転生するなら人間がいいな〜なんて思ってる場合？

【？？？？？】編

2日目 太古の神話

昔昔、太古の昔。
この広い空間に、まだ、星々が誕生し始めた頃。
ある神が、地球という惑星を創った。
ほかの神々と違い、数年経つにつれ、豊かな土地になっていき、ほかの神々の作品とは、全く違う結果となった。
そんな神は、ある者と出会う。

その者は、付喪神として、この宇宙を漂っていた。
神は、付喪神を三体に分けた。
そして、それぞれ名を与えた。
……その内、神の友人となったのは、一体のみだった。

一体は、人間として、その神の下僕として自ら堕ちた。

もう一体は、混沌と闇に塗れ、その神の作品を荒そうとする者になった。

残った者は、自分を創ったその神に感謝をし、名を貰った。
｢麗 蘭ウララ ラン｣。
それが、その新しき神の名だ。
麗は、その神と共に過ごし、次第に神の作品に憧れた。
麗は友人となった神と、同じような場所を求め、旅に出た。
その間、神は、彼女にサプライズとして、もう一体の人間となった者に頼みを告げた。

麗の分身を作ってくれ

そう神は、彼女に告げた。
そして、その者に名を与えた。
彼女は、植物と生き物を見守る神として、その神のお告げをこなす準備をした。
彼女は、神をモデルとしたある生き物を生み出そうとした。しかし、土台がしっかりせず、苦戦していた。

その間、麗は新しい土台を創った。
そうして、ウルワランドが誕生した。
麗は、神の生き物にも憧れ、似た者を作った。
その作品に、それぞれ名を与えた。
『アルファ』、『ベータ』、『デルタ』、『オメガ』と。
そうして、最初の生き物が、誕生した。
彼女は、その中の分身を神に分けた。
神は、分身をひとつにし、自分の土地に置いた。
神は、その者にアダムと名付けた。

神は、彼女をとても気に入っていた。
友人の証として、地球の生き物を少しだけ、与えていた。
しかし、もう一体の反逆者は、彼女に嘘を吹いた。
彼女の母と、偽った。
そして、禁断の『魔法』というものを教えた。
彼女の星の者にまで教えた。
魔法は、この宇宙でまだ禁止されているものだ。
この銀河の周辺より、遥か彼方の銀河では、一部使われているところがあるが、
銀河系やその周辺では、全面禁止されていた。
しかし、麗は疑うことなく、自らも自分の惑星の者に教えてしまった。
反逆者はその前、麗に対して怒り、
宇宙波を飛ばし、生き物を突然変異させてしまったことがあった。
当然麗は、突然変異に悲しんだ。
自分の作品が、変わってしまったからだ。
しかし、数年経つにつれ、愛情が芽生えた。
麗は、自ら惑星に一時期住み始めたり、人間たちを手伝ったりしていた。
しかし、禁忌をまたもされてしまった麗は、悲しみに暮れていた。
反逆者は地球に逃げた。

彼女は、その日をただ待つだけだった。

ある日、神はサプライズの準備を終えた。