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第八章「一心君のお父さんと、キオクの箱」
①
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もう、夏休みまであと一週間を切った。この少しの間にいろんなことがありすぎて、一心君がウチにやってきてからまだ二ヶ月も経っていないなんて、信じられないくらい。
あれからなんと、一心君はわたしの送迎を申し出てくれた。何回も断ったんだけどどうしてもって言ってくれて、申し訳ないと思いながら、お言葉に甘えてる。
キャップを目深に被っても、一心君が人狼だということを、一部の人は知ってる。
ジロジロ見られても彼はどこふく風で、相変わらずの無表情だった。
毎朝迎えに来てくれてたコマちゃんにだけは、事情を説明した。と言っても、一心君について詳しいこと話せないけど。
人狼アイドル《ルプス》を推してるコマちゃんは、一心君を怖がらない。それどころかキラキラした瞳で、
「今度人狼について教えてもらおう!」
なんて言うからつい笑ってしまった。
「お子さまのお守りは今日も大変そうですねぇ」
「ロン君!」
学校へ向かう途中、ロン君がわたし達のとなりに並ぶ。途端に、一心君の眉間にシワが寄った。
「おはよう、ロン君」
「おはよう、お子さま」
「もう、ひどい!」
「だってほら、背もこんなに違うし」
ロン君は笑いながら、ヒジでわたしの頭をグリグリと押す。
プクッとほっぺたをふくらませながら抵抗するけど、背の高いロン君には届かない。
すかさず一心君がわたしの腕を引っ張って、ロン君から救出してくれた。
「コイツに触るな」
「いいじゃん、別に」
「よくない」
「なんで」
ああっ、また言い合いしてる!
ロン君は最近、いつもわたしをからかう。前みたいに変に近づいてくるわけじゃないから、嫌じゃないけど、一心君とこうしてケンカになるからちょっと困る。
「…だから一人で行かせたくないんだ」
「なに?聞こえないよ一心」
「うるさい。お前は先に行け」
「仲間ハズレはひどいでしょ」
だけどなんだかんだ言いながら、二人のやりとりを見るのがもう楽しくなってるのも、事実だった。
「神山さんが、行方不明…?」
学校から帰ってくると、お父さんとお母さんが青い顔でわたしにそう告げる。
あまりの衝撃に、持っていた通学バッグがドサッと床に落ちた。
「どうして?長野に旅行に行ってたんでしょ?」
「それが三日経っても帰ってこないから、彼から聞いてた宿泊先の旅館に電話したんだ。そうしたら、そもそも来てないって。旅館の人も連絡がつかないって困ってた」
「家にも行ってみたんだけど、留守なの。事故にあったのかと思って警察にも聞いたけど、そういう名前の人がケガをしたっていう報告はないって」
帰ってきたら、やっと話が聞けると思ってたのに、まさかこんなことになるなんて。
話を聞くどころのさわぎじゃない。神山さんの無事が、とにかく心配だ。
「店はしばらくランチ営業だけにして、片っ端から心当たりを探すことにしたから」
「わたしにも、なにか手伝えることがあったら言って!神山さんは、わたしにとって家族みたいな人だもん」
お父さんが、わたしの頭を優しく撫でる。その目元には濃いクマができていて、神山さんのことをどれだけ心配しているのかが、痛いくらいに伝わってきた。
わたしと一心君はすぐに、彼の部屋に戻る。二人とも、考えてることは同じみたいだった。
「【ウルフマン】の仕業だ」
「わたしも、そう思う」
このタイミングで神山さんがいなくなるなんて、ぐうぜんにしては出来すぎてる。
きっと、一心君のことが関わってるに違いない。
「でも、どうして神山さんなんだろう」
「あの人、たぶん俺と同じ人狼だと思う」
「う、うそ!神山さんが、人狼!?」
一心君が、自分の唇にシッ!っと人差し指を立てる。わたしは慌てて、両手で口をふさいだ。
「においも上手く隠してたみたいだけど、俺には分かる」
そういえば前にロン君が、一心君のこと「さすが、ハナがきく」っていってたっけ。
だけど神山さんが人狼だなんて、思いもしなかった。
初めて会ったのは確か、わたしが小学校に上がる前くらいだった。お父さんが、倒れてた神山さんを助けて、看病のためにしばらくウチに住んでもらってたんだよね。
無口でしゃべらない神山さんのことが、最初は怖かった。時間が経つにつれて優しい人だって分かって、わたしは神山さんのことが大好きになった。
心さんと一心君がいなくなってすごく寂しかったけど、神山さんのおかげで早く立ち直ることができたと思う。
わたし達にとって、神山さんは家族なんだ。
「神山さん、家族はいないって言ってた。料理人として、世界中を旅してたって」
「……」
一心君は考え込むように、アゴの下に手を当てる。どうして、神山さんや彼に関するものに触れた時だけ、キオクが戻ったのか。
その答えを知るためにも、神山さんを救い出さなくちゃ。
「でもそうなると今度は、一心君がキケンになっちゃうね…」
ただでさえこの間、あんなことが起こったのに。
「キケンな目にあったのは、俺じゃなくてお前だろ?」
「わたしは平気!これからはもっと気をつけるし、なんならエッコちゃんちの道場にだって通うし!」
フン!と拳を上げると、一心君が呆れたようにため息をついた。
「まぁとにかく、だ。俺の目的のためには、あの人が必要だ。なにもしないわけにはいかない」
「わたしも手伝う!神山さんは大切な人だもん!」
「ダメだって言ってもどうせムダなんだろ、お前は」
一心君はそう言って、真剣な瞳でわたしを見つめる。
「絶対、俺から離れるな」
コクコクとうなずきながら、ドキドキする心臓を隠すように、わたしは胸元に手を置いた。
それから二人で、ロン君に事情を説明する。
「ホント日向ちゃん、人のことに首突っ込むのが好きだねぇ」
「わたしはただ、大切な人を守りたいだけ」
「…きれいごとだよね、それってさ」
彼は呆れた様子だったけど、それでもわたし達に力を貸してくれると言った。
「日向ちゃんはどーでもいいけど、一心になにかあったら困るから。それだけだから、勘違いしないでよ」
こちらに向かってビシッと指をさすロン君を見て、わたしは何度もうなずく。
「…ありがと、ロン」
てっきりまた言い合いになるかと思ってたけど、一心君は小さな声で、だけどハッキリとそう言った。
「やばい、一心が素直だ」
「…うるさい」
照れたようにそっぽを向く一心君を見て、わたしもロン君もクスクス笑った。
あれからなんと、一心君はわたしの送迎を申し出てくれた。何回も断ったんだけどどうしてもって言ってくれて、申し訳ないと思いながら、お言葉に甘えてる。
キャップを目深に被っても、一心君が人狼だということを、一部の人は知ってる。
ジロジロ見られても彼はどこふく風で、相変わらずの無表情だった。
毎朝迎えに来てくれてたコマちゃんにだけは、事情を説明した。と言っても、一心君について詳しいこと話せないけど。
人狼アイドル《ルプス》を推してるコマちゃんは、一心君を怖がらない。それどころかキラキラした瞳で、
「今度人狼について教えてもらおう!」
なんて言うからつい笑ってしまった。
「お子さまのお守りは今日も大変そうですねぇ」
「ロン君!」
学校へ向かう途中、ロン君がわたし達のとなりに並ぶ。途端に、一心君の眉間にシワが寄った。
「おはよう、ロン君」
「おはよう、お子さま」
「もう、ひどい!」
「だってほら、背もこんなに違うし」
ロン君は笑いながら、ヒジでわたしの頭をグリグリと押す。
プクッとほっぺたをふくらませながら抵抗するけど、背の高いロン君には届かない。
すかさず一心君がわたしの腕を引っ張って、ロン君から救出してくれた。
「コイツに触るな」
「いいじゃん、別に」
「よくない」
「なんで」
ああっ、また言い合いしてる!
ロン君は最近、いつもわたしをからかう。前みたいに変に近づいてくるわけじゃないから、嫌じゃないけど、一心君とこうしてケンカになるからちょっと困る。
「…だから一人で行かせたくないんだ」
「なに?聞こえないよ一心」
「うるさい。お前は先に行け」
「仲間ハズレはひどいでしょ」
だけどなんだかんだ言いながら、二人のやりとりを見るのがもう楽しくなってるのも、事実だった。
「神山さんが、行方不明…?」
学校から帰ってくると、お父さんとお母さんが青い顔でわたしにそう告げる。
あまりの衝撃に、持っていた通学バッグがドサッと床に落ちた。
「どうして?長野に旅行に行ってたんでしょ?」
「それが三日経っても帰ってこないから、彼から聞いてた宿泊先の旅館に電話したんだ。そうしたら、そもそも来てないって。旅館の人も連絡がつかないって困ってた」
「家にも行ってみたんだけど、留守なの。事故にあったのかと思って警察にも聞いたけど、そういう名前の人がケガをしたっていう報告はないって」
帰ってきたら、やっと話が聞けると思ってたのに、まさかこんなことになるなんて。
話を聞くどころのさわぎじゃない。神山さんの無事が、とにかく心配だ。
「店はしばらくランチ営業だけにして、片っ端から心当たりを探すことにしたから」
「わたしにも、なにか手伝えることがあったら言って!神山さんは、わたしにとって家族みたいな人だもん」
お父さんが、わたしの頭を優しく撫でる。その目元には濃いクマができていて、神山さんのことをどれだけ心配しているのかが、痛いくらいに伝わってきた。
わたしと一心君はすぐに、彼の部屋に戻る。二人とも、考えてることは同じみたいだった。
「【ウルフマン】の仕業だ」
「わたしも、そう思う」
このタイミングで神山さんがいなくなるなんて、ぐうぜんにしては出来すぎてる。
きっと、一心君のことが関わってるに違いない。
「でも、どうして神山さんなんだろう」
「あの人、たぶん俺と同じ人狼だと思う」
「う、うそ!神山さんが、人狼!?」
一心君が、自分の唇にシッ!っと人差し指を立てる。わたしは慌てて、両手で口をふさいだ。
「においも上手く隠してたみたいだけど、俺には分かる」
そういえば前にロン君が、一心君のこと「さすが、ハナがきく」っていってたっけ。
だけど神山さんが人狼だなんて、思いもしなかった。
初めて会ったのは確か、わたしが小学校に上がる前くらいだった。お父さんが、倒れてた神山さんを助けて、看病のためにしばらくウチに住んでもらってたんだよね。
無口でしゃべらない神山さんのことが、最初は怖かった。時間が経つにつれて優しい人だって分かって、わたしは神山さんのことが大好きになった。
心さんと一心君がいなくなってすごく寂しかったけど、神山さんのおかげで早く立ち直ることができたと思う。
わたし達にとって、神山さんは家族なんだ。
「神山さん、家族はいないって言ってた。料理人として、世界中を旅してたって」
「……」
一心君は考え込むように、アゴの下に手を当てる。どうして、神山さんや彼に関するものに触れた時だけ、キオクが戻ったのか。
その答えを知るためにも、神山さんを救い出さなくちゃ。
「でもそうなると今度は、一心君がキケンになっちゃうね…」
ただでさえこの間、あんなことが起こったのに。
「キケンな目にあったのは、俺じゃなくてお前だろ?」
「わたしは平気!これからはもっと気をつけるし、なんならエッコちゃんちの道場にだって通うし!」
フン!と拳を上げると、一心君が呆れたようにため息をついた。
「まぁとにかく、だ。俺の目的のためには、あの人が必要だ。なにもしないわけにはいかない」
「わたしも手伝う!神山さんは大切な人だもん!」
「ダメだって言ってもどうせムダなんだろ、お前は」
一心君はそう言って、真剣な瞳でわたしを見つめる。
「絶対、俺から離れるな」
コクコクとうなずきながら、ドキドキする心臓を隠すように、わたしは胸元に手を置いた。
それから二人で、ロン君に事情を説明する。
「ホント日向ちゃん、人のことに首突っ込むのが好きだねぇ」
「わたしはただ、大切な人を守りたいだけ」
「…きれいごとだよね、それってさ」
彼は呆れた様子だったけど、それでもわたし達に力を貸してくれると言った。
「日向ちゃんはどーでもいいけど、一心になにかあったら困るから。それだけだから、勘違いしないでよ」
こちらに向かってビシッと指をさすロン君を見て、わたしは何度もうなずく。
「…ありがと、ロン」
てっきりまた言い合いになるかと思ってたけど、一心君は小さな声で、だけどハッキリとそう言った。
「やばい、一心が素直だ」
「…うるさい」
照れたようにそっぽを向く一心君を見て、わたしもロン君もクスクス笑った。
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