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前編

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そのBARは目抜き通りから3本ほど小道を入った場所にある。
そう大きくもないけれど洋館っぽい可愛いつくりをした一軒家の、その1階部分を店舗に改装した路面店だ。

店の名前はない。いや、あるのかもしれないけれど目立ったところに店名の表記はない。ただ丸い板の看板が軒下にぶら下がっているだけだ。素っ気なく、それでいて妙に洒落た字体で「BAR」と書かれた看板だ。

恐らく、なんとなくこの駅に降りただけの人にこの店は見つけられないだろう。いっそのこと、住んでいても近くを通ることがなければ気づかないくらい、本当にさりげなく周囲の民家に同化した店だ。
そしてその、知る人ぞ知るというところがまた、私の優越感をくすぐるのだ。いやきっと、ここに通う人はみんなそうだ。『この店を知っていること』そのものに優越感を覚える。


私がこの店を知ったのも、単純にたまたま近所に引っ越してきたからだった。帰り道にぼんやりと照明に照らされた看板を見つけたのだ。
それまでBARなんて敷居が高くて行ったことはなかったのだけれど、せっかく家の近くにあるのなら、誰かにバレることもないし、1回くらい行ってみてもいいかな、なんて思ったのが初めてお店に入ったきっかけだった。

重厚感のある木の扉を開く。来客を告げるベルなどという無粋なものはない。ただマスターと目が合って少しお辞儀をする。それだけだ。薄暗い照明の店内には5席のカウンターしかない。大抵の場合は2,3人客がいるのだけれど、今日は誰もいなかった。2段だけの階段を下りて、左端の席が私のお気に入りだ。
しっかりとクッションがきいたカウンターチェアに座る。

マスターがちょうどいい温度のおしぼりを広げて渡してくれた。


「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」


そうお礼を言うと「お疲れさまでした」と言ってちょっとだけ笑って返してくれた。
手を清めて心持すっきりして、私はいつもとは違った注文をした。


「甘くてキツイのください」


そう頼めば、彼はちょっと驚いたように眉を上げ、それから肩をすくめて「かしこまりました」と返した。

今日は、ちょっと仕事で事故があったのだ。
誰が悪いというよりは、各々が各々で些細な認識のズレがあったせいというか・・・自分にもしっかり反省点があるけれど、自分一人が悪いわけでもない、そんな事故。『みんなで反省して今後に生かしましょう』となったのはよかったのだが、結局一番遅くまで事故対応に追われることになったのは私だった。

これに関しても、単純に私の担当してるところにたまたまた比重が偏ってしまったというだけで、別に職場の人たちが意地悪とかそういうことではない。

致し方ない。運が悪かった。ただそれだけだ。

でもそれ故に、モヤモヤしてるのに発散のしようもなく、感情のはけ口にキツめのアルコールを求めた。
これもまた、致し方のないことだ。

厚みのある一枚板のカウンターテーブルに突っ伏す。顔を横に傾けてカクテルを作るマスターを盗み見た。

20代後半・・・30代前半かも。年は聞いたことがない。
髪は黒くて、短め。清潔感がある。はっと目を見張るような美男子ってことはないけれど、涼やかな目元が印象的な顔つきだ。たまにする伏し目がちの流し目の色気が好きだ。少なくとも私に対しては破壊力抜群だ。
あんまり大きい声で笑ったりするタイプじゃないけれど、表情が乏しいということもない。ちょっと気の利いた冗談をいうユーモアだってある。なんというか、静かに感情を表現する人だ。制服効果なのか薄暗い照明の効果なのか、いっそ仕事をしている男はかっこいいというやつなのか・・・この席から眺める彼はとにかく素敵でたまらない。

この店は彼がひとりでやっているそうだ。
マスターと呼ぶには若すぎるのだが、もうマスターと呼び慣れてしまった。初めて来たときはまさか彼がマスターだなんて思わなかった。小さいお店なのにアルバイトを雇えるくらい繁盛してるんだ。とか、見当違いな関心の仕方をした覚えがある。


「どうぞ。アレキサンダーです」


厚手の紙コースターが敷かれ、そこにカクテルグラスが置かれる。カクテルは薄茶色をしていて、ふわりとチョコレートの香りがした。


「それ、レディキラーって呼ばれてるくらい強いから、ゆっくり飲んでくださいね」
「はい、いただきます」
「召し上がれ」


ちょっと一口飲んでみる。
濃厚な甘さとチョコレートの香りがふわっと口の中に広がって、なんだかチョコレートムースでも食べたような、そんなデザートみたいなカクテルだった。


「おいし・・・」


思わずつぶやいて、もう一口飲む。

疲れた心身に甘さが染み渡った。
強いアルコール感は全然感じられなくて、びっくりするほど飲みやすい。

一気に飲んでしまいたい衝動をどうにか堪え、一度グラスを置く。


そしてまたへにょっとテーブルに突っ伏して、ちらりとマスターの様子をうかがう。今使ったシェイカーを洗っている彼は腕まくりをしていて、いつもは見えない腕の部分になんだかきゅんとした。

彼女とか・・・いるのかな。
いやむしろ家があるわけだし結婚してたり?
でも、指輪はつけてないしな・・・最近はつけない人も結構いるなんて聞くからあんまりアテにはならないけど・・・。

そう。いい年して、私は絶賛片思い中だ。鳩尾のあたりをぎゅぅううっと引き絞られるような、苦しいのにクセになる、そんな恋をしている。
いっそバレてしまわないかな・・・いやいっそ、もうバレていて、気づいてないフリをされてたり・・・。

このお店に来る前は、絶対に駅のトイレで化粧を直してから行く。暗い店内でもわかるように明るめの赤いリップを引くのだ。
普通のOLが毎日通い詰められるほどBARのお酒は安くない。だからなるべく混んでない月曜日か火曜日の夜、あとはこうしてひどく疲れてしまった日に。私はこうしてこのお店に寄る。

自分で言うのもあれだけれど、そんなに話すのが得意な方でもなくて、だからマスターである彼にどんどん話しかけられるわけもなくて・・・。

お店に来たってかわす言葉はほとんどない。まれに雑談する日もあるけれど、そんな日は帰ってからベットの上で枕を抱えて悶えているような、そんなレベルだ。

せっかく、二人きりなのに。このバーカウンターの向こう側はひどく遠い。

知らずため息を溢しながら、上体を持ち上げてまたカクテルを一口。

これ本当に美味しいな・・・なんだっけ。カクテルグラスを持つ彼のきれいな指先ばっかり見ていて、名前全然聞いてなかった。チョコレートのヤツって言ったらまた作ってくれるかな。

洗い物を終えた彼が、袖を直し、こちらに寄って来る。
ドキッとして、でもそれを悟られたくなくて、私は意識してゆっくりとカクテルをもう一口飲んだ。

正面に立った彼が、後ろのお酒を並べた棚に軽くもたれて私を見た。
目が合って、さっきよりも強くドキっと鼓動が跳ねる。
どうか。どうか顔が赤くなったりしていませんように。

何でもないように装って、彼を見返した。

つ、と視線を外したのは彼だ。その視線は入口へと向かう。


「雨、降ってきちゃいましたね」


そういわれてみると、確かに静かなジャズミュージックのその後ろに、しとしとと湿った音が潜んでいた。


「本当だ・・・今夜雨だったんだ」


天気予報見てなかったや。
折り畳み傘を常備しているタイプでもなくて、残念ながら濡れて帰ることは確実だ。

マジかぁ・・・はぁ。

思わず深いため息をつく。
今日はとことんツイてないらしい。いやでも、マスターと二人きりになれたのは相当ツイてたからいっそプラマイ0なのかもしれない。

やっぱりアルコールが強いというのは本当だったみたいで、どうも首のあたりがじん、としびれていて、ため息の呼気が熱い。


カタン


彼はおもむろにカウンターから出てくると、私の横を素通りして入口に向かった。唐突なその動きに驚きつつ、彼を目で追う。どうしたんだろう?

入口を薄く開け、どうやら雨模様を確認しているらしい。後姿を見るのはなんだかレアで、しっかり脳裏に焼き付ける。姿勢いいんだよなぁ・・・かっこいいなぁ・・・。


カチャッ
―――・・・ぱちんっ


鍵のかかる音、それから電気のスイッチの音。
室内の照明は変わらなかったから、恐らくは外の照明を消したのだろう。

行動の意味がよくわからず、混乱する。

何で鍵をかけたんだろう。まだ私いるのに・・・遠回しに帰れってことかな・・・それとも、誘われたりして・・・なんて。ふふふっまさかそんなわけないか。


こちらへ戻ってきながら、彼はサロンエプロンを解いて外し、カウンターの中に戻るころにはきれいにたたみ終わっていた。今日はもう店仕舞いみたいだ。

なら帰らないとかな。せっかくの二人きりをもうすこし堪能したかったので残念だけど、この店の店主が決めたのだから仕方がない。カクテルグラスをくるりと揺らして、寂しさを紛らわした。

また、カタン、と音がして彼がカウンターの中に戻ってくる。そしてもう一度私の前に立った。今度はカウンターテーブルに手をついて、少し前のめりで。

思わぬ至近距離で視線が合ってしまった。


「、っ―――」


今日一番に心臓が跳ねて、思わず息を止める。


「一緒に飲んでいい?」
「っ、あ、・・・」
「ごちそうするから」
「っっ」


敬語じゃない。

それだけで、心臓が早鐘を打つ。
まるで中学生みたいな反応の仕方だと思う。だって敬語じゃないだけだ。たったそれだけ。
たったそれだけの変化に私は大いに翻弄されていて―――・・・

気づけばコクコクコクと赤べこのように頷いていた。

のどがカラカラに乾いて、ついつい残っていたカクテルをくっと飲み干してしまう。グラスについた口紅をぬぐった。

すすす、とグラスを彼の前に押しやる。


「お代わり・・・ください」
「甘いの?」
「すっきりしたので」
「ああ、それならちょうどいいのがある」


ニヤっといたずらっぽく笑った彼は、いつもより悪い男に見えた。




+ + + + +





マスターは私に白っぽいカクテルを差し出し、自分の分はロックグラスに氷も入れずに「白州」と書かれたお酒をなみなみと注いだ。

そしてカウンターから出てきた彼は、適度に間隔をあけて置かれている椅子をぐっと近づけて、当たり前みたいに私の隣に腰かけた。カウンター越しに見るよりもずっと背が高く感じた。

肩が触れ合ってしまうような距離感に、いい加減私の心臓が止まりそうだ。今日心筋梗塞で死んでも驚かないってくらいぎゅうっと締め付けられて苦しい。

彼はちょっとだけ私に向かってグラスを掲げると、ちびりと琥珀色の液体を口にする。嚥下えんげするのに合わせて上下する喉仏に目が行ってしまう。なんだかすごくイケナイものを見てしまった気になって、なるべくゆっくりを心掛けながら、どうにかこうにか自分のカクテルに視線を移した。


「いただきます」
「どうぞ」


私もちびり、と小さく口に含む。
レモンの香りがすっと鼻に抜けていく。さっきのと違ってアルコール度数の高さは隠しきれていないけれど、さわやかで癖もなく飲みやすい。

ああ・・・


「私、これ好き」


もう一口、さっきよりも多く飲む。
強いお酒だけあって、喉が熱く感じた。


「それはよかった」


ちょっと大きく飲みすぎたのだろう。じん、と脳がしびれるような酩酊感めいていかんに襲われる。
大きく息を一つついて、酒気を逃がしながら、横目で彼を見る。
彼は頬杖をついて、姿勢を崩し私を見ていた。いつもカウンターの向こう側にいる時には想像もつかないような、気だるげでくつろいだ様子だ。

見た事を後悔した。
だって。そんなくつろいじゃったらもうなんか、存在が犯罪みたいな色っぽさでもうなんか、なんかなんかだ。語彙力が消えうせる程度にはダメだった。

ごくっと生唾を飲み込みながら視線を前に戻す。


「ねえ、僕の名前覚えてる?」
「・・・・ええと、壱村さん?」
「なんだ、覚えてたんだ」


それはこのお店に初めて来たときに「店主の壱村です」って言われたもの。忘れるわけがない。とはいえ、下の名前は知らないのだけど。

私のことは・・・・覚えているのかな。
その時反射的に自己紹介を返したのを思い返してそんなことを思う。でも、それは酔っていても聞けなかった。
もし「知らない」なんて、こんな間近で言われたら泣いてしまいそうだったから。


「今日はえらく元気がなかったけど、何かあったの?」
「仕事で、ちょっと事故っちゃって・・・誰が悪いってこともなかったんだけど。でも私だけが悪いわけじゃないのに、しわ寄せが来たのがほぼ私だけで・・・。なんかこう、釈然としないというか、イライラのぶつけ先がないっていうか・・・」
「モヤモヤしてたわけね」
「そうなんですよ」


私たちはぽつりぽつりと交互に質問を投げかけるようにして会話を続けた。
「今日はお客さん少なかったんですか?」とか。
「あのコンビニスイーツ知ってる?」とか。
「森香るウィスキーってネーミングがたまらん」とか。
そんな取り留めもない内容ばかりで、大きな笑い声が上がることもなく、驚きの声が上がることもなく。でもその静かなおしゃべりがものすごく心地よかった。

彼はたまに立ち上がっては、おつまみのナッツやチョコを持ってきたり、お酒を継ぎ足したり、お水をくれたり、あとは私にもう一杯同じカクテルを作ってくれたり・・・甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた。それがまた堪らなく嬉しくて嬉しくて、夢じゃないか心配でたまに腕をつねって痛覚を確認したくらいだ。


どのくらいそうしておしゃべりに興じていたのだろう・・・。
なんせ来客も終電も気にしなくていいものだから、スマホすらいじらないでひたすらこの素敵な時間に浸っていた。それでもそろそろ一区切りしなくては。


「ごめんなさい、ちょっとお手洗いに」


そう言って立ち上がったのだが―――・・・


かくんっ


「ぁっ!?」
「おっと」


膝から下にまるで力が入らない。


「あ、れ・・・?」


肘をつかまれて転ばずに済んだけれど、一人でうまく立ち上がれない。なんだか地面が揺れてる。
今までちゃんと話していたはずなのに、頭だってハッキリしていたのに、立った瞬間に全部が崩れた感覚だった。

嗚呼・・・なんか、世界が回ってて・・・ふわふわする・・・。


「いちむらしゃん・・・わたし・・・ちゃんと立てます・・・」
「そう?でも折角だから、こっちにおいでよ」


立ち上がった壱村さんに引き寄せられて、ぽすん、と彼の胸に飛び込む。

とくとくとく、と存外早い鼓動が聞こえてきた。私とおんなじくらい。それがなんだかおかしくて嬉しくて、へらっと笑って彼を見上げた。


「っ・・・、ズルくない?」
「え?」


薄暗い照明のもとでもわかるくらい赤くなった壱村さんは、ぽそっとつぶやくと私の腰に腕を絡めてさらに体を密着させた。

腰に回ったのとは反対の手で後頭部を捕まえられる。体が反転して、カウンターテーブルに上体を押し倒され、鼻と鼻が触れ合うような距離感で視線を捕らえられた。

目が離せない。
あらぬところがきゅんっとすくんでしまって、腰がびくりと跳ねた。

「っ、は、ぁ・・・・壱村、さっ」


もうだめだ。たぶん死ぬ。心臓が、これ以上早く動いたら破裂しそう。呼吸が早くなってしまうのを知られたくなくて息を止めた。


「ねえ、キスしてもいい?」


その囁きを発した、湿った呼気が私の唇を撫でていく。
それにぞわっと産毛が逆立つような快感と興奮を覚えた。

ああどうしよう。どうしよう。
キスしたい。
すごくしたいけどでも今キスしたら―――キスしたい
絶対戻れない お客さんとマスターに戻れなく―――キスしたい
なっちゃう でもそれを望んでて でもこれ一回で―――キスしたい
終わっちゃう? ああでも だって こんなの 我慢できない―――キス


「したい」


私の声にもならない吐息のようなその言葉に、彼はすぐさま反応した。まるで「よし」と言われた犬のように、飢えた狼みたいに、がぶりと私の唇に食らいついた。


「んっふ、ぁ・・・ぅ!?んぅ」


息が続かなくて口を開いたその隙間から、ぬろりと舌が滑り込む。早すぎる展開に、びっくりして押し返そうとした手はしかし、彼に上体を押し付けられて動きを封じられてしまう。

熱い唇も、舌の感触も、身動きが取れない無理な体制も、全部全部私の興奮を高めてしまって、頭がくらくらして、子宮がはしたなく反応してしまう。


「はっ・・・ぁっ・・・・はぁっ・・・んっ、はっ」


唇が離れてもだらしなく開いた口を閉じられない。


「ああ、ああ。そんなだらしない顔して・・・いつもの奥ゆかしさはどこ行ったの?」
「んっ・・・あっ、ぅうっ」
「ちょっとイジワルなこと言われただけで腰ビクつかせてんの?可愛い」


脚の間に膝が割り込まれ、グリグリとクリトリスがつぶされる。
そんないきなり直接的な刺激が襲ってくるだなんて夢にも思っていなかった私は、大げさなくらいびくりと体を跳ねさせた。


「ぅあうっ!?あっ!ま、っぁぅ・・・待っ・・・ゆっくり」
「ゆっくりなら、して、いいんだ?」


噛んで含めるように、毒を流し込むみたいに、壱村さんは私の耳元で囁いた。全身に血が巡る。
ああどうしよう。こんなにあっさり自分の劣情を認めてしまって。

こんなこと、したことないのに。

こんな、はしたいこと・・・ちがうの私。そうじゃないの。ちゃんとあなたと恋がしてみたくて・・・だから・・・


「ごめんね?待ってあげられなくて
でも、レディーキラー3杯も飲んだあなたが悪い
ちゃんと忠告したのに」

「んぅ・・・」


くちゅ、くちゅ。
舌を食べられる音が脳に響く。


「自分から殺されに来た、あなたが悪い」


キスの合間に紡がれたのは私を責める甘い言葉だけれど、どうにもその言葉は言い訳染みた色が目立った。


「ねぇもういろんなこと全部後回しにしようよ
抱きたい。とりあえず、あなたの事犯したい」
「はっくぅっ」


もうだめだ。
ズルいのは壱村さんじゃないか。
そんな、気持ちまであるみたいな、期待のさせ方するなんて。

それにもう本能が陥落してる。
気持ちはずっと前に彼に堕ちているのだから、本能まで堕とされてしまったら、もうどうにかできるわけがなかった。

うまい返事が見つからなくて、だから私は顎を持ち上げるようにして、彼の唇を奪った。



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