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第六章「妖精の剣」
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「う、ヴヴゥゥ…ッ」
明らかに様子がおかしい。アルファはユラユラと立ち上がって、焦点の合わない瞳でこっちを見ている。剣を握ってる彼の手は、カタカタと小さく震えていた。
「なんでいきなり…」
そう呟いて、わたしはハッとする。本の筋書き通りなら、アルファは…
「負のオーラに負けたんだ…」
「負のオーラとはなんなの?」
「魔女の力が強まってるせいで起こる現象、だよね」
妖精が光の力なら、魔女は負の力を持ってる。それがオーラとなって、他の人に影響を与えることがある。
本の中で、ルミエール姫は光の力を使っていろんな人を救ってた。魔女の負の力に勝てるのは、光の力だけ。
それを使えるのが、妖精つかいというわけ。
優しくてキレイな心には、光の力が集まる。逆に怒りや憎しみの感情には、負の力が集まってくる。
この場所は魔女の城に近いから、余計に負のオーラが生まれやすいんだと思う。
このアルファって人も、その負のオーラにのみ込まれちゃったんだ。
「死ねぇ、ソル!!」
アルファがソルに、思いきり剣を振り下ろす。連続攻撃を受け止めながら、ソルは眉間にシワを寄せた。
「構えもなにもあったもんじゃねぇ!メチャクチャに振り回してるだけだ!」
わたしたちを守りながら戦ってるソルは、アルファのことも傷つけたくないみたいにみえる。
「メイ!使い方は知ってるんだろ?だったら早く、妖精の剣を使え!」
「え、け、剣を!?」
「使えるのは妖精つかいだけなのよ!」
カシャン
腰についてる剣が音を立てる。わたしはその柄を、ギュッと握った。
「この…!」
ソルの聞こえて、わたしはハッとする。アルファはもう、どこを狙ってるのかも分からないくらいにフラつきながら剣を振り回してる。
ソルに弾き飛ばされた拍子に、アルファがルミエール姫のそばに倒れ込む。彼は立ち上がると、そのままルミエール姫に向かって剣を振り上げた。
「き、キャア…ッ!」
「ルミエール姫!!」
考えるよりも先に、わたしの足は地面を思いっきり蹴りあげていた。
明らかに様子がおかしい。アルファはユラユラと立ち上がって、焦点の合わない瞳でこっちを見ている。剣を握ってる彼の手は、カタカタと小さく震えていた。
「なんでいきなり…」
そう呟いて、わたしはハッとする。本の筋書き通りなら、アルファは…
「負のオーラに負けたんだ…」
「負のオーラとはなんなの?」
「魔女の力が強まってるせいで起こる現象、だよね」
妖精が光の力なら、魔女は負の力を持ってる。それがオーラとなって、他の人に影響を与えることがある。
本の中で、ルミエール姫は光の力を使っていろんな人を救ってた。魔女の負の力に勝てるのは、光の力だけ。
それを使えるのが、妖精つかいというわけ。
優しくてキレイな心には、光の力が集まる。逆に怒りや憎しみの感情には、負の力が集まってくる。
この場所は魔女の城に近いから、余計に負のオーラが生まれやすいんだと思う。
このアルファって人も、その負のオーラにのみ込まれちゃったんだ。
「死ねぇ、ソル!!」
アルファがソルに、思いきり剣を振り下ろす。連続攻撃を受け止めながら、ソルは眉間にシワを寄せた。
「構えもなにもあったもんじゃねぇ!メチャクチャに振り回してるだけだ!」
わたしたちを守りながら戦ってるソルは、アルファのことも傷つけたくないみたいにみえる。
「メイ!使い方は知ってるんだろ?だったら早く、妖精の剣を使え!」
「え、け、剣を!?」
「使えるのは妖精つかいだけなのよ!」
カシャン
腰についてる剣が音を立てる。わたしはその柄を、ギュッと握った。
「この…!」
ソルの聞こえて、わたしはハッとする。アルファはもう、どこを狙ってるのかも分からないくらいにフラつきながら剣を振り回してる。
ソルに弾き飛ばされた拍子に、アルファがルミエール姫のそばに倒れ込む。彼は立ち上がると、そのままルミエール姫に向かって剣を振り上げた。
「き、キャア…ッ!」
「ルミエール姫!!」
考えるよりも先に、わたしの足は地面を思いっきり蹴りあげていた。
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