13 / 23
天端怪奇伝13
しおりを挟む
天端怪奇伝13
「ああああああああああ!!!」
「何!?お兄さん!」
「試験が近いのに全然勉強してない・・・」
「いろはさんと会うの少し期間あけたらどうですか?」
「それはな・・・あいついつ消えるかわからないだろ、だから会えるうちに会っておきたいし幸せに暮らしてもらいたい」
「・・・お兄さん?」
「ん?」
「いろはさんのこと、好きなんですか?」
「・・・」
「お兄さん、気持ちを伝えたほうが良いですよ、ちゃんと」
学校にて。今日は木曜日だから朝から体育。体育館でバスケ。程よく体を動かし次は数学。・・・・・・わからん。ヤバいな。話を聞いてわからないということははじめから出来ていないということだ。あうーうぐぅ。
「あきらめちゃだめだよ、それに、久保田くんが集中できないのは別のことのせいじゃないのかな」
「別のこと?」
夏井先輩が話しかけてくる。タイミングの見計らいかたが凄い。
「あの娘のこと、好きなんじゃないかな。あそこまで幸せにしようって動いているんだからそれほど妹に泣きつくほどね」
「みてたのかよ・・・」
「こっそりコンビニで甘~いスイーツ買ってるのも見たし」
「見るなああ!」
「夜中に寝ぼけて反復横飛びしてたのも」
「するかっ」
「しかも靴下はいて」
「わざわざはくかっ」
放課後。明智のところに行く。
「よっいろは」
「こんにちは、しげ君」
ちょっと会話に間が空く。
「ちょっといいか?」「すこしいいかな?」
同時にお互いに声を出してしまう。
「えっえっ先にいいよ!?」
「いや、いろは先に」
こんな感じできりがないので先に言う。が、しかしいざとなると緊張してきて、なんとなく神社に移動する。ここなら目につかないと考えた。
「真面目話があるんだが、真面目っぽく言った方がいいか?」
「ギャグっぽくいうとどうなるの?」
「内容は同じだ」
「ギャグっぽく言ってよ」
「将来俺が庭に物置を建てたとき、俺といろはと子供で、百人のっても大丈夫!をやりたいんだ」
「わあ・・・えーと、・・・・・・」
「・・・」
「・・・・・・・ってどういうこと?」
「好きだから付き合ってくださいっていうことじゃ~!ちょっと話が行きすぎたけどそういうことじゃーっ!」
「はわわわわわわわ!?それってプロポーズ!?」
「はぁ・・・」
「ボクもしげ君のこと好きだから、一緒に居たいな」
そしていろはは俺の胸に寄りかかるようにくっついてきたのでそれを受け止めるように抱き寄せる。温かいし、重さもあるし、息づかいも感じられる。・・・本当は幽霊じゃないんだろ?事故なんて無かったし、千秋と共謀して幽霊のふりをしているだけだろ?用意周到だな。共謀罪だぞ。・・・そうあってくれよ・・・
続きます。
「ああああああああああ!!!」
「何!?お兄さん!」
「試験が近いのに全然勉強してない・・・」
「いろはさんと会うの少し期間あけたらどうですか?」
「それはな・・・あいついつ消えるかわからないだろ、だから会えるうちに会っておきたいし幸せに暮らしてもらいたい」
「・・・お兄さん?」
「ん?」
「いろはさんのこと、好きなんですか?」
「・・・」
「お兄さん、気持ちを伝えたほうが良いですよ、ちゃんと」
学校にて。今日は木曜日だから朝から体育。体育館でバスケ。程よく体を動かし次は数学。・・・・・・わからん。ヤバいな。話を聞いてわからないということははじめから出来ていないということだ。あうーうぐぅ。
「あきらめちゃだめだよ、それに、久保田くんが集中できないのは別のことのせいじゃないのかな」
「別のこと?」
夏井先輩が話しかけてくる。タイミングの見計らいかたが凄い。
「あの娘のこと、好きなんじゃないかな。あそこまで幸せにしようって動いているんだからそれほど妹に泣きつくほどね」
「みてたのかよ・・・」
「こっそりコンビニで甘~いスイーツ買ってるのも見たし」
「見るなああ!」
「夜中に寝ぼけて反復横飛びしてたのも」
「するかっ」
「しかも靴下はいて」
「わざわざはくかっ」
放課後。明智のところに行く。
「よっいろは」
「こんにちは、しげ君」
ちょっと会話に間が空く。
「ちょっといいか?」「すこしいいかな?」
同時にお互いに声を出してしまう。
「えっえっ先にいいよ!?」
「いや、いろは先に」
こんな感じできりがないので先に言う。が、しかしいざとなると緊張してきて、なんとなく神社に移動する。ここなら目につかないと考えた。
「真面目話があるんだが、真面目っぽく言った方がいいか?」
「ギャグっぽくいうとどうなるの?」
「内容は同じだ」
「ギャグっぽく言ってよ」
「将来俺が庭に物置を建てたとき、俺といろはと子供で、百人のっても大丈夫!をやりたいんだ」
「わあ・・・えーと、・・・・・・」
「・・・」
「・・・・・・・ってどういうこと?」
「好きだから付き合ってくださいっていうことじゃ~!ちょっと話が行きすぎたけどそういうことじゃーっ!」
「はわわわわわわわ!?それってプロポーズ!?」
「はぁ・・・」
「ボクもしげ君のこと好きだから、一緒に居たいな」
そしていろはは俺の胸に寄りかかるようにくっついてきたのでそれを受け止めるように抱き寄せる。温かいし、重さもあるし、息づかいも感じられる。・・・本当は幽霊じゃないんだろ?事故なんて無かったし、千秋と共謀して幽霊のふりをしているだけだろ?用意周到だな。共謀罪だぞ。・・・そうあってくれよ・・・
続きます。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる