上 下
13 / 63
第弐章 虹架かりし、天空の島

2節目 空がよく晴れる

しおりを挟む
『あっちのスイーツ、美味しそうだぞ  !!』
『そうだな。ちょ、ちょっとだけなら…食べてみたいな。』
「そーだねー。」
疲れました。
みんなあちこち行くから、色々と疲れた。
特にアリサは、お金ないのにバクバク食べるから食費がとんでもない。これから大変だなぁ…。
「あれ、そういえばソラは…?」
『ソラ?ソラなら路地裏に行っちゃったよ?』
「路地裏?大丈夫かな…。」
ソラがいないことに気づいた私は、アリサに行方を聞いてみた。
どうやら路地裏にいるらしい。何をするんだろう?
とりあえず私たちはソラが消えていった路地裏付近の店に立ち寄ることにした。

*******

『はぁ…はぁ…はぁ……早く……しないと…!』
一方その頃、ソラは路地裏で走っていた。

数分前、ソラはを聞いた。
『谷村 空よ。あなたは5分後、を路地裏で使用しなさい。条件を満たさない場合は、。』
『……でた……またあの声……!』
『ソラ?どうしたんだぞ?』
『ん?あ、ううん!なんでもないの。ちょっと路地裏に用があってね。』
謎の声の主は、聞き覚えのある声だ。
その謎の声の主は、脳裏に目的地を表示できるので、本当に破壊されそうで怖い。
私は即座にを目的地で使用するため、走った。
走る理由は、目的地が5だ。
走れば間に合う距離だが、歩くと間に合わない。
私はこの目的を果たさないといけない。
果たさないと、から。
ひとつは私の。もうひとつは……分からない。
私の秘密のスキル…このスキルは私の育てのおじいちゃんにも言ってない。

私のスキル…それは。

転生者テンセイスルヒト】。
効果は、こと。


私はその準備を終えた後、すぐにユキ達の元へ行った。
そのスキルを使うところを、…。



*******

近くのスイーツ店で、レオンの奢りのしっとりしたチョコケーキを頬張ってた時。
『ユキさん、アリサさん、レオンさん。おまたせしました。集合はここでいいですよね。』
ソラが帰ってきた。
「ソラ!どこ行ってたの?」
『えっと…ねこ!猫を追いかけてたの。』
ソラは一瞬辛そうな目をしてから、いつも通りの優しい目で話す。
どうやら、珍しい猫を見つけて、追いかけて言ったらしい。
『そうなのか!心配したんだぞ!!』
『そ、そうですよ…!なにか一言でもいいので、言って欲しいですよ…。』
『ごめんね…ついつい。』
「まぁ、いいんじゃない?それくらいね。」
『えへへ!』
ソラにもきっと事情があるんだろう、ってことで片付けた。
ソラも戻ってきたことだし、観光を続けることにした。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

転生するなら人間がいいな〜 〈零〉

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:2

女王直属女体拷問吏

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:234pt お気に入り:1,730

異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:53,301pt お気に入り:35,438

ほっといて下さい(番外編)

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:184pt お気に入り:2,005

嫌われ悪役令嬢に転生してしまった件

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:3,004pt お気に入り:110

ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:3,038pt お気に入り:22,241

嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,051pt お気に入り:11,702

愛さないで

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:816pt お気に入り:1,013

処理中です...