えんのしたのサンタクロース

ななせハチミツ

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 きょうは クリスマスイブ。
 サンタさんにとって、一年にいちどの おおしごとの日です。

 サンタさんが しょくどうにいくと、だんろには 火がともり、へやいっぱいに いいにおいがしていました。

「こんにちは、サンタさん」

 クマさんが、火にかけた なべを かきまぜながら、ふりむきました。

「だんろの まきは、シカさんが とどけてくれました。リスさんが やきたてのパンを、プラムのジャムは ヤマネコさんが、もってきてくれましたよ」

 テーブルの上には、ゆげのたつ おひるごはんが ならんでいます。

「やあ、おいしそうな めだまやきだ。にんじんのサラダは ウサギさんからかな」

 サンタさんは そういって いすにすわり、あたたかいミルクを のみました。ふんわり はちみつのかおりがして、やさしいあまさが 口いっぱいに ひろがります。

 クマさんが ボウルに 入れてくれたのは、キツネさんの はたけの かぼちゃと、アナグマさんの にわの たまねぎが とろけた スープです。
 たいせつに そだてられた やさいが、サンタさんのおなかを ぽかぽかにしてくれました。
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