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【谷村 空】編

2日目 子供の大人

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私を召喚したおじいさんと暮らして20は経った。
最初の方は気にしてなかったけど、
数年だったら気がついたことがあった。

年はとってるけど、背が16歳の時から1伸びないのだ。
おじいさんはさすがに心配して、
『ソラや。もしや不成長不老症候群コドモショウコウグンなんじゃないのかノ?』と尋ねた。
多分そうだと思う。
おじいさんの名前は霧矢 蓮郎ハスロウ・キリヤという名前だった。
私はおじいさんを本当の祖父のように思ってた。
いま、おじいさんは寝たきりで、喋るのがやっとだった。
「おじいさん。無理しなくていいよ、私が水とってくるからね。」と言う。

その2日後。おじいさんは亡くなった。
20年ずっとすごしてきたのに、
泣かなかった。いや、
おじいさんの遺言は、
『ソラや。わしはもう長くない。外へ出て、友だちを作りなさい。わしからの言葉はそれだけじゃ。』
それが最期の言葉だった。

私は深い深い森を出て、旅に出たのだった。
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