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六章 被害者さんへのお手紙
『五人目』
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希美ちゃんへ。
久しぶり、元気にしてた?
こっちは少し窮屈だけど、忙しい毎日を過ごしています。そっちも少し窮屈そうだけど、大丈夫?
まあご先祖様と一緒だから大丈夫だよね。
勝手に納得することにします。
こっちは毎日大変です。色々な人間が、俺を訪ねてやって来るんです。
しかも、全員同じような事しか言いません。
『どうして殺した?』
『殺された人の気持ちになって考えてみろ!』
本当にうんざりしています。
殺した理由をいくら説明しても分かってもらえないんです。本当にみんな子供です。
そんなに知りたいのなら、一回殺してみればいいんですよ。
百聞は一見にしかずです。
でも、殺された人間の気持ちになって考えることはあります。
その中でも、特にお気に入りなのは希美ちゃんなんです。本当にあれは楽しかった。
自分で言うのも何ですけど、希美ちゃんの殺し方はトップ3には入ります。
痛みに耐えかねて、自分から死を選ぶ。
あんな事が出来る人間は少ないと思いますよ。誇っていいです。
他の人間も希美ちゃんを見習って欲しいくらいです。
そうそう、心咲ちゃんとは親友らしいですね。すごい偶然です。近々そっちに送ってあげますんで仲良くしてくださいね。
それと、将来幼稚園の先生になりたいと言っていましたね。心咲ちゃんを殺した後、幼稚園児も送ってあげますね。
好みがあるなら、先に言っておいて下さいね。検討します。
俺はやっぱり男より女の方が好きですね。男は汚いし、固いし、低いんですよ。
対して女は綺麗で、柔らかいし、高い。良いですね。
綺麗だと壊した時の興奮も倍増するし、柔らかいと食べた時に美味しい。
高い悲鳴は、より鼓膜を刺激し興奮させてくれる。
いいですね。
そんな中でも希美ちゃんは特に良かったです。
正直、愛していたと言っていいと思います。そう、愛しています。
結構恥ずかしい台詞ですけど、これ以外に今の気持ちを伝える言葉が見当たりません。
最後に、一つだけお願いがあります。
ここを抜け出し、心咲ちゃんと遊び、幼稚園児を殺した後、君の妹を下さいね。
実はある計画を立てたんです。これまでとは全く違う方向からの試みです。
楽しみにしておいて下さい。絶対満足してくれると思います。
君の妹と心咲を使用した実験、期待しておいて下さい。
明弘
久しぶり、元気にしてた?
こっちは少し窮屈だけど、忙しい毎日を過ごしています。そっちも少し窮屈そうだけど、大丈夫?
まあご先祖様と一緒だから大丈夫だよね。
勝手に納得することにします。
こっちは毎日大変です。色々な人間が、俺を訪ねてやって来るんです。
しかも、全員同じような事しか言いません。
『どうして殺した?』
『殺された人の気持ちになって考えてみろ!』
本当にうんざりしています。
殺した理由をいくら説明しても分かってもらえないんです。本当にみんな子供です。
そんなに知りたいのなら、一回殺してみればいいんですよ。
百聞は一見にしかずです。
でも、殺された人間の気持ちになって考えることはあります。
その中でも、特にお気に入りなのは希美ちゃんなんです。本当にあれは楽しかった。
自分で言うのも何ですけど、希美ちゃんの殺し方はトップ3には入ります。
痛みに耐えかねて、自分から死を選ぶ。
あんな事が出来る人間は少ないと思いますよ。誇っていいです。
他の人間も希美ちゃんを見習って欲しいくらいです。
そうそう、心咲ちゃんとは親友らしいですね。すごい偶然です。近々そっちに送ってあげますんで仲良くしてくださいね。
それと、将来幼稚園の先生になりたいと言っていましたね。心咲ちゃんを殺した後、幼稚園児も送ってあげますね。
好みがあるなら、先に言っておいて下さいね。検討します。
俺はやっぱり男より女の方が好きですね。男は汚いし、固いし、低いんですよ。
対して女は綺麗で、柔らかいし、高い。良いですね。
綺麗だと壊した時の興奮も倍増するし、柔らかいと食べた時に美味しい。
高い悲鳴は、より鼓膜を刺激し興奮させてくれる。
いいですね。
そんな中でも希美ちゃんは特に良かったです。
正直、愛していたと言っていいと思います。そう、愛しています。
結構恥ずかしい台詞ですけど、これ以外に今の気持ちを伝える言葉が見当たりません。
最後に、一つだけお願いがあります。
ここを抜け出し、心咲ちゃんと遊び、幼稚園児を殺した後、君の妹を下さいね。
実はある計画を立てたんです。これまでとは全く違う方向からの試みです。
楽しみにしておいて下さい。絶対満足してくれると思います。
君の妹と心咲を使用した実験、期待しておいて下さい。
明弘
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