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娘たちの宴
こうかん!
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來唯と五望は次の作品を作るため、遊び終わった葵を板から剥がしていた。釘の上に落とされたその体には、無数の穴が空いていた。穴からは赤黒い肉が飛び出し、血液が滴っていた。綺麗で大人しそうだった顔は、もう人間の顔には見えなかった。
「おねえちゃん! はやくかたづけてあそぼ!」
來唯は、葵の手足を縛り付けていた縄を解き、何回か蹴飛ばし板から下ろした。
「刺さってる釘が勿体ないです! 再利用しますよ!」
五望は葵の股間に突き刺さっている五寸釘を指差す。そこは來唯が打ち付け、私が叩き壊した場所だった。
「......はぁ~い」
來唯は面倒くさそうに返事をし、釘抜き片手に葵に近づいていく。
「......あれ?」
來唯が葵の股間に釘抜きを突き立て、肉ごと引き抜く。その時微かに葵が震えた。
「おねえちゃん! まだこれしんでない!」
來唯は興奮し、ザクザクと釘抜きを打ち付けた。そのたびに微かではあるが確かに震えていた。
「どうせもうすぐ死ぬわ。だって壊れているじゃない」
五望は淡々とそう言った。死にかけの人間にはもう興味は無いようだ。
「そっか! でもこんなになってもいきてるなんて、ごきぶりみたい!」
來唯はそう言いながら釘を回収する。全て回収した所で、五望が隆一くんを引きずっていた。すでに手足は縄で縛り上げられている。さすがに仕事が早い。
「それじゃ、これを分解しましょう」
五望は、葵の血で濡れている板に隆一くんを乗せた。
「まって! いつものやつは?」
來唯は五望の服をくいくいと引っ張った。
「......分かったわよ」
五望はナイフを拾い上げ、葵の頭を左右の膝で挟んだ。そのまま目玉をくりぬき始める。葵はピクピクと震えながらも、声を上げる力は残っていなかった。
手際よく左右の目玉をくりぬいた後、來唯に手渡す。
「ありがと! おねえちゃん!」
來唯はにこにこ笑いながら葵の目玉を口に放り込んだ。コロコロとあめ玉のように転がした後、グチャグチャと音を立てながら噛み砕いていく。
「うん! うまい!」
來唯は目玉の欠片を口から飛ばしながら言った。
「ちょっと! 食べ終わってから話しなさい! 行儀が悪いでしょう」
五望は食べかすを避けながらそう言った。
「......わかった!」
口に残っていた目玉を食べ終わり、來唯はにっこりと笑った。五望はあきれた表情をしていた。
「なら、早く遊びましょう」
「うん! ねむってるからおこしてあげる!」
「あんまり傷をつけないでね」
「うん! 分かってる!」
來唯はそう言うと、隆一くんの耳をつかんだ後、耳の中に釘を突っ込んだ。
「ギャアアアア! 痛い痛い痛い!」
「傷つけないでって言ったじゃない!」
「あんまりさしてないもん!」
三人とも楽しそうにはしゃいでいた。輪に入れない私は見ることしかできなかった。
「おねえちゃん! はやくかたづけてあそぼ!」
來唯は、葵の手足を縛り付けていた縄を解き、何回か蹴飛ばし板から下ろした。
「刺さってる釘が勿体ないです! 再利用しますよ!」
五望は葵の股間に突き刺さっている五寸釘を指差す。そこは來唯が打ち付け、私が叩き壊した場所だった。
「......はぁ~い」
來唯は面倒くさそうに返事をし、釘抜き片手に葵に近づいていく。
「......あれ?」
來唯が葵の股間に釘抜きを突き立て、肉ごと引き抜く。その時微かに葵が震えた。
「おねえちゃん! まだこれしんでない!」
來唯は興奮し、ザクザクと釘抜きを打ち付けた。そのたびに微かではあるが確かに震えていた。
「どうせもうすぐ死ぬわ。だって壊れているじゃない」
五望は淡々とそう言った。死にかけの人間にはもう興味は無いようだ。
「そっか! でもこんなになってもいきてるなんて、ごきぶりみたい!」
來唯はそう言いながら釘を回収する。全て回収した所で、五望が隆一くんを引きずっていた。すでに手足は縄で縛り上げられている。さすがに仕事が早い。
「それじゃ、これを分解しましょう」
五望は、葵の血で濡れている板に隆一くんを乗せた。
「まって! いつものやつは?」
來唯は五望の服をくいくいと引っ張った。
「......分かったわよ」
五望はナイフを拾い上げ、葵の頭を左右の膝で挟んだ。そのまま目玉をくりぬき始める。葵はピクピクと震えながらも、声を上げる力は残っていなかった。
手際よく左右の目玉をくりぬいた後、來唯に手渡す。
「ありがと! おねえちゃん!」
來唯はにこにこ笑いながら葵の目玉を口に放り込んだ。コロコロとあめ玉のように転がした後、グチャグチャと音を立てながら噛み砕いていく。
「うん! うまい!」
來唯は目玉の欠片を口から飛ばしながら言った。
「ちょっと! 食べ終わってから話しなさい! 行儀が悪いでしょう」
五望は食べかすを避けながらそう言った。
「......わかった!」
口に残っていた目玉を食べ終わり、來唯はにっこりと笑った。五望はあきれた表情をしていた。
「なら、早く遊びましょう」
「うん! ねむってるからおこしてあげる!」
「あんまり傷をつけないでね」
「うん! 分かってる!」
來唯はそう言うと、隆一くんの耳をつかんだ後、耳の中に釘を突っ込んだ。
「ギャアアアア! 痛い痛い痛い!」
「傷つけないでって言ったじゃない!」
「あんまりさしてないもん!」
三人とも楽しそうにはしゃいでいた。輪に入れない私は見ることしかできなかった。
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