器用貧乏の意味を異世界人は知らないようで、家を追い出されちゃいました。

武雅

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墳墓のダンジョン7

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70階層で休み、起きたら下層に進んで80階層を目指すが、71階層から79階層はリビングアーマーだけしかおらず、下層に行くほど数が増えるだけだが、今まで頭部を破壊すれば倒せるスケルトンと違い、毎回鎧の継ぎ目を狙って槍をを刺して浄化の為、効率が悪い。

それにしても、第2死亡者が76階層に居たけど、この死体もボロボロになった剣があったぐらいで他の物は無かったんだけど、これはもっと下層に行った人が居るって事なのか?
それにしても下層に行けば行くほど複雑な造りになってるから道を覚えるのだけでも一苦労だ。

そう思いながら、80階層に居た銀の鎧を着て槍を持ったリビングアーマーを倒し、90階層に居た金の鎧を着て剣を持ったリビングアーマーを倒し、下層へと進み、やっとのことで100階層への下り階段に辿り着く。

やっと100層に到達した…。
アイテムボックスの容量は不明だけど、今の所、魔石もドロップした剣や槍、そして鎧や盾なんかがいくらでも入るから困らないんだけど、第3死亡者、第4死亡者共に目ぼしい物は無かった。
普通ポーションとかはありそうな気がするんだけどな。
とは言え、死体は相当古そうだからポーションがあっても効果があるかどうか疑問だけど…。

100階層の階層主がどんなアンデッドかが一番の問題なので、頭を切り替え100階層に足を踏み入れる。

実は80階層と90階層の階層主、若干苦戦したから、100階層の相手がどんなアンデッドか警戒をしてる自分が居る。
今までの階層主と違って魔法を使ったり、剣技や槍技が巧妙で今まで叩く、刺すだけで良かったのに本格的な剣技や槍技を前に何回身の危険を感じた事か。

氷魔法でリビングアーマーの足元を凍らせて動きを止めたり、火魔法を使って火の玉を投げたり…。
だけど、剣や槍で戦いながら魔法を併用するのは、片方に集中するともう片方が疎かになってしまうから、同時にかつスムーズに魔法と剣とかを併用して戦えるように練習しないと。

そんな現状だったから、何回か階層主アタックして多少の剣技と槍技を覚え、魔法も多少なりともスムーズに併用して戦う練習が出来たのは良かった。

とは言えこの剣技や槍技がどこまで通用するのかも疑問ではあるが、まずはダンジョンを制覇して町で美味しい物を食べよう!
実際、村を出てから、豪勢な食事は食べれてないし、ダンジョンに潜ってからは味より腹持ち重視の食料しか持ってない分、味気ないうえ毎回同じものを食べてるからね。
本当は多少なりと美味しいものもアイテムボックスに入れておきたかったんだけど、ルミナの村はまだしも、途中立ち寄った村も美味しい物を売ってる店なんかなかったし。
早くキャールの街に行きたい…。

そして足を踏み入れた100階層、そこは今までの階層主の部屋と異なり、趣のある造りの1本道が続き、道の先からは光が溢れている。

なんだ? これってここが最下層って事で良いのかな?
そう思いながら1本道を進み光が満ちる部屋へ向かう。

何だろう、この光の元は…、これって結界?
なんかこれも神聖魔法ぽいけど、なんか普通の結界と随分と違うな…。
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