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外燃機関と紙幣

わし 大勝利と余韻

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サイマール砦では歓喜が爆発してた

サイマール砦兵「うおおおおおぉ!!勝った!!勝ったぞ」

ゴードン辺境伯「圧倒的では無いか、夢でも見てるのか??」

サイマール砦兵「マルス様と数名のお付きが来ます」

ゴードン辺境伯「どうした?お怪我か!!」

サイマール砦兵「いえ?たぶんそんな感じでは無いかと」

ゴードン辺境伯「とりあえず城門を開け」

サイマール砦兵「はは!!」


その頃、戦場では

カイン「マルス様!!マルス様!!やりましたぞ」

ホウトク「カイン様、ご苦労でした、旦那は一足先にサイマール砦に戻ったぜ」

カイン「何故?…まさか!!お怪我か!?」

ホウトク「いえいえ、何か精神的なものじゃない?」

カイン「そうですか…一国を守る重圧は、我々には分からないですからね、何かお力になれれば良いが」

ホウトク「何を仰る、カイン殿は軍人としてのお勤めを立派に果たしたじゃない」

カイン「それは軍人として当たり前です……私も砦に戻る!!皆の者続け!!」

精鋭騎馬隊「はは!!」

アベル「マルス様!!敵将カンビ将軍を連れて来ました」

ホウトク「重体だな…急いで治療に当たれ」

アベル「とこで?マルス様は何処へ?」

ホウトク「先にサイマール砦に帰還しやしたぜ」

アベル「なにゆえ?圧倒的じゃ無いか我が軍はとか言って大爆笑してると思ってましたが」

ホウトク「何やら、深く悩んでたな」

アベル「むむ…私も帰還する、皆続け」

騎馬部隊「はは!!」

シルビア「マルスちゃ~ん、私の勇姿みましたかぁ?…あれれ?マルスちゃ~ん」

ホウトク「旦那は、一足先に帰ったよ」

シルビア「あらやだ~お褒めの言葉待ってたのに♡」

シルビア「皆んな行くわよ!!」

神聖隊「はい姐さん!!、行くぞ野郎ども!!ハイ♡ハイ♡ハイ♡マッソー!!」


ホウトク「やれやれ…みんなマルスの旦那が好きだな、そして、みんな勝手すぎだろ」


サイマール砦


ゴードン辺境伯「此度の戦!!大勝利でありましたな!!」

わし「ああ…」

ゴードン辺境伯「何処か具合が悪いのですか?」

アリア「大丈夫ですか?横になられますか?」

わし「いや大丈夫だ」

人はいつか死ぬ、転生前が平和過ぎたのでも無い、毎年癌で37万人も死んでるしな、本来死とは花が咲くが如く自然な物だ、日本では毎年140万人死に、毎日3800人から死ぬ、数字だけ見れば物凄い数だ、今回は、それが数字ではなく、目の前で人が死んで行く現実を見たが、非日常の世界だ

この戦乱の時代に死を非日常ではなく現実として自然な事として受け入れないとダメ何だろう、それに慣れて行くのが嫌だったんだな

カイン「マルス様!!大丈夫ですか!!」

アベル「マルス様!どうしましたか!?」

シルビア「マルスちゃ~ん!ヨシヨシしましょうか?あと、わたしを褒めちぎって!!」

アリア「シルビア!マルス様に向かって!!不敬であります!!」

ふふふふ…全くコイツらが無事で万事良かったでは無いか

わし「わははははははは!!なに圧倒的勝利の余韻に浸ってた所だ!!カイン、アベル!良くやった、戦功十字章だ」

カイン&アベル「有り難き幸せ!」

わし「シルビア!!見事、敵将を討ち取り戦功白金賞だ、不敬も許す!!」

シルビア「はは!!」

わし「傷病兵を手当せよ、敵兵も同様にだ、捕虜も丁重に扱え、それでは勝利の祝杯だ!!」

おおおおおおおおおおお!!!!!!!

狂喜乱舞の酒宴が催され、各々の戦自慢が始まる

わしは、皆から離れ、砦の城壁で風に当たる

ホウトク「よう旦那、ここにおいでですか」

わし「おお、ホウトクか、すまぬな、戦後処理を任せて」

ホウトク「いえいえ、戦百般、得意であります」

わし「頼もしいな、戦果はどうか?」

ホウトク「味方の兵は300の損失、敵側の損失は5000弱、敵兵捕虜は3300、傷病兵は味方は270、敵方は2600、敵方の兵站半年分です、3万人分ですからね、とてつも無いです」

わし「そうか、それだけ物資があれば、物価も抑えれるな」

ホウトク「旦那は、この国…いや、
…この時代の人では無いですな」

わし「なぜそう思う」

ホウトク「そうとしか考えれないからかな」

わし「そうか、なるほどな」(笑)

ホウトク「いつも通りの旦那に戻ったけど、自ら出陣される戦は控えた方が良いんじゃねーか?」

わし「いや…戦は好きになるだろう、自分で構想して自分の取った行動が、どの様な結果になるか、見届けずにはいられない性分だからな」

ホウトク「負け戦でも?」

わし「負けた事が無いから分からん」

ホウトク「はっははは、なるほど、これはホウトク負けました」

わし「ほらな」(笑)

大勝利の余韻に本当に浸れた気がした


次回に続く…

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