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冒険者ギルド
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屋台の親父が教えてくれた宿屋は値段も1泊、食事無しで銅貨5枚、朝、夜食事付きで銅貨7枚と恐らく普通の宿だった。
夕食も朝食もそれなりに美味しい食事だったし、まあ当たりと言えるんだろうか?
比較対象が、キャールに向かう途中の村にあった宿屋だから当たりなのかハズレなのかイマイチ分からんけど、宿屋の名前以外はまあまともだった。
それにしても【中州の蝶】って…。
宿を経営している熊の獣人である親父に名前の由来を聞いたら、冒険者だった先代が引退して宿屋を始める際に同じパーティーだった人から中州と言う場所の話を聞きそれに憧れ名付けたとの事…。
絶対に日本人の召喚者か転生者の仕業だ!
それにしても中州って事はそんなに昔の事じゃ無いな…。
そんな疑問を口にすると、そもそも宿が出来たのが20年前との事で、先代はまだ60代らしく経営を息子に任せて冒険者の時に稼いだ金で夜の街を満喫しているらしい。
まあこの世界と日本の歓楽街を比べたら天と地ほど差があるけどさ~。
そんな事を思いつつ、カトレアと共に朝食を済ませ、宿屋の親父にキャールの街の事を聞いた後、昼前頃に冒険者ギルドへと足を運ぶ。
それにしても聞く限り、区画整理やインフラはしっかりとされているうえに、まだ宅地に空きがあるってどんだけ街を発展させる気なんだか…。
ただ、街の東側、矢印のような突起がある方にはスラム街があるようでそこには絶対近づくなと釘を刺された。
大きな街とはいえスラム街は治安がとても悪く、普通の人が立ち入ると物を奪われるだけならいい方で命まで奪われて身ぐるみを剥がされる事もあるらしい。
やっぱ異世界でもスラム街はあるんだな…。
日本では特にスラム街って言葉は聞かないけど、外国では聞く言葉だし、治安が悪いのも変わらずか…。
そんな事を思いながらも冒険者ギルドの重厚な扉を押して中に入る。
予想通り昼頃という事もあり、ギルド内部は人もまばらで、併設された酒場で昼間から飲んでいる冒険者のパーティーが数組居るぐらいだ。
受付のうさ耳獣人のお姉さんに冒険者登録をしに来たことを告げると、ではあちらのカウンターでとの事で案内されたカウンターに向かい登録について説明を受ける。
「お二人は冒険者ギルドの事をどこまでご存じですか~?」
「私が知っている…」
「いえ! 全く知りませんので教えてください!!」
カトレアが何か言おうとしたけど、400年以上前の冒険者ギルドの話をしだして変な事になるのも嫌なので全く知らないとの事にして説明を受ける事にする。
カトレアはなんか不機嫌そうだけど、いきなり昔の事をさも当然のように語りだしたら怪しまれるからね。
「では、冒険者の説明は別室でおこなうにして、登録料は銀貨5枚です」
「じゃあ二人分で…」
そう言って金貨1枚をお姉さんに渡す。
「では、まずはこちらにお名前をご記入頂いて、ここの魔法陣の真ん中に血を一滴垂らしてください」
そう言ってうさ耳のお姉さんは、登録用紙のような物を出してきたので、カトレアと共に記入をし、血を一滴垂らす。
「あとは魔力測定とスキル判定ですけど、これは冒険者ギルドの説明が終わった後で致しますね。 説明が終わる頃には冒険者証が出来上がってますので、受け取りの際に測定とスキル判定をお願いします」
そう言うとお姉さんは自分とカトレアを別室に案内し担当者が来るまで暫く待っているように言うと部屋を出て行く。
う~ん、なんか学校の教室みたいだな…。
黒板があって、机と椅子がいくつもある。
授業中は眠くなるから、寝ないようにしないと…。
そんな事を思いながら部屋を見渡していると少し不貞腐れた感じのカトレアが話しかけて来た。
「カツヒコ、何で先程私の言葉を遮ったの? 説明なんか必要ないでしょ?」
「いやいや、400年以上前の冒険者ギルドと今の冒険者ギルドだと色々ルールなんかも変わってる可能性が高いし、下手に禁止事項に接触して冒険者ギルドを追放されたりしたら嫌だから…」
「まあ確かに、変わっている事もあるでしょうけど冒険者の仕事なんて変わらないでしょ」
「まあそうかもしれないけど、一応最初の説明は聞いておいた方が良さそうだし、後でトラブルになりたくないしね」
そうカトレアと話していると、初老の男性が部屋にやって来た。
初老の男性、とは言え髪は白髪が多く老けているものの、その体は筋肉に覆われ、顔や腕などに幾つもの傷跡があり元冒険者と思われる風貌をしている。
「お~、お前達が冒険者登録をしに来た新人か~。 装備だけはいっちょ前だな。 まあいい、俺はダイルンと言う、お前達に冒険者の説明をするだけだがしっかりと聞いておけよ」
そうダイルンは少しめんどくさそうに言う。
いや、も少し自己紹介とかなんかないのか?
いきなり来てそのままめんどくさそうに説明始めるなよ!!
そんなツッコミを心の中で入れている自分を他所にダイルンは気だるそうに説明を始めた。
「まずは冒険者にはランクがある、GランクからSランクの8ランクだ、当然お前たちは一番下のGランクからのスタートとなる。 ランクを上げるには、依頼達成数が規定に達するか特別な功績が認められた場合に昇格する。 とは言え依頼失敗による降格もあるから注意しろ」
うん、その辺はフォレストの皆に聞いてたから知ってる…。
「依頼はランクごとの掲示板に張られている仕事を自分達で選ぶ形になるが、ランクが高い者なんかは指名で依頼があったりもする、まあ今のお前達には関係ない事だがな。 そして依頼を受けられるのは自分のランク以下の物だけだ。 分かりやすく言うとお前達はGランクだからGランクの依頼しか受けられないがFランクはGランク、Fランクの依頼が受けられると言う訳だ。 わかったか?」
「それは分かりましたけど、Gランクの依頼中にFランク以上の依頼なんかを達成した場合はどうなるんですか?」
「そうだな、Gランクの依頼でFランク以上の依頼達成はまずないが、その場合はGランクの依頼を2件達成したという事で記録される。 まあ安心しろ、報酬は減額等も無く達成した依頼通りの金が支払われるからな」
う~ん、てことは、自分のランクで受けられる依頼をしつつランク以上の依頼を達成すれば昇格も早くなるって事ね…。
「あとは禁止事項だ、これは重要だから耳の穴かっぽじってよく聞けよ!! まず冒険者を狩る行為、これは相手が犯罪行為に手を染めている場合、または正当防衛と認められない限りは冒険者ギルドを追放となり犯罪者として裁かれる。 あとは獲物の横取り、これも禁止事項だ。基本的に冒険者は自己責任の世界だ。仮に獲物と対峙した冒険者が居ても相手が助けを求めない限りは手出し禁止だし、獲物も最初に対峙した奴の物だ。相手の同意なく勝手に助けるのはマナー違反だと思っておけ」
なんか無茶苦茶な感じな気もするし、かといってあながち間違ってもいないような気もするし…。
かなり冒険者のルールってアバウトじゃない?
夕食も朝食もそれなりに美味しい食事だったし、まあ当たりと言えるんだろうか?
比較対象が、キャールに向かう途中の村にあった宿屋だから当たりなのかハズレなのかイマイチ分からんけど、宿屋の名前以外はまあまともだった。
それにしても【中州の蝶】って…。
宿を経営している熊の獣人である親父に名前の由来を聞いたら、冒険者だった先代が引退して宿屋を始める際に同じパーティーだった人から中州と言う場所の話を聞きそれに憧れ名付けたとの事…。
絶対に日本人の召喚者か転生者の仕業だ!
それにしても中州って事はそんなに昔の事じゃ無いな…。
そんな疑問を口にすると、そもそも宿が出来たのが20年前との事で、先代はまだ60代らしく経営を息子に任せて冒険者の時に稼いだ金で夜の街を満喫しているらしい。
まあこの世界と日本の歓楽街を比べたら天と地ほど差があるけどさ~。
そんな事を思いつつ、カトレアと共に朝食を済ませ、宿屋の親父にキャールの街の事を聞いた後、昼前頃に冒険者ギルドへと足を運ぶ。
それにしても聞く限り、区画整理やインフラはしっかりとされているうえに、まだ宅地に空きがあるってどんだけ街を発展させる気なんだか…。
ただ、街の東側、矢印のような突起がある方にはスラム街があるようでそこには絶対近づくなと釘を刺された。
大きな街とはいえスラム街は治安がとても悪く、普通の人が立ち入ると物を奪われるだけならいい方で命まで奪われて身ぐるみを剥がされる事もあるらしい。
やっぱ異世界でもスラム街はあるんだな…。
日本では特にスラム街って言葉は聞かないけど、外国では聞く言葉だし、治安が悪いのも変わらずか…。
そんな事を思いながらも冒険者ギルドの重厚な扉を押して中に入る。
予想通り昼頃という事もあり、ギルド内部は人もまばらで、併設された酒場で昼間から飲んでいる冒険者のパーティーが数組居るぐらいだ。
受付のうさ耳獣人のお姉さんに冒険者登録をしに来たことを告げると、ではあちらのカウンターでとの事で案内されたカウンターに向かい登録について説明を受ける。
「お二人は冒険者ギルドの事をどこまでご存じですか~?」
「私が知っている…」
「いえ! 全く知りませんので教えてください!!」
カトレアが何か言おうとしたけど、400年以上前の冒険者ギルドの話をしだして変な事になるのも嫌なので全く知らないとの事にして説明を受ける事にする。
カトレアはなんか不機嫌そうだけど、いきなり昔の事をさも当然のように語りだしたら怪しまれるからね。
「では、冒険者の説明は別室でおこなうにして、登録料は銀貨5枚です」
「じゃあ二人分で…」
そう言って金貨1枚をお姉さんに渡す。
「では、まずはこちらにお名前をご記入頂いて、ここの魔法陣の真ん中に血を一滴垂らしてください」
そう言ってうさ耳のお姉さんは、登録用紙のような物を出してきたので、カトレアと共に記入をし、血を一滴垂らす。
「あとは魔力測定とスキル判定ですけど、これは冒険者ギルドの説明が終わった後で致しますね。 説明が終わる頃には冒険者証が出来上がってますので、受け取りの際に測定とスキル判定をお願いします」
そう言うとお姉さんは自分とカトレアを別室に案内し担当者が来るまで暫く待っているように言うと部屋を出て行く。
う~ん、なんか学校の教室みたいだな…。
黒板があって、机と椅子がいくつもある。
授業中は眠くなるから、寝ないようにしないと…。
そんな事を思いながら部屋を見渡していると少し不貞腐れた感じのカトレアが話しかけて来た。
「カツヒコ、何で先程私の言葉を遮ったの? 説明なんか必要ないでしょ?」
「いやいや、400年以上前の冒険者ギルドと今の冒険者ギルドだと色々ルールなんかも変わってる可能性が高いし、下手に禁止事項に接触して冒険者ギルドを追放されたりしたら嫌だから…」
「まあ確かに、変わっている事もあるでしょうけど冒険者の仕事なんて変わらないでしょ」
「まあそうかもしれないけど、一応最初の説明は聞いておいた方が良さそうだし、後でトラブルになりたくないしね」
そうカトレアと話していると、初老の男性が部屋にやって来た。
初老の男性、とは言え髪は白髪が多く老けているものの、その体は筋肉に覆われ、顔や腕などに幾つもの傷跡があり元冒険者と思われる風貌をしている。
「お~、お前達が冒険者登録をしに来た新人か~。 装備だけはいっちょ前だな。 まあいい、俺はダイルンと言う、お前達に冒険者の説明をするだけだがしっかりと聞いておけよ」
そうダイルンは少しめんどくさそうに言う。
いや、も少し自己紹介とかなんかないのか?
いきなり来てそのままめんどくさそうに説明始めるなよ!!
そんなツッコミを心の中で入れている自分を他所にダイルンは気だるそうに説明を始めた。
「まずは冒険者にはランクがある、GランクからSランクの8ランクだ、当然お前たちは一番下のGランクからのスタートとなる。 ランクを上げるには、依頼達成数が規定に達するか特別な功績が認められた場合に昇格する。 とは言え依頼失敗による降格もあるから注意しろ」
うん、その辺はフォレストの皆に聞いてたから知ってる…。
「依頼はランクごとの掲示板に張られている仕事を自分達で選ぶ形になるが、ランクが高い者なんかは指名で依頼があったりもする、まあ今のお前達には関係ない事だがな。 そして依頼を受けられるのは自分のランク以下の物だけだ。 分かりやすく言うとお前達はGランクだからGランクの依頼しか受けられないがFランクはGランク、Fランクの依頼が受けられると言う訳だ。 わかったか?」
「それは分かりましたけど、Gランクの依頼中にFランク以上の依頼なんかを達成した場合はどうなるんですか?」
「そうだな、Gランクの依頼でFランク以上の依頼達成はまずないが、その場合はGランクの依頼を2件達成したという事で記録される。 まあ安心しろ、報酬は減額等も無く達成した依頼通りの金が支払われるからな」
う~ん、てことは、自分のランクで受けられる依頼をしつつランク以上の依頼を達成すれば昇格も早くなるって事ね…。
「あとは禁止事項だ、これは重要だから耳の穴かっぽじってよく聞けよ!! まず冒険者を狩る行為、これは相手が犯罪行為に手を染めている場合、または正当防衛と認められない限りは冒険者ギルドを追放となり犯罪者として裁かれる。 あとは獲物の横取り、これも禁止事項だ。基本的に冒険者は自己責任の世界だ。仮に獲物と対峙した冒険者が居ても相手が助けを求めない限りは手出し禁止だし、獲物も最初に対峙した奴の物だ。相手の同意なく勝手に助けるのはマナー違反だと思っておけ」
なんか無茶苦茶な感じな気もするし、かといってあながち間違ってもいないような気もするし…。
かなり冒険者のルールってアバウトじゃない?
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