春の日に 

みーやん

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会いに来ました

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一年後あの卒業式ほど綺麗には感じないが桜が咲く門を潜ろうとしていた。

あの告白の後俺は必死に勉強に打ち込み無事先輩が通っている大学に合格し入学式以来初めてこの学校へ足を踏み入れようとしていた。

やっと先輩に会えると思うとなんだか涙が出そうだ!

期待に胸を膨らまし一歩また一歩と進む。

実は先輩が所属しているサークルは先生に聞いて把握済みでありなんなら申請も出している。そして今日はサークルで新入生歓迎会が開かれる!そう必ず先輩に会えるのだ!

なんで言おうかなぁ!内容も大事だかも最初の入りも大事だよな!
あーだこーだ考えていると今日一日の授業がいつのまにか終わっていた。

そしていよいよ歓迎会!
歓迎会は飲屋街で行われるようだ。先輩はお酒飲むのかなぁ…どうしよう酔った先輩すごいエロいとかだったら…なんて中学生並みの考えしか思い浮かばず悶々としながら目的の飲み屋さんにつき扉を開けるとサークルの先輩方ともうすでに来ていた同級生たちがいた。
こっちこっちー!と呼ばれるまま席に着くとなんと目の前には先輩が座っていた!

パチっと目が合った。先輩は顎が外れそうなほど口を開けてパクパクとしている。
そんな様子を見てサークルの先輩達がどうしたー?と心配するがそれどころじゃないようで全く聞こえてない様子だった。

「先輩!」
と俺が呼ぶと、ハッとしたようで目を泳がせながらも口は閉じてくれた。

そのまま乾杯のコールをして飲み始めた。
もちろん俺は未成年だからジュースのみをいただく。

新歓はなかなかに盛り上がったが先輩はあまり楽しそうではなかった。そりやぁそうか…失恋したと思い込んでいてなんならその相手が目の前に居るんだから…

三時間が経過したところ先輩方もベロベロになったところで解散となった。外に出てから俺はすぐさま先輩に駆け寄り話がしたいとお願いすると家が近くだそうで連れて行ってくれるという。え?これって襲ってもいいってことなのか?とちょっと期待しながら大人しく着いて行った。
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