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国家安全保障と外交政策

わし 戦後処理をする

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     ~~~塹壕陣地~~~


マルクス兵「報告します!!逃散者も多いですが、投降者も多く、いかがしましょう」

わし「捕虜と傷病兵は何人くらいになる?」

マルクス兵「4000~5000人ほどです、傷病兵は2000人ほどです」

わし「重症の傷病兵はマルス自由都市に連れて行って治療してやれ、軽症者は野戦病院で治療じゃな」

マルクス兵「捕虜はどうしますか?数が多過ぎて…」

確かに多いな…こちらの兵の方が少ないし…うーむ

わし「捕虜に巨大な穴を2つ掘らせよ」

マルクス兵「ははっ!!」

アリア「どうするんですか?」

わし「1つは大量の死体を埋める、死体を放置すれば感染症や疫病が蔓延するからな」

アリア「もう1つは?」

わし「捕虜を入れる」

アリア「まさか生き埋めですか?」

わし「いまさら身代金もいらんし、捕虜を連れて移動するのに兵が足りんし、かと言って国に帰した所でまた武器を取って反抗するかもしれんからな」

アリア「戦争とは言え…生き埋めは回避出来ませんか?」

わし「最後まで聞け、食料が無ければ生き埋めもやむを得んが、食料はあるからな、500人づつ穴から連れ出しサンアンドムーン国に連れて行く、軍も駐屯してるしな、そこで開発の人手にする」

アリア「それは名案ですね」

わし「穴にぶち込んどけば、少ない兵で管理しやすいしな」

マルクス兵「報告します!!マルクス領海でマルクス海軍勝利しました!!我が軍の損害は0です!」

わし「よし!!1番心配してたが、損害も0か…よしよし」

アリア「色々と片付きましたね」

わし「うむそうじゃな、帰るか」

アリア「言いましたね?そうじゃなと!!」

わし「ん?なんじゃ?」

アリア「色々と片付いたらデートするって言ってましたよね!!」

そんな事言ってたな…

わし「まだ終わったばかりで戦後処理もある!」

アリア「逃しませんから…フフフフフ…」

こわ…


  ~~~リバティ港湾都市~~~


市民「おおおおおおおおおおお!!マルクス王国万歳!!マルクス海軍万歳!!」

アリー「熱烈に歓迎されてますね」

カゼハヤ「さぁ?やっぱり戦争してたのね、そんな事よりゆっくり寝たい!」

市民「ジャア大佐とララン少尉にカゼハヤ少将だ!!」

市民「ワァァーーーーー!!」

市民「マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!マジ卍!!」

アリー「何ですか?マジ卍って?僕ら不在の間に何があったんでしょう?」

カザハヤ「さぁ?考えるだけで頭痛くなる…ん?カゼハヤ??」

アリー「カザハヤさんソックリの方いますよ!!カゼハヤ?あの情報局の方ですか??それにあのララン少尉ってサングラスかけてますがキュリア王女ですよね?あの真っ赤な軍服の方って…」

カザハヤ「カゼハヤは俺の弟だ…ダメだ…頭が痛すぎる…アリー後は任せた」

アリー「ちょとちょっと!!カザハヤさん!!」

無責任過ぎる…海軍局大将でしょうに…


カゼハヤ「アリー軍師殿!!此度の密命ご苦労様です!!」

カザハヤさんと顔は一緒だが全然違うぞマトモだ!!

アリー「ええ…まぁ何とか…でも助かりましたよ、敵艦に追尾されてまして」

ジャア大佐「ザビ家打倒なぞ、もうついでの事なのだ」

ザビ家?

アリー「新しい国はザビ家と言うんですね」

カゼハヤ「いえ…ラコール民主主義社会主義国です」

アリー「あ!ラコールがザビ家出身と言う事ですか」

カゼハヤ「いえ…そうでも無く…」

あれ?話が通じない???

ララン「わたくしも敵の木馬を倒したかったですわ」

木馬??

ジャア大佐「ララン、戦場で調子に乗りすぎると命取りになるぞ」

カゼハヤ「ララン少尉乗艦エルメスのメガ粒子砲の射程範囲まで後少しでしたね」

なるほど、カゼハヤさんは、もっとヤバイ奴だ

アリー「はははははは…僕も長旅で疲れちゃったな」

これは逃げた方が良いな

カゼハヤ「救出した敵国の捕虜や戦後処理はコチラでやっときますのでアリー軍師はお休みください」

アリー「ではお言葉に甘えて失礼します」


    ~~~作戦司令室~~~


アリー「カザハヤさん!!カザハヤさん!!」

カザハヤ「なんだよ~?大きい声で頭に響くだろ」

アリー「弟のカゼハヤって人ヤバイですね」

カザハヤ「あぁ…超堅物だろ、頑固だしな」

アリー「堅物?頭のネジが吹き飛んでますよ」

カザハヤ「そうなの?ちょっと変わったのかな?」

アリー「カザハヤさんはカゼハヤさんを避けてるんですか?」

カザハヤ「アイツは親父とお家再興だとか躍起になっててさ!!俺はついて行けるか!!となって勘当され家を飛び出して漁師になったのよね」

アリー「カザハヤさんって良いとこの坊ちゃんなんですか?」

カザハヤ「マルクスⅢ世の時は侯爵まで登り詰めたな」

アリー「マルクス王国全盛期の時じゃ無いですか!!」

カザハヤ「知ってると思うが、マルクスⅢ世は諜報部隊や工作兵や軍事改革、特にファランクス(槍歩兵)に力を入れて、アトラス大陸を席巻してた、その時の諜報部隊の隊長が俺の先祖だよ」

アリー「おおおお!!伝説の諜報部隊ですね!!影部隊には憧れましたよ」

カザハヤ「だが、破竹の勢いのマルクス王国と共和制レガシィ国との戦争で、諜報部隊の情報収集が甘く離間策も上手く行かず、マルクス王国が大敗を喫して、マルクス王国が衰退すると共に、我が家も衰退していったって感じだな」

アリー「へぇ~興味深いですね」

カザハヤ「一回の失敗で人生左右されるより、毎年魚を追っかけてた方が良いでしょ?魚は無限に湧くし、女も星の数ほどいるしね」

アリー「考え様ですね、僕は戦記物に憧れがありましたから」

カザハヤ「盛者必衰だな…マルクス王国の行く末を見てみたいと思ったから海軍局の大将なんてやってるが、因果なもんだ」

アリー「カザハヤさんが、めちゃくちゃマトモに見えて来ました」

カザハヤ「フッ…俺はいつもマトモさ…戦争は、外交の失敗以外の何物でもない、全権大使さん戦争にならない様に外交頑張ってね」

アリー「深い!!深い気がします!!」


次回に続く…

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