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外燃機関と紙幣

わし 金融不安も撃ち破る

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マルス遠征軍出発から10日後…


マルクス王都


都民「やっぱり、戦争だってよ」

都民「噂の聖カトレイア?本当なら大軍って話しよ」

都民「物価も急に上がったし、戦争準備だったんだよ!!」

都民「戦争に負けて、聖カトレイア国になったら、このマルクス紙幣とか紙屑だよね?金貨や銀貨に替えようか?」

都民「今は、まだマルクス紙幣で食料とか日用品が買えるけど、どうなるんだろう…」



カシム「マズイな…。」

ジアンビ「マズイですね、保有してる金貨や銀貨より出回ってるマルクス紙幣の方が多いですからね、住民全員が交換所に殺到したらどうしましょう…。」

カシム「実際に預けてる人は金貨を取りに来てる人が多いみたいだ…。しかし嘆いていてもしょうがない、鉄道敷設工事の進捗状況はどうなった?」

ジアンビ「王都と自由都市は線路も繋がり、街道も拡張して大街道になりました、今はリバティ港湾都市と自由都市を結ぶ鉄道敷設工事してますね」

カシム「予定を前倒しして、鉄道開設を祝う式典を行おう、住民の不安を少しでも紛れさせないと」

ジアンビ「そうですね、マルス様の意見を伺う時が惜しいです」

カシム「ああ…しかし、自由都市は凄い勢いで発展拡張してるな」

ジアンビ「国も貴族も商人も、あのヨミですら大々的に投資してますからね、鉄道が開通すれば、もっと発展するでしょう」

カシム「では、明日にでも、鉄道開通記念式典の発表とデモンストレーションを1週間後に行える様にしよう」

1週間後 王都広場前


ゴッゴン!!ゴッゴン!!!プシュー!!!


      ガヤガヤ…

       ガヤガヤ…


都民「おお~凄いな~」

都民「40キロ先の自由都市まで続いてるみたいだぞ」

都民「噂では自由都市は物凄い開発されてるみたいだね、給料良いから兄も弟も出稼ぎに行ってるよ」

都民「へ~~、今度行ってみよう、それに、これ乗るのタダだってよ、なんか良く分からんけど国営で住民サービスらしい」

都民「マジかよ?凄いな」





都民「たたたた…大変だ!!!お前ら!!!今、早馬で情報が入って来て…」

都民「どうした?」

都民「マルクス王国と聖カトレイア国がサイマール砦近くの平野で大激突して…はぁはぁ…」

都民「やっぱり戦争か…そ…それで…?どうなった??」

都民「マ…マルクス王国が大勝利だって!!!」

都民「うおおおおおおおおおおおお!!!」

都民「マルクス王国万歳!!マルス様万歳!!」


王都会議室

カシム「マルス様がやってくれましたね」

ジアンビ「取り越し苦労でしたね、怒られますかね?勝手に話し進めちゃって」

カシム「大丈夫でしょう、有頂天で帰って来るのに1万マルクス」

ジアンビ「賭けにならないですよそれ」

カシム「はははは、確かに…じゃあとりあえず、日用品等の大量生産工場とコンクリートや鉄筋やガラス等の工場の計画をどんどん進めますか」

ジアンビ「そうですね、帰って来るまでに企画書や計画書と人事も進めないと」

バン!!

キュリア王女「帰って来ましたわ!!リゾートは最高でしたわ、ねぇカレン!!」

カレン「ようございましたねぇ…キュリア様、お肌が真っ黒でございませぬか」

キュリア「はしゃぎすぎてしまいましたわ、お兄様は何処ですの?お兄様の為に珍しい交易品を買って来ましたのに、ねぇカレン」

カレン「そうですとも、お兄様に見せてあげましょうねぇ」

キュリア「うふふふふふふふ、重畳ですわ」



カシム&ジアンビ&カレン「……はぁ……。」


こうして、金融不安を解消したマルクス王国であった


次回に続く

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