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サヴェジゴブリン
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絶え間なく飛んで来る矢が収まると、正面から4匹が、そして矢の飛んで来ていた方向から4匹が手に剣や斧を持って向かって来た。
流石森林で狩猟生活しているサヴェジゴブリンと言うべきか、障害物や木々の隙間を軽やかにすり抜け距離を付けて来る。
「カツヒコ、リーズ、2人ともスピードに惑わされないでしっかりと動きを見て対処しなさい。 奇襲を得意としてるようだから落ち着いて対処すれば倒せるから」
カトレアはそう言うと、向かって来たサヴェジゴブリンの首を一瞬で刎ね、直後もう一匹の胸に剣を突き立てる。
カトレアとルイーズさんにとっては雑魚か…。
まあカトレアの言う通り動きは軽やかで素早いけどよく見ると動きは単調だし何とかなりそうだ。
そう思いつつ、手斧を両手に持ち振り回しながら向かって来るサヴェジゴブリンに向かい剣を向けタイミングを見計らい胴を薙ぐように剣を振るう。
魔纏を使った状態の剣で斬られたサヴェジゴブリンは胴が真っ二つになりその場に崩れ落ち、リーズの方に向かった剣を持つサヴェジゴブリンは顔面に拳を叩きこまれ頭部を吹き飛ばされ絶命している。
ホブゴブリンよりは強いんだろうけど、どうやら奇襲さえ受けなければ余裕な相手だ。
苦も無く向かって来た8匹の内6匹を倒すと、生き残った2匹は一目散に逃げだした。
「カトレア、追う?」
「追わないわ、目の前にメレンの群生地があるみたいだから果実の採取を優先しましょ」
「いや~、意外とサヴェジゴブリンは冒険者を狩るのに慣れてるな~。 群生地の目の前に潜んでメレンに目が行った冒険者に奇襲をしかけるとは良く考えてやがる」
カトレアとルイーズさんの言う通り、どうやらメレンの群生地が見える所に潜み狩りをするみたいだ。
確かに探知できる範囲外で隠形で潜み、群生地を見つけそちらに目が言った瞬間に奇襲をしかける。
凄く理にかなってる。
「てことはサヴェジゴブリンって知能が高いって事? 見た限り死体は消滅てないとこみると受肉してるからあまり冒険者に狩られて無いんだろうけど…」
「普通のホブゴブリンよりも知能は高いわね、ただ狩っても食用になりそうに無いし素材も期待できないから冒険者が率先して狩っていないだけってとこじゃない? それよりもメレンを収穫するわよ!」
カトレアにとってメレンの実がなる木の群生地を目の前にしてサヴェジゴブリンはどうでも良いみたいだ…。
目の前に広がる群生地には大体100本ぐらいメレンの木が生えており、1本の木に大体3~4個、人の頭ぐらいの大きさの実がなっている。
手分けして実を収穫しアイテムBOXに収納し他の群生地を探す。
う~ん、他の群生地を探す必要ってあるのかな?
既に3~400個の実は手に入っているし、売ればそこそこのお金になるはずなんだけど…。
ってどうやらこの階層にあるメレンの実を全部収穫するつもりらしい。
そこまでする? って聞いたらどうせ3~4日で実はなるから採れるだけ採ると意気込んでいる。
自分としてはカトレアとルイーズさんが居るからサヴェジゴブリンが潜んでいても安全なのはわかるけど程々にして下層に行ってみたいんだけどな~。
そんな事を心の中でつぶやきつつも、4つ目の群生地を見つけメレンの実を収穫し終え他の群生地を探そうと移動しようとした時、カトレアとルイーズさんの探知に反応があったみたいだった。
まだ自分とリーズの探知には反応してないけど、どうやら数が多いっぽい。
「私達を包囲するようにしながら近づいて来るわね…」
「そうだな~、待ち伏せって感じじゃなくこれは一気に襲い掛かるつもりか?」
カトレアとルイーズさんがそう言い周囲を警戒していると、やっと自分の探知にも反応があった。
大体数は70匹ぐらい、ただ包囲しようとしているのとは別に後方に5匹程固まって動いているのも居る。
「ここで迎え撃つって事で良いんだよね?」
「ええ、下手に動くより待ち構えた方が良いわね。 それにしてもカツヒコ、逃げるって事は考えなかったの?」
「まあ逃げるって事は敵に背を向ける事だから、この森林階層を縄張りにしてるサヴェジゴブリンの方が地の利はあるだろうし多分逃げる方が危険な気がするんだよね」
そう言うとカトレアは満足そうな顔をし、包囲の輪が縮まるの待っている。
恐らく初めて戦った際も弓矢で攻撃してその後近接戦闘って感じだから最初の矢に当たらないように気を付ければ大丈夫だと思う。
いやそう思いたい…。
ジワジワと距離を詰め包囲する訳でもなくサヴェジゴブリンが草木をかき分け距離を詰めて来る。
地の利を捨ててまで数で圧倒しようとしているのか、ポツポツと姿を現すも完全に包囲が完了してから仕掛けるつもりなのか武器を構えたままこちらを威嚇するだけで攻撃を仕掛けてこない。
目に見える範囲に40匹程現れた頃、突然森林の中から咆哮が聞こえ、直後、奇声を発しながらサヴェジゴブリンが手に持った剣や斧を振りかざし一斉に向かって来る。
カトレアとルイーズさんは鼻歌交じりと言っても過言ではないぐらい余裕で攻撃をさばき、斬り捨てていく。
リーズの方を見ると、奇襲と言う訳でな無く、ただ数で向かって来るだけという事もあり軽やかな身のこなしで攻撃をかわし魔闘技による打撃で着実にサヴェジゴブリンを屠っている。
身体能力的にはホブゴブリン程度の為、自分も魔纏を使用し前に出て戦う。
第一波と思える40匹程のサヴェジゴブリンが壊滅状態になりそうになる直後、更に30匹程のサヴェジゴブリンが現れるも苦も無く4人で殲滅をする。
数匹のサヴェジゴブリンが逃げ出したもののほぼ倒し終わるも、戦闘の様子を見ていたのか後方に居た5匹程の反応がこちらに向かって来る。
「ブァギャァァァァ~~!!」
ゴブリンなのかオークなのかよく分からない咆哮を上げ取り巻きを引き連れたサヴェジゴブリンが森林から姿を現した。
「うわ!! センス悪!!! ってかデカい!」
取り巻きのサヴェジゴブリンも通常個体に比べ体格が良く、身長が2メートル程あるが、ボスと思われるサヴェジゴブリンは2メートル半はありそうだ。
それにしても首にぶら下げてるの、ネックレスのつもりなのか?
それとも自分の力を誇示するために首からかけてるのか?
どちらにしてもセンスが悪い…、というか悪趣味だ!
とりあえず何人もの冒険者が犠牲になっている事だけは分かるのでここで仕留めよう。
それにしても階層主とかが居るとは聞いて無いから変異種かそれとも進化したのか?
普通のサヴェジゴブリンと比べても顔が醜悪になってるな…。
流石森林で狩猟生活しているサヴェジゴブリンと言うべきか、障害物や木々の隙間を軽やかにすり抜け距離を付けて来る。
「カツヒコ、リーズ、2人ともスピードに惑わされないでしっかりと動きを見て対処しなさい。 奇襲を得意としてるようだから落ち着いて対処すれば倒せるから」
カトレアはそう言うと、向かって来たサヴェジゴブリンの首を一瞬で刎ね、直後もう一匹の胸に剣を突き立てる。
カトレアとルイーズさんにとっては雑魚か…。
まあカトレアの言う通り動きは軽やかで素早いけどよく見ると動きは単調だし何とかなりそうだ。
そう思いつつ、手斧を両手に持ち振り回しながら向かって来るサヴェジゴブリンに向かい剣を向けタイミングを見計らい胴を薙ぐように剣を振るう。
魔纏を使った状態の剣で斬られたサヴェジゴブリンは胴が真っ二つになりその場に崩れ落ち、リーズの方に向かった剣を持つサヴェジゴブリンは顔面に拳を叩きこまれ頭部を吹き飛ばされ絶命している。
ホブゴブリンよりは強いんだろうけど、どうやら奇襲さえ受けなければ余裕な相手だ。
苦も無く向かって来た8匹の内6匹を倒すと、生き残った2匹は一目散に逃げだした。
「カトレア、追う?」
「追わないわ、目の前にメレンの群生地があるみたいだから果実の採取を優先しましょ」
「いや~、意外とサヴェジゴブリンは冒険者を狩るのに慣れてるな~。 群生地の目の前に潜んでメレンに目が行った冒険者に奇襲をしかけるとは良く考えてやがる」
カトレアとルイーズさんの言う通り、どうやらメレンの群生地が見える所に潜み狩りをするみたいだ。
確かに探知できる範囲外で隠形で潜み、群生地を見つけそちらに目が言った瞬間に奇襲をしかける。
凄く理にかなってる。
「てことはサヴェジゴブリンって知能が高いって事? 見た限り死体は消滅てないとこみると受肉してるからあまり冒険者に狩られて無いんだろうけど…」
「普通のホブゴブリンよりも知能は高いわね、ただ狩っても食用になりそうに無いし素材も期待できないから冒険者が率先して狩っていないだけってとこじゃない? それよりもメレンを収穫するわよ!」
カトレアにとってメレンの実がなる木の群生地を目の前にしてサヴェジゴブリンはどうでも良いみたいだ…。
目の前に広がる群生地には大体100本ぐらいメレンの木が生えており、1本の木に大体3~4個、人の頭ぐらいの大きさの実がなっている。
手分けして実を収穫しアイテムBOXに収納し他の群生地を探す。
う~ん、他の群生地を探す必要ってあるのかな?
既に3~400個の実は手に入っているし、売ればそこそこのお金になるはずなんだけど…。
ってどうやらこの階層にあるメレンの実を全部収穫するつもりらしい。
そこまでする? って聞いたらどうせ3~4日で実はなるから採れるだけ採ると意気込んでいる。
自分としてはカトレアとルイーズさんが居るからサヴェジゴブリンが潜んでいても安全なのはわかるけど程々にして下層に行ってみたいんだけどな~。
そんな事を心の中でつぶやきつつも、4つ目の群生地を見つけメレンの実を収穫し終え他の群生地を探そうと移動しようとした時、カトレアとルイーズさんの探知に反応があったみたいだった。
まだ自分とリーズの探知には反応してないけど、どうやら数が多いっぽい。
「私達を包囲するようにしながら近づいて来るわね…」
「そうだな~、待ち伏せって感じじゃなくこれは一気に襲い掛かるつもりか?」
カトレアとルイーズさんがそう言い周囲を警戒していると、やっと自分の探知にも反応があった。
大体数は70匹ぐらい、ただ包囲しようとしているのとは別に後方に5匹程固まって動いているのも居る。
「ここで迎え撃つって事で良いんだよね?」
「ええ、下手に動くより待ち構えた方が良いわね。 それにしてもカツヒコ、逃げるって事は考えなかったの?」
「まあ逃げるって事は敵に背を向ける事だから、この森林階層を縄張りにしてるサヴェジゴブリンの方が地の利はあるだろうし多分逃げる方が危険な気がするんだよね」
そう言うとカトレアは満足そうな顔をし、包囲の輪が縮まるの待っている。
恐らく初めて戦った際も弓矢で攻撃してその後近接戦闘って感じだから最初の矢に当たらないように気を付ければ大丈夫だと思う。
いやそう思いたい…。
ジワジワと距離を詰め包囲する訳でもなくサヴェジゴブリンが草木をかき分け距離を詰めて来る。
地の利を捨ててまで数で圧倒しようとしているのか、ポツポツと姿を現すも完全に包囲が完了してから仕掛けるつもりなのか武器を構えたままこちらを威嚇するだけで攻撃を仕掛けてこない。
目に見える範囲に40匹程現れた頃、突然森林の中から咆哮が聞こえ、直後、奇声を発しながらサヴェジゴブリンが手に持った剣や斧を振りかざし一斉に向かって来る。
カトレアとルイーズさんは鼻歌交じりと言っても過言ではないぐらい余裕で攻撃をさばき、斬り捨てていく。
リーズの方を見ると、奇襲と言う訳でな無く、ただ数で向かって来るだけという事もあり軽やかな身のこなしで攻撃をかわし魔闘技による打撃で着実にサヴェジゴブリンを屠っている。
身体能力的にはホブゴブリン程度の為、自分も魔纏を使用し前に出て戦う。
第一波と思える40匹程のサヴェジゴブリンが壊滅状態になりそうになる直後、更に30匹程のサヴェジゴブリンが現れるも苦も無く4人で殲滅をする。
数匹のサヴェジゴブリンが逃げ出したもののほぼ倒し終わるも、戦闘の様子を見ていたのか後方に居た5匹程の反応がこちらに向かって来る。
「ブァギャァァァァ~~!!」
ゴブリンなのかオークなのかよく分からない咆哮を上げ取り巻きを引き連れたサヴェジゴブリンが森林から姿を現した。
「うわ!! センス悪!!! ってかデカい!」
取り巻きのサヴェジゴブリンも通常個体に比べ体格が良く、身長が2メートル程あるが、ボスと思われるサヴェジゴブリンは2メートル半はありそうだ。
それにしても首にぶら下げてるの、ネックレスのつもりなのか?
それとも自分の力を誇示するために首からかけてるのか?
どちらにしてもセンスが悪い…、というか悪趣味だ!
とりあえず何人もの冒険者が犠牲になっている事だけは分かるのでここで仕留めよう。
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