転生するなら人間がいいな～

第参章 陰キャの心、熱を出す

番外編3 一枚の思い出

私たち一行は、新しく入ったサクラを連れて雨の街レインタウンを去った。
私は【変身者カワルモノ】を使って、
強そうな炎鷲族フェニックスに変身した。
ちなみに炎鷲族フェニックスは、
幻想大虹ウツクシレインボーを創る太陽神として、空の街スカイワールドの守護神と崇められている神獣らしい。
じゃあなんでそんなすごい神獣になったかと言うと、私のスキルには1度見たものに変われることが利点だった。
ちなみに人間以外なら仲間のひとりにだって変身可能！すごいでしょ！
とりあえず私たちは地上に降りて、
魔物の森マッシュルームフォレストの開けた場所に降り立った。
とりあえず元に戻る。
すると、ズボンのポケットから空桜クウオウの花びらが一枚、ヒラヒラと舞った。
小さな小さな、淡い紅色の華。
サクラと出会った思い出が脳裏を過ぎった。
思わず涙が出た。
サクラが『大丈夫…？元気？』と聞いてきたので、私は「元気だよ、大丈夫。」と返事した。
とりあえず、宿に泊まることになった。