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近代化と産業革命
わし お金の本質を語る
しおりを挟む~~~レガシィ大帝国~~~
レガシィ大帝国兵「報告します…マルクス領バハナ草原にてユリウス将軍率いる2000の部隊と詳細は不明ですが少数のマルクス王国部隊と交戦し、ユリウス将軍部隊は全滅との事」
ドン!!
ジホン・ロン「バカな!!そんなに強いのか!?」
レガシィ大帝国大臣「噂の銃とやらか?」
レガシィ大帝国兵「お…おそらく…逃げ延びた戦奴の話しですが…乾いた音が複数回絶え間なく響き渡り、戦奴がバタバタと倒れていったと証言してます」
ジホン・ロン「…同盟か侵攻するかか…まぁ反抗的なユリウスめは邪魔だったから、ちょうど良い、奴の息子を空いたポストに付けさせろ、紙幣と銃についても調べを進めろ、我が国にも導入する」
レガシィ大帝国大臣「はは!!」
マルクス王国内 北街道 帰路
カイン「マルス様…やっぱり不思議ですね紙幣は、人によってはゴミに見えるし、人によっては金に見えるんですね」
わし「まぁそうだな認知の差だな」
カイン「認知ですか?」
わし「カインが飢えた時に宝剣があったとする、それを農家に麦と交換しに行くだろう、農家は何故、その宝剣を受け取ると思う?」
カイン「いつか金に換えれるからですか?」
わし「そうだ、では金と言う存在が無ければ、その農家は宝剣を受け取るか?農家に取っては畑も耕せないゴミだ」
カイン「!!確かに…。」
わし「お金とは資産の保存の為に発明された物だ、金の存在が無ければ物々交換など起きないのだ、金の存在が無く物々交換が起きるとしたら、わしが魚を持っててウロウロしてて、カインもお肉を持ってウロウロしてて、お互い腹を空かして、偶然にバッタリ出会って、お互いが持ってる物を欲しい!!と思わないと成立しない…そんな奇跡が起きると思うか?」
カイン「起きないですね…そんな偶然は中々…お肉持ってウロウロしてる時点で有り得ないですから…」
わし「ここからは文字も文献も無い時代だから予想だが、わしは海で魚を獲る漁師で、カインは山で肉を獲る猟師だ、お互いに狩や漁が上手と知ってる、わしは、たまには肉が食いたいと思ってカインを尋ねて山に行く、カインは肉を持ってても腐るので肉を何かに替えたいと思って、わしに肉を渡す、わしは肉を貰った代わりに、わしは魚をあげるって紙か木簡か竹簡か何でも良いから約束書きを書いて渡す、交渉が成立するかどうかは、わしの漁の腕と言うか信用じゃな」
カイン「確かに、この話しは説得力ありますね」
わし「これだと認知(知り合い)してれば第三者でも成立する、カインの所に農家が肉が欲しいと尋ねて来てその時に肉は無いけど魚の約束書きはある、農家は魚でも良いかと思えば、わしの約束書きを受け取るだろう、わしは、農家だろうとカインだろうと約束書きを持ってくれば魚を渡すしな」
カイン「な…なるほど…」
わし「だから技術や能力や知識が大事なのさ、技術が先でお金が発明されてるからな」
カイン「説得力あります…」
わし「まぁ…これでも、経済は停滞するから、約束書きでは無く、分かりやすく皆んなが欲しいと思う金貨になったんだろう、だからわしは、交換所を作って紙幣に幻想の価値を持たせたのだ、誰もが欲しがるよう様にな、納税の手段もマルクス紙幣のみだしね」
カイン「深い見識に感銘を受けました…」
わし「人間の欲は深い、全ての資源が手に入れば平和になる、人類は資源を争う血塗られた歴史だからな」
カイン「マルス様は何故?他国に侵攻しないのですか?」
わし「もう答えは言ったけど?」
カイン「???全く分かりません…」
わし「全ての資源を金で買えるからだ」
カイン「???」
わし「引くなよ!!絶対に引くなよ!!」
カイン「もちろんです!!マルス様が悪魔に魂を売ってても忠誠を誓ってますから」
わし「聖カトレイア国があるだろう、わしが誰もが欲しがる物をいっぱい大量生産して超安値で聖カトレイアに輸出して行く、聖カトレイア国内で生産した物は売れないから産業は衰退する、そして物凄い勢いで金貨や銀貨がマルクス王国に流入する、そこで困った聖カトレイア国は関税率を上げるか輸入禁止するだろう、そこを武力で内政干渉する、勝手に決めてんじゃねー殺すぞ♡と…だから港の関税率はお互いで決めるとしたのじゃ、ま…逆らえないし買うしか無いから属国だな」
カイン「…あ…悪魔ですね…。」
わし「ほらー完全に引いてるじゃん!!」
カイン「あ…いや…悪魔の様な智謀だと…」
わし「なんか褒められて無い気がする、まぁ侵略したら、親兄弟が殺されたとかって恨まれるし、侵略しても、また開発やら防衛費やらかさむだけ、マルクス王国で生産された物で聖カトレイア国民は資源が足りてれば平和だ、気付かれない平和的な侵略と言おうか、だから領土を拡げようとか阿保がする事、専守防衛で内政高めて軍事力最強、これジャスティスね」
カイン「確かに…」
わし「そろそろカインと約束した5年じゃ、どうじゃ剣なぞに勤まなくて良かっただろ、工業力で供給力を高めれば1000億金貨作れたろ」
カイン「マルス様…やはりあなたは一体…」
わしは「わしはマルス大王子様だ」
カイン「ははははは!!いえ…国が豊かであれば、何も問題ありません」
~~~ウゴン王国内 カレン~~~
カレン「静謐(せいひつ)ですね…確かに平和ですわ」
行商人「おっ?新入りさんか?見ない顔だね?うはぁぁ…これまた美人さんだなぁ」
カレン「商いの調子はどうですか?」
行商人「それが、さっぱりですわ、不平等条約で金貨や銀貨は大量に極東に流れて、それで物価も急騰していて、物価が安定しているマルクス王国で商売しようか考えてる所ですわ、それかマルクス王国で仕入れてウゴン王国で売るとか」
カレン「そうですか…政治も不安定なのですか?」
行商人「あんま…大きな声では言えないけど、ウゴン王国の王様は日和見主義で、家臣団で争ってますわ」
カレン「そうなんですね…ではお気をつけて」
行商人「おお~姉さんもきぃつけや~」
カレン「ウゴン王都まで諜報した方が良いわね」
次回に続く…
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