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第四章
野菜たっぷりラーメンと、初めてのお出掛け⑪
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(嘘吐いてごめんなさい)
「野々原さんがそう言ってくれて、救われました。ありがとうございます」
「山田さん、マジで大丈夫?」
「はい、私は大丈夫です」
実際は、情けなくも他人のお世話になってしまっているんだけど…
本当は全部、自分で何とかしなきゃいけないことなんだ。
「…あのさ、俺」
コンコン
「山田さん、今ちょっといい?」
「っ!」
唐突にドアをノックする音がして、その後すぐに大澤係長の声がした。
まさかの出来事に、ビクッと肩が震える。
「野々原さんすみませんちょっとだけ待ってください!」
慌ててミュートボタンを押して、ドアを開けた。
「ごめんなさい、今電話中で」
手の中のスマホを見せながら謝罪すると、係長は申し訳なさげに手で「ごめん」のジェスチャーをして向こうへ去っていく。
後で謝らなくちゃいけないなと思いながら、ミュートの解除ボタンを押した。
「お待たせしました」
(大澤係長の声、聞こえてないよね?)
「ううん。俺の方こそ突然電話しちゃったから。もう切った方がいい?」
「あ、いえっ。大丈夫です」
よかった。聞こえてないみたい。
もしもバレてしまったら、係長に迷惑が掛かってしまうから。それだけは、絶対に嫌だ。
「野々原さんがそう言ってくれて、救われました。ありがとうございます」
「山田さん、マジで大丈夫?」
「はい、私は大丈夫です」
実際は、情けなくも他人のお世話になってしまっているんだけど…
本当は全部、自分で何とかしなきゃいけないことなんだ。
「…あのさ、俺」
コンコン
「山田さん、今ちょっといい?」
「っ!」
唐突にドアをノックする音がして、その後すぐに大澤係長の声がした。
まさかの出来事に、ビクッと肩が震える。
「野々原さんすみませんちょっとだけ待ってください!」
慌ててミュートボタンを押して、ドアを開けた。
「ごめんなさい、今電話中で」
手の中のスマホを見せながら謝罪すると、係長は申し訳なさげに手で「ごめん」のジェスチャーをして向こうへ去っていく。
後で謝らなくちゃいけないなと思いながら、ミュートの解除ボタンを押した。
「お待たせしました」
(大澤係長の声、聞こえてないよね?)
「ううん。俺の方こそ突然電話しちゃったから。もう切った方がいい?」
「あ、いえっ。大丈夫です」
よかった。聞こえてないみたい。
もしもバレてしまったら、係長に迷惑が掛かってしまうから。それだけは、絶対に嫌だ。
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