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特別試験2
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翌朝、日が昇り出す頃、カトレアと2人でギルドに向かい特別試験を受ける事を伝え、街の外に出て試験を開始する。
「はぁ~、本当にこんなんで上手くいくの?」
そう言って呆れた顔でついて来るカトレアだが探知をおこなっているようで森に居る角ウサギを何匹か発見している様子だ。
指を舐め、舐めた指を上に向けて風向きを読む…。
「カツヒコ…、あなた何やってるの?」
「風向きを読んでいるんだけど…、カトレア風向き教えて?」
「あなたね~、風向きも読めないの? そんな変な風向きの読み方誰に教わったのよ、まったく役に立たないじゃない!」
そう言ってカトレアは魔力を少し放出し、風向きを確認している。
うん、その方法今度教えてね? 狩りって風下からの方が成功率上がるから…。
そう思っているうちに風向きを読んだカトレアが、風は森に向かって右斜めから流れているとの事。
「じゃあこの辺から一定間隔に罠を用意していこうか…」
「罠ね…。 まあ罠と言えば罠なんでしょうけど…、よくこんな事思いつくわね…」
「まあギルドで肉食に近い雑食って聞いたし、匂いに敏感とも言ってたからね」
まだ呆れた顔をしているカトレアをよそに森へ少し入った所で土魔法と水魔法で広範囲にわたり泥濘を作りその中心で炭火を起こした後で昨日買った肉や内臓を木の枝に挿して焼き始め、おまけとして細かくした内臓類を周囲にばら撒く。
それを合計5箇所設置し、カトレアと共に森の奥に肉が焼ける匂いが行くように風魔法を森に風を送り込む。
「ねえカツヒコ、思ったんだけど角ウサギを狩るのが目的よね? これだと他の魔物や獣も寄って来るんじゃない?」
「うん、間違いなく寄って来るね…。 まあそれならそれで一緒に狩れば良いだけだし」
「そうじゃなくって、私が言いたいのは寄って来ても角ウサギ1匹を仕留めてるうちに他の角ウサギが逃げてしまうって言いたいのよ」
「ああ~~~、それね、多分問題ないよ、1匹づつは狩らないから」
そう言って風魔法で肉が焼ける匂いを森に送る事1時間、そろそろかとカトレアに合図をし、極力気配を消して最初に準備した場所に向かう。
「ね? 意外と集まってるでしょ?」
そう言って肉を焼いている焚火を指さすと周りには角ウサギやゴブリンが泥濘に足を取られながらもばら撒かれた内臓や焼き過ぎて炭となりつつある肉の周りに集まっている。
「それで? これからどうするの? まさかこの泥濘の中に入ってウサギを狩るとか弓で射るとか言わないわよね?」
「言わないから、そんな面倒なことしなくても一網打尽に出来るし…」
そう言うと、ゆっくりと泥濘に近づいて行く。
角ウサギもゴブリンも、風上にいる自分達の匂いに気が付いているはずなのに、ばら撒いた内臓などを貪っているせいか警戒する様子も無く魔法で作った泥濘まで行っても逃げなかった。
「じゃあ始めるか…」
そんな独り言を呟いて、泥濘に両手を当てて雷魔法で電気を泥濘に流す。
バチッ!!!
一瞬そんな音が聞こえた直後、角ウサギやゴブリンは体を硬直させその場に倒れ込む。
「カトレアさん、ざっとこんなもんですよ!」
そう言ってドヤ顔でカトレアを見ると、若干驚いている様子ではあるものの、ため息をついた後で「この泥濘のなか誰が角ウサギやゴブリンを回収するの? 私は汚れるから嫌よ」と言う。
「はい、自分が回収してきます…」
そう言って泥濘に足を踏み入れ感電して失神している角ウサギにナイフでトドメを刺してカトレアの方に投げる作業を続ける。
うん、ゴブリンは魔石だけ回収して、角ウサギの数が足りなかった際の撒き餌に使おう。
カトレアはなんかもう完全に呆れた感じでお好きにどうぞと言わんばかりの顔をしてるけど、かなり効率良くない?
ここだけで17羽確保できたし…。
その後も2つ目、3つ目、4つ目、5つ目、と同様に泥濘にいる角ウサギやゴブリンを感電させ確保すると合計で76羽程になったが100羽には数が届いていない為、再度場所を変えて罠を設置し森の奥に匂いが行くように風魔法を使って風を送り込む。
「カツヒコ、1つ聞きたいんだけど、また5個も罠仕掛けたけどあなた何匹獲るつもり?」
「う~ん、獲れるだけ? なんかギリギリ100匹とかつまらないじゃん? それにどうせ100匹は無理だって思ってるんだからそれ以上の数を獲って信じられないといった顔をさせたいじゃん?」
「まあ何となく言いたい事は分かるけど…、そこまでしてランクを急いで上げる必要あるの?」
「う~ん、特には無いかな…。 まあランクが高いと大きな街での優遇やらがあるし、あまりランクが高くなりすぎなければそれなりに良いんじゃない? 依頼の選択肢も増えるし…」
「そうね、確かにBランク以上は指名で依頼が入ったり国からの優先依頼とかあるって言ってたわね…。 まあ昔も上位ランクの冒険者に国が依頼を出すのは普通だったし、面倒事が嫌ならCランクあたりが丁度いいかもね。 とは言えBランク以上ならどこの国に行っても優遇されるでしょうから高いランクに位置する方が良いと思うけど…」
そんな話をしていると罠をしかけて1時間程が経ったので先程と同様に仕掛けた罠にゆっくりと近づき雷魔法で泥濘に電気を流し集まっている生き物を感電させる。
3つ目の罠にはオークが居て感電はしたものの失神せずこちらに向かって来たのでカトレア仕込みの剣技で首を斬り一撃で仕留める。
「まだ無駄な動きと余計な力が入ってるわね…、それにオーク程度なら剣に魔力を通さずに首を切り落とすぐらいの技術は身に付けなさいよね。 教えた私が言うのもなんだけど、雑魚を相手にするときまで剣に魔力を通してると正しい刃の通し方が身に付かないわ!」
そう言いながらカトレアはトドメを刺され投げられた角ウサギを拾い一か所にまとめている。
正しい刃の通し方か…、確かに魔力を剣に通して斬れば簡単にオークも真っ二つに斬れるけど、魔力を通さないと一撃では倒せないしな…。
剣技は奥が深い…。
そう思いながらも罠を全部回り、獲物を感電させて回収すると昼を過ぎた辺りで角ウサギが146羽になった。
「う~ん、角ウサギ146羽、大きなネズミ4匹、ゴブリン6匹、オーク1匹、巨大カマキリ2匹か~、まあ規定数はクリアしてるし街に戻ってギルドに行こうか…」
うん、これだけ角ウサギを確保すれば文句は言われまい。
他にもゴブリンやオーク、大きなネズミに巨大カマキリまで居る事だしね…。
「はぁ~、本当にこんなんで上手くいくの?」
そう言って呆れた顔でついて来るカトレアだが探知をおこなっているようで森に居る角ウサギを何匹か発見している様子だ。
指を舐め、舐めた指を上に向けて風向きを読む…。
「カツヒコ…、あなた何やってるの?」
「風向きを読んでいるんだけど…、カトレア風向き教えて?」
「あなたね~、風向きも読めないの? そんな変な風向きの読み方誰に教わったのよ、まったく役に立たないじゃない!」
そう言ってカトレアは魔力を少し放出し、風向きを確認している。
うん、その方法今度教えてね? 狩りって風下からの方が成功率上がるから…。
そう思っているうちに風向きを読んだカトレアが、風は森に向かって右斜めから流れているとの事。
「じゃあこの辺から一定間隔に罠を用意していこうか…」
「罠ね…。 まあ罠と言えば罠なんでしょうけど…、よくこんな事思いつくわね…」
「まあギルドで肉食に近い雑食って聞いたし、匂いに敏感とも言ってたからね」
まだ呆れた顔をしているカトレアをよそに森へ少し入った所で土魔法と水魔法で広範囲にわたり泥濘を作りその中心で炭火を起こした後で昨日買った肉や内臓を木の枝に挿して焼き始め、おまけとして細かくした内臓類を周囲にばら撒く。
それを合計5箇所設置し、カトレアと共に森の奥に肉が焼ける匂いが行くように風魔法を森に風を送り込む。
「ねえカツヒコ、思ったんだけど角ウサギを狩るのが目的よね? これだと他の魔物や獣も寄って来るんじゃない?」
「うん、間違いなく寄って来るね…。 まあそれならそれで一緒に狩れば良いだけだし」
「そうじゃなくって、私が言いたいのは寄って来ても角ウサギ1匹を仕留めてるうちに他の角ウサギが逃げてしまうって言いたいのよ」
「ああ~~~、それね、多分問題ないよ、1匹づつは狩らないから」
そう言って風魔法で肉が焼ける匂いを森に送る事1時間、そろそろかとカトレアに合図をし、極力気配を消して最初に準備した場所に向かう。
「ね? 意外と集まってるでしょ?」
そう言って肉を焼いている焚火を指さすと周りには角ウサギやゴブリンが泥濘に足を取られながらもばら撒かれた内臓や焼き過ぎて炭となりつつある肉の周りに集まっている。
「それで? これからどうするの? まさかこの泥濘の中に入ってウサギを狩るとか弓で射るとか言わないわよね?」
「言わないから、そんな面倒なことしなくても一網打尽に出来るし…」
そう言うと、ゆっくりと泥濘に近づいて行く。
角ウサギもゴブリンも、風上にいる自分達の匂いに気が付いているはずなのに、ばら撒いた内臓などを貪っているせいか警戒する様子も無く魔法で作った泥濘まで行っても逃げなかった。
「じゃあ始めるか…」
そんな独り言を呟いて、泥濘に両手を当てて雷魔法で電気を泥濘に流す。
バチッ!!!
一瞬そんな音が聞こえた直後、角ウサギやゴブリンは体を硬直させその場に倒れ込む。
「カトレアさん、ざっとこんなもんですよ!」
そう言ってドヤ顔でカトレアを見ると、若干驚いている様子ではあるものの、ため息をついた後で「この泥濘のなか誰が角ウサギやゴブリンを回収するの? 私は汚れるから嫌よ」と言う。
「はい、自分が回収してきます…」
そう言って泥濘に足を踏み入れ感電して失神している角ウサギにナイフでトドメを刺してカトレアの方に投げる作業を続ける。
うん、ゴブリンは魔石だけ回収して、角ウサギの数が足りなかった際の撒き餌に使おう。
カトレアはなんかもう完全に呆れた感じでお好きにどうぞと言わんばかりの顔をしてるけど、かなり効率良くない?
ここだけで17羽確保できたし…。
その後も2つ目、3つ目、4つ目、5つ目、と同様に泥濘にいる角ウサギやゴブリンを感電させ確保すると合計で76羽程になったが100羽には数が届いていない為、再度場所を変えて罠を設置し森の奥に匂いが行くように風魔法を使って風を送り込む。
「カツヒコ、1つ聞きたいんだけど、また5個も罠仕掛けたけどあなた何匹獲るつもり?」
「う~ん、獲れるだけ? なんかギリギリ100匹とかつまらないじゃん? それにどうせ100匹は無理だって思ってるんだからそれ以上の数を獲って信じられないといった顔をさせたいじゃん?」
「まあ何となく言いたい事は分かるけど…、そこまでしてランクを急いで上げる必要あるの?」
「う~ん、特には無いかな…。 まあランクが高いと大きな街での優遇やらがあるし、あまりランクが高くなりすぎなければそれなりに良いんじゃない? 依頼の選択肢も増えるし…」
「そうね、確かにBランク以上は指名で依頼が入ったり国からの優先依頼とかあるって言ってたわね…。 まあ昔も上位ランクの冒険者に国が依頼を出すのは普通だったし、面倒事が嫌ならCランクあたりが丁度いいかもね。 とは言えBランク以上ならどこの国に行っても優遇されるでしょうから高いランクに位置する方が良いと思うけど…」
そんな話をしていると罠をしかけて1時間程が経ったので先程と同様に仕掛けた罠にゆっくりと近づき雷魔法で泥濘に電気を流し集まっている生き物を感電させる。
3つ目の罠にはオークが居て感電はしたものの失神せずこちらに向かって来たのでカトレア仕込みの剣技で首を斬り一撃で仕留める。
「まだ無駄な動きと余計な力が入ってるわね…、それにオーク程度なら剣に魔力を通さずに首を切り落とすぐらいの技術は身に付けなさいよね。 教えた私が言うのもなんだけど、雑魚を相手にするときまで剣に魔力を通してると正しい刃の通し方が身に付かないわ!」
そう言いながらカトレアはトドメを刺され投げられた角ウサギを拾い一か所にまとめている。
正しい刃の通し方か…、確かに魔力を剣に通して斬れば簡単にオークも真っ二つに斬れるけど、魔力を通さないと一撃では倒せないしな…。
剣技は奥が深い…。
そう思いながらも罠を全部回り、獲物を感電させて回収すると昼を過ぎた辺りで角ウサギが146羽になった。
「う~ん、角ウサギ146羽、大きなネズミ4匹、ゴブリン6匹、オーク1匹、巨大カマキリ2匹か~、まあ規定数はクリアしてるし街に戻ってギルドに行こうか…」
うん、これだけ角ウサギを確保すれば文句は言われまい。
他にもゴブリンやオーク、大きなネズミに巨大カマキリまで居る事だしね…。
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