転生するなら人間がいいな〜なんて思ってる場合？

【？？？？？】編

1日目 昔漣緺ｦ華？死ｦ錬ﾗ

昔の話




それは、ウルワランドの伝説。




神は、思った。

数々の世界がある中で、自分の世界がないのは嫌だと。

神は、悩んだ。

色々な神が世界を創れる力がある。しかし、自分にはそんな力は無いのか。

しかし、神は創造した。

かつて、友人が作った世界と同じような世界を創ろうと。


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私の友人は、“地球”という世界を創った。

私は羨ましいと思った。

青い海、緑の土地。

すごく、綺麗だった。

想像力のない私は、とても感動した。

なら、土台だけを作って、友人に生き物を分けてもらおう。

友人と、同じような世界を。

想像力のない私には、これしか出来なかった。

まず、土台を作った。

自分の名前に沿って、ウルワンドルアイランドという名前にした。

麗うるわ。自分の名に麗うららという名がある。

友人が付けてくれた名前。大切な名前。

私は、力があと少ししかない。

少しだけ、土地を創った。

少しだけ、生き物を創った。

友人が創った生き物と似てしまった。

でも、それでいい。

これが私の、世界。

これで、みんなと同じ。

嬉しかった。

友人に感謝している。

1年に何匹か、生き物を分けてくれる。

とても感謝している。

母からは、“魔法”というものを教えて貰った。

私の世界の頭のいい生き物に教えた。

嬉しそうだった。

弱肉強食っていう節理は悲しいけど、仕方ない。

それでも、私の世界なんだから。



ある日、友人に言われた。

“君の代わりを創ろうか”と。

つまり、私を小さくした生き物を創ってくれるらしい。

私へのプレゼント。

私も前にあげた。

私が作った種族で、“人間”という生き物をあげた。

友人は喜んでくれた。

友人に似せて創った。嬉しそうだった。

友人は

“2000年待ってくれるかな”

と言った。

意外と短い期間だけど、私には長く感じた。

ある日、友人は言った。

“ほら、こんな感じ。待たせたね。”

と、絵を見せてもらった。

私に似ていて、とても可愛かった。

どうやら、女の子みたい。

名前は決めていいんだって。

…んーそうだ！

“そらね”。それにしよう！

友人は困った顔で、

“ごめんわすれてた。あと17年待ってね。”

と言った。

2000年待てたんだ。それくらい大丈夫。

少し待って、やっと貰えた。

小さな小さな女の子。友桜空音という名前の女の子。

これが、私の代わりの女の子。

…これからよろしくね。

私の新しい友達。