーい!』
視える。
姿が見えなくても我には視える。
心というものがある限り。
何かを考え、何かを行動する限り我には何もかもお見通しだ。
それが我のスキル、《心視者》だ。
『敵は3つ、それぞれ南南東弓兵、北北西銃兵、北東短剣持ちだ。距離は直径約80尺ほどの範囲内、スキルなし、早急にとりかかるぞ。』
『情報助かるよ、カリスさん。』
『ありがとう!いくよアナタ!』
『我は友桜嬢をお守り致す!』
『うちもびりびりしゃぼんだまでおてつだいするー!』
それぞれが動き出す。
…宣戦布告だ。
『ええええ!?私はそうですね!例えば□□くんがあーなって、そしたら〇〇くんがこうしてー!!すると××くんと□□くんで取り合いになったりー!!』
胸焼けする。
小説書いてた身だから、多少耐性はある。
でも、まじでやばい。
まるで揚げ物食ったあとみたいな胸焼け。
「おげぇ………。」
『うわ!!ユキ大丈夫なん!?』
『あ、治癒魔法入ります?』
「うぇええええ」
『お願い!!なんかやばそう!』
『友達の頼みですから!!やりますよ!!』
………何とか胸焼けは収まったけど、
これは強烈だ。
腐女子レベルが違う。
なんでサクラついていけてるんだろ……。
とりあえずココアの家にお邪魔させて貰うことになった。
「…………………うわぁ」
『相当好きなんだ!!』
『そうなんですよぅ~ぐえへへへへへ♡』
ポスターがあちらこちらに貼ってある。
本棚はご丁寧に隅から隅までびっしりBL本。
きっっっっっつい……。
よく見るとはだけ過ぎだろっっっ!!!
こんな堂々と人に見せれるもんなのかな…?
『サクラ先輩!!!これとかどうです!?レアモンのアクスタ!』
『すごいなぁ……これアタシまだ持ってないやつだぁ~!』
…サクラも腐女子だったのか。
待って初めて知った。
…………ちょっと心配事があるけど…。
もし、もしもだよ?
もしもサクラが、百合好きの方とかだったら…………。
まぁそんなことないよね!!
私が…私が恋愛対象とか。
てか女の子だからって誰でも好きになるわけじゃないし???
だよね??そうだよね!?
「だよねえええ!?!?」
『うお!びっくりしたどしたん?』
『ひぎゅわああああああ!!びびびびどどユキひゃん!?』
「あ、え口に出てた!?!?」
『ガッツリ叫んでたけど?』
『わたひびっくり、しまひた……攻撃かなにかかとぉ……』
「いやその……マジでごめん。」
『ココア涙目になってる可愛い~』
『いやひゃみないでぇ~』
サクラが珍しくほっぺたムニムニしてる…。
あれ猫以外にするんだ……。
…………あれ、なんか忘れてる気が。
☆☆☆☆☆☆☆
『…櫻井様。貴方は本当に着いてきてよかったのですか?』
『……えぇ、僕の国はまぁ…あの子たちがいるから大丈夫だよ。…それに、サラを1人にしては置けないからね。』
『うふふ♪もう、ダイキさんったらぁ♪』
『………ちょっと待ってください櫻井様』
……………?
『なんだか嫌な予感がします…』
『おお、櫻井嬢……どうかしましたか?』
『嬢って……ふふ♪…なんだか、大変なことが起こりそうです…』
『…………そうか。サラが言うんなら起こるんだね…』
『…我も嫌な予感がしますぞ』
……不穏な風が通り抜ける。
ユウカの握る手が強くなる。
『ねねーかいすさーん!』
『おお~♪なんだい友桜の嬢さん?』
『……なんかカリスさんらしくないですねぇ♪』
『おねえちゃんがたいへん!!』
『………お姉さん?』
お姉さん。それは空音様のことだ。
『お姉ちゃん………空音さんの事かしら?』
『空音………たしかここの創造神………だよな?』
『そうだ。我は忘れもしないぞ。友桜嬢とも血の繋がりがある。匂いで分かる。』
……敵意。
隠しきれない殺意。
視線の数は………3つ。
目的は我々らしい。
『敵だ。』
『……本格的に動き始めたわね』
『そうだなぁ、気を引き締めなくては。』
『……我もお守り申すぞ』
『へんなひとたちがいっぱーい!』
視える。
姿が見えなくても我には視える。
心というものがある限り。
何かを考え、何かを行動する限り我には何もかもお見通しだ。
それが我のスキル、《心視者》だ。
『敵は3つ、それぞれ南南東弓兵、北北西銃兵、北東短剣持ちだ。距離は直径約80尺ほどの範囲内、スキルなし、早急にとりかかるぞ。』
『情報助かるよ、カリスさん。』
『ありがとう!いくよアナタ!』
『我は友桜嬢をお守り致す!』
『うちもびりびりしゃぼんだまでおてつだいするー!』
それぞれが動き出す。
…宣戦布告だ。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる