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聖ジャンダーク教会
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カトレアの言う通り入り口でお布施を求められるも銅貨1枚を渡すとそのまま建物の中に入る事を許可された。
建物の中に足を踏み入れるとそこは大きな広間になっており、横に並べられた椅子が無数に並び、正面の奥には女神像が祀られている。
日本人だった時にテレビで見たことあるなんとか大聖堂とかのようだ…。
入ってすぐにあるこの大広間は礼拝堂ってところかな。
「石造の女神さまが、この世界を創造したとされる女神ジャンダーク様よ」
カトレアが女神像の前まで進み片膝をついて頭を下げ祈りを捧げる。
暫くの静寂の後、カトレアが立ち上がり、あなたもお祈りしたら? と言う顔をしているのでふとした疑問をぶつける。
「正しい祈り方ってどうやるの? 村の教会では立ったまま頭を下げるだけだったし、異世界の作法じゃダメそうだし…」
「そうね、まあ正式な作法はあるけど、一般人は思い思いに祈ればいいわよ」
そうなの?
まあ元教会関係者が言うなら…。
ペコ、ペコ、パン!パン! ペコ…。
(平穏無事な日々が続きますように…、トラブルの無い日々でありますように…)
神社に参拝に行った時のように二拝二拍手一拝をしてお祈りをする。
流石に思い思いの祈り方で良いといったカトレアもまさかこんな祈り方をするとは思ってなかったようで目を丸くし、教会の関係者らしき人が何事かと様子を見に来た。
「礼拝に来られた方ですよね? 珍しい仕草でしたが先ほどのはお祈りをしていらしたのですか?」
声をかけて来たのは20代前半ぐらいのシスターさん?
う~ん、上から95?、59?、90? 少しゆったりとした服を着ているからウエストとヒップは曖昧だけどバストはゆったりとしている修道服を着ているのに胸元だけが張り裂けそうなぐらいになっていて、スカートは左右の太ももぐらいまでスリットが入っていてそこから見える生足が艶めかしい。
それにしても、カトレアより胸が大きい人の胸をガン見してると毎回殺気が背後から叩きつけられるんだけど…。
背後から殺気を受けつつも、声をかけて来たシスターさんの質問に答える。
「はい、ルミナ村と言う田舎村から出てきて冒険者になったばかりなのでお祈りをしようかと…、なんせ田舎者なので正しいお祈りの仕方を知らないもので…」
「そうだったんですね、奇抜なお祈りの仕方でしたので…、てっきり召喚者様や転生者様かと思いました。 以前いらした事のある召喚者様も似たようなお祈りの仕方をしているのを見かけた事があったので」
そう笑顔で言うとシスターさん?は、「私としたことが名乗り忘れてました」と言い、自己紹介をしてくれた。
名前はイリーナさんと言うらしく、シスターではなく聖女見習との事で樹の国王都バラムイには見分を深めるために滞在し修行をおこなっているらしい。
それにしても聖女に見習いってあるの?
そんな疑問を口にしようとした時、カトレアが割って入って来た。
「カツヒコ、確かそのお祈りの仕方は7~8年前に村に来た冒険者に教えて貰ったのよね。 なんでもその人が育った地域では神様にお祈りをする際の作法だとか言ってのよね…」
「えっ、う、うん…」
カトレアの勢いに呑まれ曖昧な返事をする。
「そうだったのですね~、てっきりカツヒコさんが召喚者様か転生者様なのかと思ったのですが、昔村に来た冒険者さんに教えて貰ったのですか~」
「こんな冴えない顔したカツヒコがそんな御大層な人間なわけないじゃない、噂では召喚者様や転生者様は相当な人格者で容姿端麗って聞きますし」
なんかカトレアにデスられてる気がするけど、そんな自分の事を気にした様子もなくカトレアはお祈りも終わった事だし宿に帰りましょうと言い、半ば強制的に腕を引っ張られる。
「ふふふ、カツヒコさんはお若いですが容姿は良いと思いますよ。 あとつかぬことをお伺いしますがカツヒコさんはどのようなギフトを授かったのですか?」
「ギフトですか?」
一瞬カトレアを見るも無表情で興味の無さげな顔をしているのでそうしたものか一瞬悩んだものの、素直に答えると面倒そうなので「器用」というギフトだと答える。
うんウソは付いていない、貧乏を言い忘れただけだ…。
「器用ですか…、でしたら冒険者以外でも色々なお仕事が出来そうですからお仕事にはお困りにならないですね」
そう言いほほ笑むイリーナさんに対し曖昧な笑いをしていると、再度カトレアに腕を引っ張られる。
「またいつでもお祈りに来てください。 カトレアさんとカツヒコさんに女神ジャンダーク様のご加護がありますように…」
カトレアに腕を引っ張られながらも祈りを捧げるイリーナさんを見ると笑顔でこちらを見ているけどなんか目が笑ってない感じがした。
さっきから胸ばっかりガン見してたから、このエロガキが!! と言う感じでは無く、なんか獲物を見つけたかのような目で見られてる気がする。
つい最近もあんな感じの目で見られた事があった気がするけど…。
そうだ! 竜の牙リーダーのバインソンがあんな感じの目をしてたような気がする。
教会を出るとカトレアは自分の腕を引っ張ったまま宿に戻り、部屋に入ると凄い勢いで話し出す。
「あなた、自分が転生者だって言おうとしたでしょう!! そんな事をあそこで言ったらどうなると思ってるの!!」
「いや、どうなってたの? まさか異端審問とか?」
「はぁ~、教会に入る前に言っておかなかった私の落ち度でもあるけど、まさか聖女見習いが居るとは予想外だったわ…」
「そう、それ! 疑問だったんだけど、聖女って見習いがあるの? 普通聖女って神から選ばれた人なんじゃないの?」
「それは後で説明するわ! いい、転生者という事は基本的に信頼できる人間以外には話さない事! わかった!!」
「わかった…、けど何で?」
例えるなら頭の上にクエッションマークが浮かんでるであろう自分に、カトレアはため息をつくと、理由を説明してくれた。
異世界から人を召喚するには専用の魔法陣と膨大な魔力を必要とする為、主に国や教会など召喚をおこなえるのはお金と優秀な人材がいる所でしか行えなく、召喚者達はそのまま国や教会など召喚した勢力に取り込もうと躍起になっているとの事。
400年以上前帝国が健在だった頃も、6賢者が主導し頻繁に召喚をおこない、その力を利用して勢力を拡大したと言っても過言ではないらしい。
とは言え、召喚されたから力を持っているとは限らないんじゃないか? と言う疑問にカトレアは、召喚をする為に使用する魔力を取り込む事で、殆どの召喚者は膨大な魔力を有し、ギフトも本人が思い描いたギフトを得られるらしい。
ただ転生者に関しては何故転生と言う現象が起きるのかが分かっておらず謎とされており、召喚者に比べて魔力もギフトも劣る場合が多い為、召喚者に比べれば優先度は低いけど勢力に取り込む対象とみなされているとのだ。
「ふ~ん、ってことはあそこで自分が転生者って言ってたらその場で拘束されたりしてたって事?」
「分からないわ、私が生きていた頃なら拘束はしないけど大勢で囲み逃げられないようにしてから接待をしてどれだけ転生者の力が必要とされてるかを話し表面相は協力と言う形で魔道契約を結んだりしたわね」
「いや、魔道契約書を結ぶって最悪じゃん!!」
「そうね、まあ召喚者と違い転生者はこの世界で生まれて来るから魔道契約がどういう物かを知っているから主にその勢力に敵対しない、依頼があれば協力をするって程度の魔道契約よ。 召喚者の場合はもっとその勢力に有利な契約をするけどね」
「そ、そうなんだ…。 それで聖女の話なんだけど、神の恩寵を受けて奇跡を成し遂げたとされたりした人で聖女である限り神に純潔を捧げている人ってイメージなんだけど、そんな聖女に見習いなんてなんであるの?」
「カツヒコ、あなたの中にある聖女のイメージって少しおかしいわよ。 そもそもこの世界を創造したのは女神ジャンダーク様と言われているのよ。 女が女神に純潔を捧げてなんになるの?」
「いや、まあ女神が女好きとか?」
「はぁ~、まあいいわ、聖女と言うのは、大きな功績を立てたり、突出した浄化や治癒、解毒なども魔法が使えたりして教会に貢献できる人間が聖女の称号を得られるの。 見習いはその候補ってとこね」
「候補なんだ…。 それにしても突出した魔法が使えるのは分かるけど、功績を立てるってどんな功績をたてるの?」
「そうね、例えば転生者を見つけ、自身の身体を使って虜にして教会に取り込むとかかしらね。 胸や生足をガン見してた転生者には有無を言わさず色仕掛けで肉体関係を持って虜にするってとこかしら」
聖女ってそう言う人達なんだ…。
それにしても、胸と生足をガン見してたの根に持ってるの?
なんかえらく胸や生足をガン見してた転生者ってとこにトゲがあった気がするんだけど…。
建物の中に足を踏み入れるとそこは大きな広間になっており、横に並べられた椅子が無数に並び、正面の奥には女神像が祀られている。
日本人だった時にテレビで見たことあるなんとか大聖堂とかのようだ…。
入ってすぐにあるこの大広間は礼拝堂ってところかな。
「石造の女神さまが、この世界を創造したとされる女神ジャンダーク様よ」
カトレアが女神像の前まで進み片膝をついて頭を下げ祈りを捧げる。
暫くの静寂の後、カトレアが立ち上がり、あなたもお祈りしたら? と言う顔をしているのでふとした疑問をぶつける。
「正しい祈り方ってどうやるの? 村の教会では立ったまま頭を下げるだけだったし、異世界の作法じゃダメそうだし…」
「そうね、まあ正式な作法はあるけど、一般人は思い思いに祈ればいいわよ」
そうなの?
まあ元教会関係者が言うなら…。
ペコ、ペコ、パン!パン! ペコ…。
(平穏無事な日々が続きますように…、トラブルの無い日々でありますように…)
神社に参拝に行った時のように二拝二拍手一拝をしてお祈りをする。
流石に思い思いの祈り方で良いといったカトレアもまさかこんな祈り方をするとは思ってなかったようで目を丸くし、教会の関係者らしき人が何事かと様子を見に来た。
「礼拝に来られた方ですよね? 珍しい仕草でしたが先ほどのはお祈りをしていらしたのですか?」
声をかけて来たのは20代前半ぐらいのシスターさん?
う~ん、上から95?、59?、90? 少しゆったりとした服を着ているからウエストとヒップは曖昧だけどバストはゆったりとしている修道服を着ているのに胸元だけが張り裂けそうなぐらいになっていて、スカートは左右の太ももぐらいまでスリットが入っていてそこから見える生足が艶めかしい。
それにしても、カトレアより胸が大きい人の胸をガン見してると毎回殺気が背後から叩きつけられるんだけど…。
背後から殺気を受けつつも、声をかけて来たシスターさんの質問に答える。
「はい、ルミナ村と言う田舎村から出てきて冒険者になったばかりなのでお祈りをしようかと…、なんせ田舎者なので正しいお祈りの仕方を知らないもので…」
「そうだったんですね、奇抜なお祈りの仕方でしたので…、てっきり召喚者様や転生者様かと思いました。 以前いらした事のある召喚者様も似たようなお祈りの仕方をしているのを見かけた事があったので」
そう笑顔で言うとシスターさん?は、「私としたことが名乗り忘れてました」と言い、自己紹介をしてくれた。
名前はイリーナさんと言うらしく、シスターではなく聖女見習との事で樹の国王都バラムイには見分を深めるために滞在し修行をおこなっているらしい。
それにしても聖女に見習いってあるの?
そんな疑問を口にしようとした時、カトレアが割って入って来た。
「カツヒコ、確かそのお祈りの仕方は7~8年前に村に来た冒険者に教えて貰ったのよね。 なんでもその人が育った地域では神様にお祈りをする際の作法だとか言ってのよね…」
「えっ、う、うん…」
カトレアの勢いに呑まれ曖昧な返事をする。
「そうだったのですね~、てっきりカツヒコさんが召喚者様か転生者様なのかと思ったのですが、昔村に来た冒険者さんに教えて貰ったのですか~」
「こんな冴えない顔したカツヒコがそんな御大層な人間なわけないじゃない、噂では召喚者様や転生者様は相当な人格者で容姿端麗って聞きますし」
なんかカトレアにデスられてる気がするけど、そんな自分の事を気にした様子もなくカトレアはお祈りも終わった事だし宿に帰りましょうと言い、半ば強制的に腕を引っ張られる。
「ふふふ、カツヒコさんはお若いですが容姿は良いと思いますよ。 あとつかぬことをお伺いしますがカツヒコさんはどのようなギフトを授かったのですか?」
「ギフトですか?」
一瞬カトレアを見るも無表情で興味の無さげな顔をしているのでそうしたものか一瞬悩んだものの、素直に答えると面倒そうなので「器用」というギフトだと答える。
うんウソは付いていない、貧乏を言い忘れただけだ…。
「器用ですか…、でしたら冒険者以外でも色々なお仕事が出来そうですからお仕事にはお困りにならないですね」
そう言いほほ笑むイリーナさんに対し曖昧な笑いをしていると、再度カトレアに腕を引っ張られる。
「またいつでもお祈りに来てください。 カトレアさんとカツヒコさんに女神ジャンダーク様のご加護がありますように…」
カトレアに腕を引っ張られながらも祈りを捧げるイリーナさんを見ると笑顔でこちらを見ているけどなんか目が笑ってない感じがした。
さっきから胸ばっかりガン見してたから、このエロガキが!! と言う感じでは無く、なんか獲物を見つけたかのような目で見られてる気がする。
つい最近もあんな感じの目で見られた事があった気がするけど…。
そうだ! 竜の牙リーダーのバインソンがあんな感じの目をしてたような気がする。
教会を出るとカトレアは自分の腕を引っ張ったまま宿に戻り、部屋に入ると凄い勢いで話し出す。
「あなた、自分が転生者だって言おうとしたでしょう!! そんな事をあそこで言ったらどうなると思ってるの!!」
「いや、どうなってたの? まさか異端審問とか?」
「はぁ~、教会に入る前に言っておかなかった私の落ち度でもあるけど、まさか聖女見習いが居るとは予想外だったわ…」
「そう、それ! 疑問だったんだけど、聖女って見習いがあるの? 普通聖女って神から選ばれた人なんじゃないの?」
「それは後で説明するわ! いい、転生者という事は基本的に信頼できる人間以外には話さない事! わかった!!」
「わかった…、けど何で?」
例えるなら頭の上にクエッションマークが浮かんでるであろう自分に、カトレアはため息をつくと、理由を説明してくれた。
異世界から人を召喚するには専用の魔法陣と膨大な魔力を必要とする為、主に国や教会など召喚をおこなえるのはお金と優秀な人材がいる所でしか行えなく、召喚者達はそのまま国や教会など召喚した勢力に取り込もうと躍起になっているとの事。
400年以上前帝国が健在だった頃も、6賢者が主導し頻繁に召喚をおこない、その力を利用して勢力を拡大したと言っても過言ではないらしい。
とは言え、召喚されたから力を持っているとは限らないんじゃないか? と言う疑問にカトレアは、召喚をする為に使用する魔力を取り込む事で、殆どの召喚者は膨大な魔力を有し、ギフトも本人が思い描いたギフトを得られるらしい。
ただ転生者に関しては何故転生と言う現象が起きるのかが分かっておらず謎とされており、召喚者に比べて魔力もギフトも劣る場合が多い為、召喚者に比べれば優先度は低いけど勢力に取り込む対象とみなされているとのだ。
「ふ~ん、ってことはあそこで自分が転生者って言ってたらその場で拘束されたりしてたって事?」
「分からないわ、私が生きていた頃なら拘束はしないけど大勢で囲み逃げられないようにしてから接待をしてどれだけ転生者の力が必要とされてるかを話し表面相は協力と言う形で魔道契約を結んだりしたわね」
「いや、魔道契約書を結ぶって最悪じゃん!!」
「そうね、まあ召喚者と違い転生者はこの世界で生まれて来るから魔道契約がどういう物かを知っているから主にその勢力に敵対しない、依頼があれば協力をするって程度の魔道契約よ。 召喚者の場合はもっとその勢力に有利な契約をするけどね」
「そ、そうなんだ…。 それで聖女の話なんだけど、神の恩寵を受けて奇跡を成し遂げたとされたりした人で聖女である限り神に純潔を捧げている人ってイメージなんだけど、そんな聖女に見習いなんてなんであるの?」
「カツヒコ、あなたの中にある聖女のイメージって少しおかしいわよ。 そもそもこの世界を創造したのは女神ジャンダーク様と言われているのよ。 女が女神に純潔を捧げてなんになるの?」
「いや、まあ女神が女好きとか?」
「はぁ~、まあいいわ、聖女と言うのは、大きな功績を立てたり、突出した浄化や治癒、解毒なども魔法が使えたりして教会に貢献できる人間が聖女の称号を得られるの。 見習いはその候補ってとこね」
「候補なんだ…。 それにしても突出した魔法が使えるのは分かるけど、功績を立てるってどんな功績をたてるの?」
「そうね、例えば転生者を見つけ、自身の身体を使って虜にして教会に取り込むとかかしらね。 胸や生足をガン見してた転生者には有無を言わさず色仕掛けで肉体関係を持って虜にするってとこかしら」
聖女ってそう言う人達なんだ…。
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