23 / 39
四章 唯ちゃんの好きな人
『唯』遊戯
しおりを挟む
俺は家族全員を蔵に閉じ込めた後、早足で自分の部屋に向かっていた。
流石に、早く唯と遊ばないと時間が足りなくなってしまう。いくら日本の警察でも、俺の周りでこれだけの死者を出せば、疑われてしまうのは間違いない。その前に唯と、その妹、そして幼稚園児を大量に殺さなければならない。なかなかのハードスケジュールだ。それさえ終わってしまえば、後は逃げるだけだ。各地を旅しながら気が向いた時間に、気が向いた人間を殺していこう。そうだ。47都道府県殺人ツアーを開催しようか。
俺は自分の部屋の前に立つと深く深呼吸をし、ドアを開けた。
ドアを開けると、唯が怯えた表情で俺を見上げてくる。やっと目が覚めたか。
「ごめん。遅くなっちゃった。それじゃあ遊ぼうか」
俺は優しく唯に近づくと、頭を撫でてやった。しかし、唯は落ち着くどころか、ますます体を激しく震えさせた。
「大丈夫? 今からその調子じゃ体が持たないよ?」
俺はにっこりと微笑む。すると唯が、震える声を絞り出した。
「......あ......明弘が私を縛り付けたの?」
涙を溜めたその目は、恐怖と期待が混ざったような、何ともいえない光を放っていた。
俺がその光を奪ってやる。
「そうだよ。唯。お前にはここで死んでもらう。俺の為に死ね」
優しく、じっくりと目を見ながら話す。まだ、唯の目には光が灯っていた。
「なにか、なにか理由があるんでしょ? 私に話してみてよ? ね、お願い......」
唯はすがるような視線で俺を見てくる。
そうか。こいつは俺を理解しようとしてくれているのか。ならば、話すしかないな。
「実は俺、殺人を理解するために、たくさんの人を殺してるんだ。透を殺したのも俺だし、車に乗っていた女の子を殺したのも俺。拾ってきた高校生も殺したし、家族も全員殺した。君も今から殺すし、君の妹も殺すつもりだよ。そうだ、君が死んだら、彼女として両親に挨拶してきてくれないか」
俺がそう言うと、唯は泣きながら質問してきた。
「なんで! なにが? 意味わかんないよ!」
混乱したように頭を振り続ける唯。それを見ながら俺は落胆していた。
もしかしたら、唯も俺の考えに賛同し、
「そうなの......真理追求の為ならしょうがないね。私を殺してください」
と、言ってくれるかもしれないと期待したのに。
俺は大きくため息をつき、今回の『遊び』に使う道具を用意し始めた。
ナイフ、ライタ、マッチ、キャンプ用のガスバーナ、替えのボンベ、塩、焼き肉のタレ、ポン酢、スピリタス。
俺はライターを持って唯に近づいていった。しかし、そこでうっかり忘れていたことを思い出した。
そういえば、俺は唯と付き合っていたんだった。唯も死ぬ前に恋人とセックスしたいだろう。
俺はライターを床に置き、代わりにナイフを掴んだ。そして、震える唯の服を剥ぎ取り始めた――
――俺は、なにも着ていない唯の上で射精した。放たれた精子は、全て唯の膣が受け止めてくれた。どうやら射精した瞬間は相手にも分かるらしい。俺が射精した瞬間、唯が小刻みに震え始めた。
俺は今だ膨張したままの股間を引き抜いた。二人を繋いでいた性器は離れ、糸を引いた。唯は小さな声でうめき、膣から精子を吐き出した。
俺は唯から降りるとまじまじとその体を見つめた。
しかし、葵とは全く違う体だ。全体的に脂肪がついているのか、ムッチリとしていて、乳房は中から押されているように張っていた。
乳首は葵と比べたら少し暗めで、恥丘には、密林のような陰毛が生えていた。葵の時には丸見えだったワレメも、ほとんど隠れてしまっている。
さて。
俺は気を取り直し、服を着た。唯は裸で縛り付けられたまま、泣いていた。これからが本番だ。俺はライターに火をつけた。『シュボッ』と音をたて、オレンジ色の炎が現れた。
唯の左足をしっかりと掴み、小指を優しく炙っていく。
唯の絶叫と共に、小指に水ぶくれが現れてきた。俺はじっくりしっかり炙っていく。
俺の耳は唯の絶叫で、鼻は唯の香りで満たされていった。口からは、この後満たされるであろう舌が唾を出し続けていた。
流石に、早く唯と遊ばないと時間が足りなくなってしまう。いくら日本の警察でも、俺の周りでこれだけの死者を出せば、疑われてしまうのは間違いない。その前に唯と、その妹、そして幼稚園児を大量に殺さなければならない。なかなかのハードスケジュールだ。それさえ終わってしまえば、後は逃げるだけだ。各地を旅しながら気が向いた時間に、気が向いた人間を殺していこう。そうだ。47都道府県殺人ツアーを開催しようか。
俺は自分の部屋の前に立つと深く深呼吸をし、ドアを開けた。
ドアを開けると、唯が怯えた表情で俺を見上げてくる。やっと目が覚めたか。
「ごめん。遅くなっちゃった。それじゃあ遊ぼうか」
俺は優しく唯に近づくと、頭を撫でてやった。しかし、唯は落ち着くどころか、ますます体を激しく震えさせた。
「大丈夫? 今からその調子じゃ体が持たないよ?」
俺はにっこりと微笑む。すると唯が、震える声を絞り出した。
「......あ......明弘が私を縛り付けたの?」
涙を溜めたその目は、恐怖と期待が混ざったような、何ともいえない光を放っていた。
俺がその光を奪ってやる。
「そうだよ。唯。お前にはここで死んでもらう。俺の為に死ね」
優しく、じっくりと目を見ながら話す。まだ、唯の目には光が灯っていた。
「なにか、なにか理由があるんでしょ? 私に話してみてよ? ね、お願い......」
唯はすがるような視線で俺を見てくる。
そうか。こいつは俺を理解しようとしてくれているのか。ならば、話すしかないな。
「実は俺、殺人を理解するために、たくさんの人を殺してるんだ。透を殺したのも俺だし、車に乗っていた女の子を殺したのも俺。拾ってきた高校生も殺したし、家族も全員殺した。君も今から殺すし、君の妹も殺すつもりだよ。そうだ、君が死んだら、彼女として両親に挨拶してきてくれないか」
俺がそう言うと、唯は泣きながら質問してきた。
「なんで! なにが? 意味わかんないよ!」
混乱したように頭を振り続ける唯。それを見ながら俺は落胆していた。
もしかしたら、唯も俺の考えに賛同し、
「そうなの......真理追求の為ならしょうがないね。私を殺してください」
と、言ってくれるかもしれないと期待したのに。
俺は大きくため息をつき、今回の『遊び』に使う道具を用意し始めた。
ナイフ、ライタ、マッチ、キャンプ用のガスバーナ、替えのボンベ、塩、焼き肉のタレ、ポン酢、スピリタス。
俺はライターを持って唯に近づいていった。しかし、そこでうっかり忘れていたことを思い出した。
そういえば、俺は唯と付き合っていたんだった。唯も死ぬ前に恋人とセックスしたいだろう。
俺はライターを床に置き、代わりにナイフを掴んだ。そして、震える唯の服を剥ぎ取り始めた――
――俺は、なにも着ていない唯の上で射精した。放たれた精子は、全て唯の膣が受け止めてくれた。どうやら射精した瞬間は相手にも分かるらしい。俺が射精した瞬間、唯が小刻みに震え始めた。
俺は今だ膨張したままの股間を引き抜いた。二人を繋いでいた性器は離れ、糸を引いた。唯は小さな声でうめき、膣から精子を吐き出した。
俺は唯から降りるとまじまじとその体を見つめた。
しかし、葵とは全く違う体だ。全体的に脂肪がついているのか、ムッチリとしていて、乳房は中から押されているように張っていた。
乳首は葵と比べたら少し暗めで、恥丘には、密林のような陰毛が生えていた。葵の時には丸見えだったワレメも、ほとんど隠れてしまっている。
さて。
俺は気を取り直し、服を着た。唯は裸で縛り付けられたまま、泣いていた。これからが本番だ。俺はライターに火をつけた。『シュボッ』と音をたて、オレンジ色の炎が現れた。
唯の左足をしっかりと掴み、小指を優しく炙っていく。
唯の絶叫と共に、小指に水ぶくれが現れてきた。俺はじっくりしっかり炙っていく。
俺の耳は唯の絶叫で、鼻は唯の香りで満たされていった。口からは、この後満たされるであろう舌が唾を出し続けていた。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
バベル病院の怪
中岡 始
ホラー
地方都市の市街地に、70年前に建設された円柱形の奇妙な廃病院がある。かつては最先端のモダンなデザインとして話題になったが、今では心霊スポットとして知られ、地元の若者が肝試しに訪れる場所となっていた。
大学生の 森川悠斗 は都市伝説をテーマにした卒業研究のため、この病院の調査を始める。そして、彼はX(旧Twitter)アカウント @babel_report を開設し、廃病院での探索をリアルタイムで投稿しながらフォロワーと情報を共有していった。
最初は何の変哲もない探索だったが、次第に不審な現象が彼の投稿に現れ始める。「背景に知らない人が写っている」「投稿の時間が巻き戻っている」「彼が知らないはずの情報を、誰かが先に投稿している」。フォロワーたちは不安を募らせるが、悠斗本人は気づかない。
そして、ある日を境に @babel_report の投稿が途絶える。
その後、彼のフォロワーの元に、不気味なメッセージが届き始める——
「次は、君の番だよ」

【1分読書】意味が分かると怖いおとぎばなし
響ぴあの
ホラー
【1分読書】
意味が分かるとこわいおとぎ話。
意外な事実や知らなかった裏話。
浦島太郎は神になった。桃太郎の闇。本当に怖いかちかち山。かぐや姫は宇宙人。白雪姫の王子の誤算。舌切りすずめは三角関係の話。早く人間になりたい人魚姫。本当は怖い眠り姫、シンデレラ、さるかに合戦、はなさかじいさん、犬の呪いなどなど面白い雑学と創作短編をお楽しみください。
どこから読んでも大丈夫です。1話完結ショートショート。
アララギ兄妹の現代心霊事件簿【奨励賞大感謝】
鳥谷綾斗(とやあやと)
ホラー
「令和のお化け退治って、そんな感じなの?」
2020年、春。世界中が感染症の危機に晒されていた。
日本の高校生の工藤(くどう)直歩(なほ)は、ある日、弟の歩望(あゆむ)と動画を見ていると怪異に取り憑かれてしまった。
『ぱぱぱぱぱぱ』と鳴き続ける怪異は、どうにかして直歩の家に入り込もうとする。
直歩は同級生、塔(あららぎ)桃吾(とうご)にビデオ通話で助けを求める。
彼は高校生でありながら、心霊現象を調査し、怪異と対峙・退治する〈拝み屋〉だった。
どうにか除霊をお願いするが、感染症のせいで外出できない。
そこで桃吾はなんと〈オンライン除霊〉なるものを提案するが――彼の妹、李夢(りゆ)が反対する。
もしかしてこの兄妹、仲が悪い?
黒髪眼鏡の真面目系男子の高校生兄と最強最恐な武士系ガールの小学生妹が
『現代』にアップグレードした怪異と戦う、テンション高めライトホラー!!!
✧
表紙使用イラスト……シルエットメーカーさま、シルエットメーカー2さま
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる