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迷宮の外へ向けて
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ドリューンさんの家に4日ほど滞在し、外の世界の現状を話したり、制作された魔道具などを見せてもらったり魔道具の作り方などレクチャーを受け過ごした。
ただいつまでも迷宮最下層にあるドリューンさんの家に居座るのもどうかと思うので、カトレア達と話合って自分達はそろそろ地上に戻るとの事を伝えると、なんとドリューンさんもついて来ると言い出した。
話を聞く限り、迷宮最深部での生活に不自由はしていないけどインスピレーションが最近欠け始めたらしい。
インスピレーションが欠けたから盗撮用の魔道具を作ったりしてたのか? この人…。
幸いと言うべきか、カトレア達はドリューンさんが付いて来る事は特に問題ないとの事で了承はしたけど家を空ける為の準備に3日程追加で滞在する羽目になった。
と言うか、家中、所狭しと放置されていた魔道具を全部アイテムバッグに入れて行く気らしい。
因みに魔道具化された迷宮の核はそうするのか聞いたところ、家に隠し地下室があるらしいのでそこに仕舞っておくとの事だ。
地下室を案内して貰たけど、本当にこれが地下室と呼べるもの? とツッコみたくなる程長い階段と廊下を進みやっと10畳程ある部屋に辿り着いた。
しかも階段や廊下にはトラップが大量に仕掛けてあり仮に隠し地下室を発見しても魔道具化した迷宮の核が保管されている部屋まで行きつけるのかどうか怪しい。
それほどクドイぐらいトラップだらけだ。
「ここまで執拗にトラップ仕掛ける必要あるんですか?」
「あん? 当たり前だろう、この迷宮の核があれば迷宮を作り替える事も出来るんだから厳重に保管しとかないでどうすんだ! まあそこいらの奴にこの魔道具化した核を使いこなせる奴はいないだろうがな…」
ドリューンさんが自慢げにそういうも、つい先日、迷宮を育てるのは簡単だの言ってた事を自ら真向否定してる。
そもそも秘密の地下室へ入る為には風呂場の浴槽を移動させないといけないって…。
普通、隠し部屋とかを探す際でも風呂場の浴槽を動かして調べたりしませんからね。
しかも運よく? 偶然に発見してもトラップ満載。
どんなに頑張っても地下室は見つからないし、仮に見つかっても魔道具化した迷宮の核に辿り着けませんから!!
そうしてドリューンさんが家中にあったガラク…、じゃなくて魔道具を全てアイテムバッグに収納を終えた翌日、迷宮の出口を目指し最下層を出発した。
ドリューンさんの武器は獣人の素早さ、柔軟さを活せる武器では無く、見た限り特殊な金属で出来てそうな大槌と大楯だった。
スピードを活かさないんかい!!!!
っと思ってツッコミを入れたら獣人だからスピードを活かした戦いをするとは限らないと反対に怒られてしまった。
まあ確かに種族を見て戦闘スタイルを決めつけるのはある意味致命的な愚行だよね。
獣人にも魔法が得意な人も居るだろうし…。
階段を登り階層主を倒し、各階層で採取できる物や宝箱などの中身を回収しながら出口を目指して進むけど、ドリューンさんの戦闘能力が半端ない。
カトレアが技重視だとするとドリューンさんはパワー重視。
しかも重装備にも関わらず結構素早く動けるうえ周囲へ常に気を配って誰か一人に負担がかかったりしないようにしながら戦っている。
「カツヒコ、ルイーズ、リーズ、よく見ておくといいわよ。 400年以上前はあれでも上の下、いえ中の上ってところだったんだから…」
「あれで中の上? いやいや、普通にギルドに登録して依頼をこなしてたら余裕でSランクになれるレベルでしょ? カトレアと本気で戦ったらカトレアが勝ちそうだけど…」
「そうね、戦ったら勝てるとは思うけど無傷では勝てないわよ。 まあノーライフキング化して戦えば無傷でも勝てそうだけど…」
そういいながらカトレアが鳩尾の辺りに手をそえている。
多分あそこにノーライフキング魔石があるんだろうな…。
カトレアのノーライフキング化って見た事ないし本人も実際にやったことが無いと言ってるけど多分知らない所で実験はしているはず。
一度見てみたい気もするけど、見せてくれと言って見せてくれるようなものじゃないだろうし、せめて通常モードのカトレアと対等とはいかないまでもそれなりに戦えるよう強くならないと…。
その後、95階層以降はドリューンさんは戦闘に参加せず主に自分とリーズの2人、ないしはルイーズさん1人で階層主を倒していく。
ドリューンさんはルイーズさんの戦い方には口を出して色々と教えてるけど自分とリーズの戦いには口を挟まず、もっぱらカトレアが自分達を担当している感じだ。
バトルアックスと大槌、似たところがあるからだろうけど、目つきがエロいんだけど…。
ルイーズさんの胸ばっかり凝視しながら戦い方教えてるし、戦闘中もなんか胸やお尻ばかり見てる気が…。
ルイーズさんは全く気にしてないようだけど、それでも的確な助言が出来てるのがある意味凄い。
400年以上前の世界はこれでも中の上ってどんだけ化け物揃いだったんだよ!!
ただ気になるのはやっぱり何で400年以上経ったら当時の技術が失われここまで衰退したのかだよな。
普通なら400年以上前よりも技術が進歩してても良いはずなのに。
疑問だ!!
ドリューンさんに聞きたいけど迷宮暮らしだったから分からないだろうし。
まあそれでも地上に出たら折をみて聞いてみよう。
ただいつまでも迷宮最下層にあるドリューンさんの家に居座るのもどうかと思うので、カトレア達と話合って自分達はそろそろ地上に戻るとの事を伝えると、なんとドリューンさんもついて来ると言い出した。
話を聞く限り、迷宮最深部での生活に不自由はしていないけどインスピレーションが最近欠け始めたらしい。
インスピレーションが欠けたから盗撮用の魔道具を作ったりしてたのか? この人…。
幸いと言うべきか、カトレア達はドリューンさんが付いて来る事は特に問題ないとの事で了承はしたけど家を空ける為の準備に3日程追加で滞在する羽目になった。
と言うか、家中、所狭しと放置されていた魔道具を全部アイテムバッグに入れて行く気らしい。
因みに魔道具化された迷宮の核はそうするのか聞いたところ、家に隠し地下室があるらしいのでそこに仕舞っておくとの事だ。
地下室を案内して貰たけど、本当にこれが地下室と呼べるもの? とツッコみたくなる程長い階段と廊下を進みやっと10畳程ある部屋に辿り着いた。
しかも階段や廊下にはトラップが大量に仕掛けてあり仮に隠し地下室を発見しても魔道具化した迷宮の核が保管されている部屋まで行きつけるのかどうか怪しい。
それほどクドイぐらいトラップだらけだ。
「ここまで執拗にトラップ仕掛ける必要あるんですか?」
「あん? 当たり前だろう、この迷宮の核があれば迷宮を作り替える事も出来るんだから厳重に保管しとかないでどうすんだ! まあそこいらの奴にこの魔道具化した核を使いこなせる奴はいないだろうがな…」
ドリューンさんが自慢げにそういうも、つい先日、迷宮を育てるのは簡単だの言ってた事を自ら真向否定してる。
そもそも秘密の地下室へ入る為には風呂場の浴槽を移動させないといけないって…。
普通、隠し部屋とかを探す際でも風呂場の浴槽を動かして調べたりしませんからね。
しかも運よく? 偶然に発見してもトラップ満載。
どんなに頑張っても地下室は見つからないし、仮に見つかっても魔道具化した迷宮の核に辿り着けませんから!!
そうしてドリューンさんが家中にあったガラク…、じゃなくて魔道具を全てアイテムバッグに収納を終えた翌日、迷宮の出口を目指し最下層を出発した。
ドリューンさんの武器は獣人の素早さ、柔軟さを活せる武器では無く、見た限り特殊な金属で出来てそうな大槌と大楯だった。
スピードを活かさないんかい!!!!
っと思ってツッコミを入れたら獣人だからスピードを活かした戦いをするとは限らないと反対に怒られてしまった。
まあ確かに種族を見て戦闘スタイルを決めつけるのはある意味致命的な愚行だよね。
獣人にも魔法が得意な人も居るだろうし…。
階段を登り階層主を倒し、各階層で採取できる物や宝箱などの中身を回収しながら出口を目指して進むけど、ドリューンさんの戦闘能力が半端ない。
カトレアが技重視だとするとドリューンさんはパワー重視。
しかも重装備にも関わらず結構素早く動けるうえ周囲へ常に気を配って誰か一人に負担がかかったりしないようにしながら戦っている。
「カツヒコ、ルイーズ、リーズ、よく見ておくといいわよ。 400年以上前はあれでも上の下、いえ中の上ってところだったんだから…」
「あれで中の上? いやいや、普通にギルドに登録して依頼をこなしてたら余裕でSランクになれるレベルでしょ? カトレアと本気で戦ったらカトレアが勝ちそうだけど…」
「そうね、戦ったら勝てるとは思うけど無傷では勝てないわよ。 まあノーライフキング化して戦えば無傷でも勝てそうだけど…」
そういいながらカトレアが鳩尾の辺りに手をそえている。
多分あそこにノーライフキング魔石があるんだろうな…。
カトレアのノーライフキング化って見た事ないし本人も実際にやったことが無いと言ってるけど多分知らない所で実験はしているはず。
一度見てみたい気もするけど、見せてくれと言って見せてくれるようなものじゃないだろうし、せめて通常モードのカトレアと対等とはいかないまでもそれなりに戦えるよう強くならないと…。
その後、95階層以降はドリューンさんは戦闘に参加せず主に自分とリーズの2人、ないしはルイーズさん1人で階層主を倒していく。
ドリューンさんはルイーズさんの戦い方には口を出して色々と教えてるけど自分とリーズの戦いには口を挟まず、もっぱらカトレアが自分達を担当している感じだ。
バトルアックスと大槌、似たところがあるからだろうけど、目つきがエロいんだけど…。
ルイーズさんの胸ばっかり凝視しながら戦い方教えてるし、戦闘中もなんか胸やお尻ばかり見てる気が…。
ルイーズさんは全く気にしてないようだけど、それでも的確な助言が出来てるのがある意味凄い。
400年以上前の世界はこれでも中の上ってどんだけ化け物揃いだったんだよ!!
ただ気になるのはやっぱり何で400年以上経ったら当時の技術が失われここまで衰退したのかだよな。
普通なら400年以上前よりも技術が進歩してても良いはずなのに。
疑問だ!!
ドリューンさんに聞きたいけど迷宮暮らしだったから分からないだろうし。
まあそれでも地上に出たら折をみて聞いてみよう。
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