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【アリサ・ナトリム】編
1日目 2人の犬
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私の家族は、お姉ちゃんだけだった。
親戚は沢山いるけど、私たちだけは嫌われ者だったの。
私たちの家系は、父母が居ない家庭の子は鬼の子として村八分に会っていた。
ある日、私とお姉ちゃんはお花が綺麗な場所で花冠を作ってた。
まだ緑色の大きな紅葉の木と、小さなお墓があるだけの広い草原の真ん中に、淡い赤色の白い花が沢山生えていた。
お姉ちゃんは花冠を作るのが好きで、私も頑張って真似したけど難しかった。
お姉ちゃんの花冠はとても綺麗なのに、私のはボロボロだった。
それで落ち込んでいると、
『アリサ。私の冠をあげる!だからアリサの冠貰うね!』
私はこのボロボロの冠をちゃんと冠と言ってくれたお姉ちゃんが大好きだった。
いつもいつも、優しかった。
だからかな。お姉ちゃんが旅に出たの。
私が16歳になったある日、お姉ちゃんから報告があったの。
『アリサ!私、旅に出るわ。
旅に出て、お宝を見つけて、私たち姉妹で幸せに暮らすの!』
と行ったきり、スミレお姉ちゃんは戻ってこなかった。
飢えて飢えて仕方がなかったから、近くのお家に居候させてもらったの。
その家の猫さんと仲良くなったの。友達にもなったんだ!
その子の名前は、レオンなの。
居候する前に、お姉ちゃんから手紙が来たの。
『有砂へ。
私、澄恋は今、魔族の街にいます。あと少しで貧困の村に行って、お宝を見つけてきます。
その間、どこかのおうちで養ってもらって。費用は全部私が負うわ。
だから心配しないで、有砂。
あとひとつ、聞いて欲しいことがあるの。
もし、紫色の狐の女の子に会ったら、友達になってあげて。
その子は、きっとあなたの未来を変えるわ。
愛してるわ。 名取 澄恋より』
どうやら私たちの家系は、先祖が異世界人で、名取という苗字が訛り、ナトリムになったと言われている。
そんなことより、紫色の狐の女の子って誰だろう?
とりあえず、その子と友達になりたいな。
友達を作って、その子と冒険に出る。
そんな楽しいこと、嫌なわけないじゃない!!
親戚は沢山いるけど、私たちだけは嫌われ者だったの。
私たちの家系は、父母が居ない家庭の子は鬼の子として村八分に会っていた。
ある日、私とお姉ちゃんはお花が綺麗な場所で花冠を作ってた。
まだ緑色の大きな紅葉の木と、小さなお墓があるだけの広い草原の真ん中に、淡い赤色の白い花が沢山生えていた。
お姉ちゃんは花冠を作るのが好きで、私も頑張って真似したけど難しかった。
お姉ちゃんの花冠はとても綺麗なのに、私のはボロボロだった。
それで落ち込んでいると、
『アリサ。私の冠をあげる!だからアリサの冠貰うね!』
私はこのボロボロの冠をちゃんと冠と言ってくれたお姉ちゃんが大好きだった。
いつもいつも、優しかった。
だからかな。お姉ちゃんが旅に出たの。
私が16歳になったある日、お姉ちゃんから報告があったの。
『アリサ!私、旅に出るわ。
旅に出て、お宝を見つけて、私たち姉妹で幸せに暮らすの!』
と行ったきり、スミレお姉ちゃんは戻ってこなかった。
飢えて飢えて仕方がなかったから、近くのお家に居候させてもらったの。
その家の猫さんと仲良くなったの。友達にもなったんだ!
その子の名前は、レオンなの。
居候する前に、お姉ちゃんから手紙が来たの。
『有砂へ。
私、澄恋は今、魔族の街にいます。あと少しで貧困の村に行って、お宝を見つけてきます。
その間、どこかのおうちで養ってもらって。費用は全部私が負うわ。
だから心配しないで、有砂。
あとひとつ、聞いて欲しいことがあるの。
もし、紫色の狐の女の子に会ったら、友達になってあげて。
その子は、きっとあなたの未来を変えるわ。
愛してるわ。 名取 澄恋より』
どうやら私たちの家系は、先祖が異世界人で、名取という苗字が訛り、ナトリムになったと言われている。
そんなことより、紫色の狐の女の子って誰だろう?
とりあえず、その子と友達になりたいな。
友達を作って、その子と冒険に出る。
そんな楽しいこと、嫌なわけないじゃない!!
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