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第弐章 虹架かりし、天空の島
3節目 現代技術はすぐそこに
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たくさんのスイーツ店やお土産屋を周り、夜も更けてきたので宿に泊まることにした。
100ロンダ(日本円で4000円)という衝撃価格で泊まれるホテルにみんなで泊まった。私はグーパーじゃんけんでレオンと寝ることになった。
襲われないかな…怖いな…あれでも思春期だから私は襲われないようにと祈りながら眠りについた。
翌日、実に快適な目覚めで起きた。
異世界に来て約4日。珍しくみんなより早く起きてしまった。
壁掛けの時計を見ると、6時半。
全米が泣いた瞬間だ!と冗談を呟きつつ、朝ごはんを食べることにした。
ベットはひとつしか無かったので、襲われることに恐怖していたが。
『ぐぉおおおおおお…。』
熟睡しているレオンを見る限り、襲われてない……はず。
レオンが上半身裸なところは気になるけど、レオンの実家でもそうだったから気にしないでおく。いや気にしたら嫌な予想を立ててしまうので忘れることにした。
とりあえずみんなで朝食を摂るため、ホールで待っているとアリサがやってきた。
『これは槍が降りそうだぞ!まさかユキが早起きなんて…!』とやってきて早速アリサに馬鹿にされたので少しボコした。
『いたいぞ…ぐすん。』
次にソラが起きてきた。
『あら、アリサさん、ユキさん。お早いですね。おはようございます。』
ととても丁寧に挨拶してきた。
その丁寧さに思わずびっくりしたくらい。
最後にレオンが起きてきた。
『ユキさん…おはようございます。昨日はとても疲れましたね。』
なんか意味深にしか聞こえなくなったので無視することにした。
朝食を摂ったあと私たちはホテルを後にして幻想大虹を目指した。
スイーツ店で手に入れたパンフレットによると、夕方が一番美しいらしいので、夕方まで観光しようということになった。
「観光楽しみだね!さぁ着替え着替……ん?なにこれ?」
下着を取り替えようとしたその時。
胸ポケットに何かが入ってること気づいた。
「これ……は??まじで!?」
スマホが入ってた。
でも充電切れ。最悪だぁせっかく無双出来そうなのにぃ!とりあえず廊下にいたアリサに「電気魔法使える?」と適当に聞いたら、衝撃の一言を放ってきた。
『【電気魔法】はないけど、【充電魔法】という人型機械にしか使えない魔法があるぞ。どうやら【電気魔法】の劣化版らしいのだ。』
え、さすがに都合よすぎね?え??
とりあえずアリサに「この魔法を使ってくれないかな?」と言ってみる。
するとアリサは嫌な笑みをし始めた。
『フフフ…【充電魔法】を使って欲しいなら土下座するんだぞ!!』
と言われたので土下座した。したくないけどした。
「その魔法をこの板に向けて使って!」と。3秒も経たなかったのに、100%になった。なんかすごい。
都合良すぎて私TUEEEE的な展開になりかけてるけど気の所為?
まあとりあえずこれで色々なものが使える。あれ?圏外じゃないの!?
待ってヤラセじゃないの知らないの!!
いやいやいやいやなわけ…あるんだよね…。
どうやらこの世界には無線LANがあるので、Wi-Fi的なものがあるらしい。でもスマホはない。今の日本と比べるとここは日本の昭和時代ぐらいの文明らしい。バブル崩壊後くらいかな。
でもさすが異世界。日本とはだいぶ違うみたいで、ほとんど魔法で起動させてるらしい。
いや待って。急にやりたいことが出来た。
もしや、電話できるん?
そういえば私がここへやってきた時。
服装はそのまま、見た目が変わっただけで
……まさかこれは、転移だったのか!?
空き巣に刺されたと思ったけど、どうやら刺される寸前に何らかの方法で世界を渡ってしまったようだ。だから服とかもそのままだったんだね。
そういえば日本にいた唯一の友達で親友、サクラに電話できるかな?
よし、何故か知らないけど電波はオッケー。
充電もオッケー。よし、電話してみよう。
そう思い立った私は、《坂本紗倉》と書かれた番号に電話をかけた。
☆☆☆☆☆☆☆
あたしはサクラ。
学校ではたくさんの友達がいたけど、その中でもユキという女の子と仲が良かったんだ。
でもある日…。
『速報です。昨晩、○○県香澄ヶ坂市内在住の秋山雪美(19歳)が、何者かによって殺害され、遺体が見つかりました。検察の調べによると、遺体は秋山雪美さんではなく、その兄の秋山冬也(21歳)のものだと言うことが報告されています。現在捜索隊は、秋山雪美さんを現在も捜索中です。次のニュースです…。』
ユキは行方不明になっていた。
その兄は亡くなったらしい。
あのニュースから二週間ぐらいだった頃。
突然、ユキから電話がやってきた。
びっくりしたけど、一応電話に出ることにしたの。
『もしもし、サクラです。』
「…へ?すごい!!」
相手はびっくりした声を出した。
懐かしい…ユキの声だ。
「本当に出れた…!あ、もしもし!ユキです。あのね、驚かないで欲しいけど…」
と話を始めた。
そしてあたしは人生で一番びっくりすることが起きた。
『私ね、あ、驚かないでね!あのね、私ウルワランドっていう異世界にいるの。しかも私、獣人になったっぽい。』
とガチトーンで言われた。
冗談かな?冗談だよね?
『じょ、冗談でしょ!』
そういうと、ユキは慌てた様子で「冗談じゃないよ!?写真送ってあげるね。」と言った。
『ちょっと待って!今何処に……え?』
質問をしようとした瞬間、目の前が真っ暗になった。
☆☆☆☆☆☆☆
「よし、いい写真撮れた…あれ?」
突然サクラからの電話が切れた。
ま、まさか…襲われた!?なわけないよね。
そう思ってると、見覚えのある少女が目の前に現れた。
その少女は、『え?ゆ、ユキ!?』とびっくりしたようだ。
その少女は、薄い茶色の髪の毛を後ろでたばねた、可憐な少女。
そして、白色のメガネが、彼女の可愛さを引き立たせていた。
彼女の名前は……。
彼女の名前は坂本 紗倉。
私の唯一の親友だ。
100ロンダ(日本円で4000円)という衝撃価格で泊まれるホテルにみんなで泊まった。私はグーパーじゃんけんでレオンと寝ることになった。
襲われないかな…怖いな…あれでも思春期だから私は襲われないようにと祈りながら眠りについた。
翌日、実に快適な目覚めで起きた。
異世界に来て約4日。珍しくみんなより早く起きてしまった。
壁掛けの時計を見ると、6時半。
全米が泣いた瞬間だ!と冗談を呟きつつ、朝ごはんを食べることにした。
ベットはひとつしか無かったので、襲われることに恐怖していたが。
『ぐぉおおおおおお…。』
熟睡しているレオンを見る限り、襲われてない……はず。
レオンが上半身裸なところは気になるけど、レオンの実家でもそうだったから気にしないでおく。いや気にしたら嫌な予想を立ててしまうので忘れることにした。
とりあえずみんなで朝食を摂るため、ホールで待っているとアリサがやってきた。
『これは槍が降りそうだぞ!まさかユキが早起きなんて…!』とやってきて早速アリサに馬鹿にされたので少しボコした。
『いたいぞ…ぐすん。』
次にソラが起きてきた。
『あら、アリサさん、ユキさん。お早いですね。おはようございます。』
ととても丁寧に挨拶してきた。
その丁寧さに思わずびっくりしたくらい。
最後にレオンが起きてきた。
『ユキさん…おはようございます。昨日はとても疲れましたね。』
なんか意味深にしか聞こえなくなったので無視することにした。
朝食を摂ったあと私たちはホテルを後にして幻想大虹を目指した。
スイーツ店で手に入れたパンフレットによると、夕方が一番美しいらしいので、夕方まで観光しようということになった。
「観光楽しみだね!さぁ着替え着替……ん?なにこれ?」
下着を取り替えようとしたその時。
胸ポケットに何かが入ってること気づいた。
「これ……は??まじで!?」
スマホが入ってた。
でも充電切れ。最悪だぁせっかく無双出来そうなのにぃ!とりあえず廊下にいたアリサに「電気魔法使える?」と適当に聞いたら、衝撃の一言を放ってきた。
『【電気魔法】はないけど、【充電魔法】という人型機械にしか使えない魔法があるぞ。どうやら【電気魔法】の劣化版らしいのだ。』
え、さすがに都合よすぎね?え??
とりあえずアリサに「この魔法を使ってくれないかな?」と言ってみる。
するとアリサは嫌な笑みをし始めた。
『フフフ…【充電魔法】を使って欲しいなら土下座するんだぞ!!』
と言われたので土下座した。したくないけどした。
「その魔法をこの板に向けて使って!」と。3秒も経たなかったのに、100%になった。なんかすごい。
都合良すぎて私TUEEEE的な展開になりかけてるけど気の所為?
まあとりあえずこれで色々なものが使える。あれ?圏外じゃないの!?
待ってヤラセじゃないの知らないの!!
いやいやいやいやなわけ…あるんだよね…。
どうやらこの世界には無線LANがあるので、Wi-Fi的なものがあるらしい。でもスマホはない。今の日本と比べるとここは日本の昭和時代ぐらいの文明らしい。バブル崩壊後くらいかな。
でもさすが異世界。日本とはだいぶ違うみたいで、ほとんど魔法で起動させてるらしい。
いや待って。急にやりたいことが出来た。
もしや、電話できるん?
そういえば私がここへやってきた時。
服装はそのまま、見た目が変わっただけで
……まさかこれは、転移だったのか!?
空き巣に刺されたと思ったけど、どうやら刺される寸前に何らかの方法で世界を渡ってしまったようだ。だから服とかもそのままだったんだね。
そういえば日本にいた唯一の友達で親友、サクラに電話できるかな?
よし、何故か知らないけど電波はオッケー。
充電もオッケー。よし、電話してみよう。
そう思い立った私は、《坂本紗倉》と書かれた番号に電話をかけた。
☆☆☆☆☆☆☆
あたしはサクラ。
学校ではたくさんの友達がいたけど、その中でもユキという女の子と仲が良かったんだ。
でもある日…。
『速報です。昨晩、○○県香澄ヶ坂市内在住の秋山雪美(19歳)が、何者かによって殺害され、遺体が見つかりました。検察の調べによると、遺体は秋山雪美さんではなく、その兄の秋山冬也(21歳)のものだと言うことが報告されています。現在捜索隊は、秋山雪美さんを現在も捜索中です。次のニュースです…。』
ユキは行方不明になっていた。
その兄は亡くなったらしい。
あのニュースから二週間ぐらいだった頃。
突然、ユキから電話がやってきた。
びっくりしたけど、一応電話に出ることにしたの。
『もしもし、サクラです。』
「…へ?すごい!!」
相手はびっくりした声を出した。
懐かしい…ユキの声だ。
「本当に出れた…!あ、もしもし!ユキです。あのね、驚かないで欲しいけど…」
と話を始めた。
そしてあたしは人生で一番びっくりすることが起きた。
『私ね、あ、驚かないでね!あのね、私ウルワランドっていう異世界にいるの。しかも私、獣人になったっぽい。』
とガチトーンで言われた。
冗談かな?冗談だよね?
『じょ、冗談でしょ!』
そういうと、ユキは慌てた様子で「冗談じゃないよ!?写真送ってあげるね。」と言った。
『ちょっと待って!今何処に……え?』
質問をしようとした瞬間、目の前が真っ暗になった。
☆☆☆☆☆☆☆
「よし、いい写真撮れた…あれ?」
突然サクラからの電話が切れた。
ま、まさか…襲われた!?なわけないよね。
そう思ってると、見覚えのある少女が目の前に現れた。
その少女は、『え?ゆ、ユキ!?』とびっくりしたようだ。
その少女は、薄い茶色の髪の毛を後ろでたばねた、可憐な少女。
そして、白色のメガネが、彼女の可愛さを引き立たせていた。
彼女の名前は……。
彼女の名前は坂本 紗倉。
私の唯一の親友だ。
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