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二章 明弘くんの覚醒
『三人目』撲殺
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『二人目』を始末したあと家に戻ってきた俺は『三人目』の殺しかたを考えながら、何気なくテレビをつけると、『一人目』を殺した場所が映っていた。
「人気のないこの場所で凄惨な殺人事件が起こりました。未だに犯人特定には至っておらず、目撃者を探しています。」
ニュースキャスターがわめいている。
目撃者ならここにいるぞ。まあ殺したのも俺だがな。
「くふっ」
ついつい笑みがこぼれてしまう。そんなことより今日は学校だ。遅刻するわけにはいかない。準備をしているとチャイムがなり、透の呼ぶ声が聞こえてくる。急いで支度し外に出ると、透が外で退屈そうに待っていた。
「早くしろよ遅刻するぞ」
「すまん遅くなった」
俺はそう言うと、透のとなりに並んだ。
「そういえば玄関にゴミ袋が転がってたぞ。ゴミぐらいちゃんと片付けろよな」
と、透がいったところではっと思い出した。俺としたことが『一人目』の証拠がそのままだった。
「ちゃんと捨てとくよ」
俺はそう言うと小走りで学校に入った。ギリギリで教室に入ると数人に注目される。少し俯きつつ席に着き、恥ずかしさを誤魔化すため別のことを考える。俺は『三人目』のことを考えることにした。
今日は午前中しか講義がなかったので、透からのハンバーガショップへの誘いを断り『三人目』のことを考えることにした。俺はいろんな殺しかたを考えた。刺す、潰す、轢く、落とす、絞める。悩んだあげく『刺す』と『落とす』は実行したので今回は『絞める』にすることにした。
『三人目』が見えてきた気がした。
とりあえず、『三人目』を探すため車で外に出た。時計を見ると午後4時。ちょうどよい時間だ。
『三人目』を絞めると決めたとき、いくつか条件があると考えていた。まず子供であること。大人だと絞めたときに暴れるし、力負けする可能性もある上、殺したあとにもかさばる。いいことなしだ。
二つ目は、薄暗くなってから車に連れ込むこと。これは単純に目撃者を減らすためだ 。
三つ目に女であること。これは男女交互に殺していった方がバランスがいいと思うからだ。
そんなことを考えながら車を運転していると、日が沈んできた。するとちょうど条件に合う女の子が歩道を歩いていた。
◯学校三年生ぐらいだろうか、髪は二つ結びで肩ぐらいまで伸びている。全体的に大人しそうな印象だ。
俺は車を路肩に寄せ降りると、女の子の背後から首へ、水を入れたエンジンオイルの缶を力いっぱい叩きつけた。
「ぎぇっ」と短く叫び、動かなくなったので、『三人目』を素早くかかえあげ、助手席に積んだ。
家に着き、周りに人影がないことを確認すると、素早く『三人目』を家につれこんだ。
しかし。
『三人目』はもう死んでしまっていた。
子供の骨は弱く、首への一撃でいきたえてしまっていた。俺は『絞め』ではなく『殴り』で殺してしまい、
怒りと申し訳なさと後悔で、胸がいっぱいになってしまった。
『三人目』のためにも『四人目』は絞め殺そうと誓い、死体を風呂場に放り投げた。
しかし、これまでの『標的』は全て現場に置いてきたこともあり、死体処理ははじめての経験だ。とりあえず洗面台に行き、『三人目』を殺し汚れてしまっていた手を洗って、蛇口をしっかりと絞めた。
「よし。これで綺麗になったな」
濡れた手をシャツでふきながらパソコンの電源をつける。なかなか動かないパソコンに苛立ちつつ椅子に座った所でやっと起動した。
そして『三人目』の処理方法を調べていたが、予想以上にめんどくさいことがわかってきた。切り刻んだり、溶かしたりする方法が書いてはあるが、現実的ではない。そう思いながらパソコンをいじっていると性犯罪者についての記事を見つけた。画面をスクロールしていくと小児性愛者が性犯罪を犯した記事があり、アニメの影響を懸念する内容だった。世の中には子供に欲情する頭のおかしいやつもいるらしい。
しかし、俺はそのときに『三人目』の始末と『四人目』の殺人を一緒に達成できるかもしれない案を思い付いた。まあ『絞め』殺しではないが、『窒息』で殺すことに変わりはない。『三人目』もそのくらいは多目に見てくれるだろう。その為には早く『三人目』の遺体に細工しなければならない。
はっと時計を見ると、死後一時間ほどたっていた。まだ大丈夫だ。俺は近くにあった電球を持って『三人目』にゆっくりと近づいていった。
俺は、また死語硬直が始まっていない『三人目』の衣服を全て脱がせた。中から、死んでいるとは思えないほど張りのある体が現れた。
俺は慎重に『三人目』の足を開くと、綺麗な股間に電球を挿入しようとした。しかし、まだ幼いせいだろうか。上手くいかない。苦戦しながらもやっと三回目で挿入し、電球が『三人目』を被った。そして下腹部を軽く蹴飛ばす。
すると、 電球が『三人目』の中で割れ、赤い血が筋となって流れ出てきた。これで、下処理は完璧。後は実行するだけだ。思わず『ニヤリ』と笑ってしまった。
「人気のないこの場所で凄惨な殺人事件が起こりました。未だに犯人特定には至っておらず、目撃者を探しています。」
ニュースキャスターがわめいている。
目撃者ならここにいるぞ。まあ殺したのも俺だがな。
「くふっ」
ついつい笑みがこぼれてしまう。そんなことより今日は学校だ。遅刻するわけにはいかない。準備をしているとチャイムがなり、透の呼ぶ声が聞こえてくる。急いで支度し外に出ると、透が外で退屈そうに待っていた。
「早くしろよ遅刻するぞ」
「すまん遅くなった」
俺はそう言うと、透のとなりに並んだ。
「そういえば玄関にゴミ袋が転がってたぞ。ゴミぐらいちゃんと片付けろよな」
と、透がいったところではっと思い出した。俺としたことが『一人目』の証拠がそのままだった。
「ちゃんと捨てとくよ」
俺はそう言うと小走りで学校に入った。ギリギリで教室に入ると数人に注目される。少し俯きつつ席に着き、恥ずかしさを誤魔化すため別のことを考える。俺は『三人目』のことを考えることにした。
今日は午前中しか講義がなかったので、透からのハンバーガショップへの誘いを断り『三人目』のことを考えることにした。俺はいろんな殺しかたを考えた。刺す、潰す、轢く、落とす、絞める。悩んだあげく『刺す』と『落とす』は実行したので今回は『絞める』にすることにした。
『三人目』が見えてきた気がした。
とりあえず、『三人目』を探すため車で外に出た。時計を見ると午後4時。ちょうどよい時間だ。
『三人目』を絞めると決めたとき、いくつか条件があると考えていた。まず子供であること。大人だと絞めたときに暴れるし、力負けする可能性もある上、殺したあとにもかさばる。いいことなしだ。
二つ目は、薄暗くなってから車に連れ込むこと。これは単純に目撃者を減らすためだ 。
三つ目に女であること。これは男女交互に殺していった方がバランスがいいと思うからだ。
そんなことを考えながら車を運転していると、日が沈んできた。するとちょうど条件に合う女の子が歩道を歩いていた。
◯学校三年生ぐらいだろうか、髪は二つ結びで肩ぐらいまで伸びている。全体的に大人しそうな印象だ。
俺は車を路肩に寄せ降りると、女の子の背後から首へ、水を入れたエンジンオイルの缶を力いっぱい叩きつけた。
「ぎぇっ」と短く叫び、動かなくなったので、『三人目』を素早くかかえあげ、助手席に積んだ。
家に着き、周りに人影がないことを確認すると、素早く『三人目』を家につれこんだ。
しかし。
『三人目』はもう死んでしまっていた。
子供の骨は弱く、首への一撃でいきたえてしまっていた。俺は『絞め』ではなく『殴り』で殺してしまい、
怒りと申し訳なさと後悔で、胸がいっぱいになってしまった。
『三人目』のためにも『四人目』は絞め殺そうと誓い、死体を風呂場に放り投げた。
しかし、これまでの『標的』は全て現場に置いてきたこともあり、死体処理ははじめての経験だ。とりあえず洗面台に行き、『三人目』を殺し汚れてしまっていた手を洗って、蛇口をしっかりと絞めた。
「よし。これで綺麗になったな」
濡れた手をシャツでふきながらパソコンの電源をつける。なかなか動かないパソコンに苛立ちつつ椅子に座った所でやっと起動した。
そして『三人目』の処理方法を調べていたが、予想以上にめんどくさいことがわかってきた。切り刻んだり、溶かしたりする方法が書いてはあるが、現実的ではない。そう思いながらパソコンをいじっていると性犯罪者についての記事を見つけた。画面をスクロールしていくと小児性愛者が性犯罪を犯した記事があり、アニメの影響を懸念する内容だった。世の中には子供に欲情する頭のおかしいやつもいるらしい。
しかし、俺はそのときに『三人目』の始末と『四人目』の殺人を一緒に達成できるかもしれない案を思い付いた。まあ『絞め』殺しではないが、『窒息』で殺すことに変わりはない。『三人目』もそのくらいは多目に見てくれるだろう。その為には早く『三人目』の遺体に細工しなければならない。
はっと時計を見ると、死後一時間ほどたっていた。まだ大丈夫だ。俺は近くにあった電球を持って『三人目』にゆっくりと近づいていった。
俺は、また死語硬直が始まっていない『三人目』の衣服を全て脱がせた。中から、死んでいるとは思えないほど張りのある体が現れた。
俺は慎重に『三人目』の足を開くと、綺麗な股間に電球を挿入しようとした。しかし、まだ幼いせいだろうか。上手くいかない。苦戦しながらもやっと三回目で挿入し、電球が『三人目』を被った。そして下腹部を軽く蹴飛ばす。
すると、 電球が『三人目』の中で割れ、赤い血が筋となって流れ出てきた。これで、下処理は完璧。後は実行するだけだ。思わず『ニヤリ』と笑ってしまった。
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