246 / 252
各国の対応
しおりを挟む
自分と繋がりのある国に融合が始まった事を伝えると、反応は様々でしたが、最近頻発している地震の事もあり、即座に対策を講じ出します。
とは言え今更出来る対策と言っても国民に国境の外に出ないようにすること、国境となっている川は船を陸にあげて漁などに出ない、海洋国家も船を岸壁に係留し海辺から離れると言ったぐらいです。
そして、隣国へは国境まで使者を出し、国境で隣国の兵士に書状を渡し、使者が融合時に他国に取り残されないようにする事、そして各国から大使として来ている要人を即座に帰国させ、自国の大使にも即座に帰還するように指示を出します。
「それにしてもグランバルさん、このバタバタで息子さんとバイルエ王国のお姫様の結婚話が先送りになったのは残念ですね~」
そう茶化すように執務室でお茶を飲みながらグランバルさんに声をかけますが、グランバルさんはいたって真顔でまだお互い子供だから結婚の話は先でいいと言い切ります。
「まあ確かに、この世界と自分達が元居た世界が融合するなんて事にならなければ問題は無いですけど、流石にこんなゴタゴタの中じゃ結婚の話どころじゃないですもんね」
「ああ、結婚どころか今後、マサト達の世界、地球ってとこに融合された後の事を考える方が重要だ、話を聞く限りじゃ各国が虎視眈々とこの世界の国家を取り込もうと狙っているって話じゃないか」
「まあ、そうですね、とはいえネレースがそれなりに制約というか脅しをしてるんで強引な事は無いと思いますし、国を滅ぼして乗っ取ろうなんて事は無いと思いますよ。 それに自分達が住んでた日本の太平洋側にドグレニム領と、バイルエ王国、パルン王国とクルセルをくっつけた状態で融合されるんで一番近い国が日本になりますから」
「そうだな、その太平洋ってのがどこなのかよく分からんが、マサト達の居た国が一番近い国ってだけで他国よりはましと言った感じか」
そう言って溜息交じりに話すグランバルさんですが、実際の所は融合後にどうなるか分からない部分が多い為、楽観視が出来ない状況のようです。
そだよね…。
一個人ならまだしも領主と言う立場だと領民の生活なんかの事まで考えないといけないからね。
「それはそうとマサト、ロータンヌ共和国の他の領主が治める土地はどうなるんだ? プレモーネみたいに個別で地球に融合されるのか?」
「ああ~、その辺はネレースに聞いてなかったですね、どうなるんでしょう? ロータンヌ共和国としてまとめて融合されるか、バラバラで融合されるか、その時にならないと分からないですね」
そう言うとグランバルさんはそうか、とだけ言って各領主に宛てた書状を作成し始めます。
そうだよね、ロータンヌ共和国として融合されると思ったらバラバラに融合されたなんて事になったら混乱するもんね…。
とりあえず話も済んだので領主館を後にして、月山部長の相談所に向かい、融合の話を伝えます。
月山部長的には地球に戻れる喜びと、異世界が地球と融合する事への不安を口にしていますが、意外とプレモーネの生活にも馴染んでいる感じで恐らく家族と連絡さえ取れれば直ぐに日本に帰りたいとは言いださなさそうです。
まあ自分の手でいろんな事業を立ち上げてそれが形になったからね、今更日本に戻ってサラリーマンってのも物足りないかもしれないな。
後は野生化して二ホン砦に住み着いた滝山さんとか異世界だ~!! って言ってチートを満喫してる人達はどうするんだろう?
まあチートで無双してる日本人は暫くの間はそこそこ需要ありそうだけど、あの痛い格好はどうするんだ?
異世界だから微妙に許されてる感はあるけど地球に戻ったら、魔物とガチで戦えるレイヤーに成り下がるような気がするんだが…。
まあ本人達の意思を尊重してそのまま好きにさせればいいんだけど…。
うん、自分なら絶対にあの格好をして地球で魔物狩りはしたくないな。
ていうか日本に送り届けようかな…。
スケルトンが出没してるって言うし、痛い人を送り込んでスケルトン退治させるのもありな気がしてきた。
ただ日本政府的には一般人だから危険のあるスケルトン狩りに参加させて怪我でもしたらって考えるだろうから送り込んでも無駄な気もするけど。
とりあえずは日本政府のお手並み拝見と言った感じかな。
スケルトン相手にてこずってたら普通の魔物なんか相手に出来ないし…。
いや、銃火器が通用するなら普通の魔物の方が倒しやすい?
どちらにしても、魔石の回収を徹底して貰わないと、上位種がバンバン現れて対応が大変になるからその辺だけは注意してもらいたいもんだね。
うん、自分はクルセルをまともな国として機能させる方に力をいれよう。
日本やその他の国々は自分達で何とかするでしょ。
とは言え今更出来る対策と言っても国民に国境の外に出ないようにすること、国境となっている川は船を陸にあげて漁などに出ない、海洋国家も船を岸壁に係留し海辺から離れると言ったぐらいです。
そして、隣国へは国境まで使者を出し、国境で隣国の兵士に書状を渡し、使者が融合時に他国に取り残されないようにする事、そして各国から大使として来ている要人を即座に帰国させ、自国の大使にも即座に帰還するように指示を出します。
「それにしてもグランバルさん、このバタバタで息子さんとバイルエ王国のお姫様の結婚話が先送りになったのは残念ですね~」
そう茶化すように執務室でお茶を飲みながらグランバルさんに声をかけますが、グランバルさんはいたって真顔でまだお互い子供だから結婚の話は先でいいと言い切ります。
「まあ確かに、この世界と自分達が元居た世界が融合するなんて事にならなければ問題は無いですけど、流石にこんなゴタゴタの中じゃ結婚の話どころじゃないですもんね」
「ああ、結婚どころか今後、マサト達の世界、地球ってとこに融合された後の事を考える方が重要だ、話を聞く限りじゃ各国が虎視眈々とこの世界の国家を取り込もうと狙っているって話じゃないか」
「まあ、そうですね、とはいえネレースがそれなりに制約というか脅しをしてるんで強引な事は無いと思いますし、国を滅ぼして乗っ取ろうなんて事は無いと思いますよ。 それに自分達が住んでた日本の太平洋側にドグレニム領と、バイルエ王国、パルン王国とクルセルをくっつけた状態で融合されるんで一番近い国が日本になりますから」
「そうだな、その太平洋ってのがどこなのかよく分からんが、マサト達の居た国が一番近い国ってだけで他国よりはましと言った感じか」
そう言って溜息交じりに話すグランバルさんですが、実際の所は融合後にどうなるか分からない部分が多い為、楽観視が出来ない状況のようです。
そだよね…。
一個人ならまだしも領主と言う立場だと領民の生活なんかの事まで考えないといけないからね。
「それはそうとマサト、ロータンヌ共和国の他の領主が治める土地はどうなるんだ? プレモーネみたいに個別で地球に融合されるのか?」
「ああ~、その辺はネレースに聞いてなかったですね、どうなるんでしょう? ロータンヌ共和国としてまとめて融合されるか、バラバラで融合されるか、その時にならないと分からないですね」
そう言うとグランバルさんはそうか、とだけ言って各領主に宛てた書状を作成し始めます。
そうだよね、ロータンヌ共和国として融合されると思ったらバラバラに融合されたなんて事になったら混乱するもんね…。
とりあえず話も済んだので領主館を後にして、月山部長の相談所に向かい、融合の話を伝えます。
月山部長的には地球に戻れる喜びと、異世界が地球と融合する事への不安を口にしていますが、意外とプレモーネの生活にも馴染んでいる感じで恐らく家族と連絡さえ取れれば直ぐに日本に帰りたいとは言いださなさそうです。
まあ自分の手でいろんな事業を立ち上げてそれが形になったからね、今更日本に戻ってサラリーマンってのも物足りないかもしれないな。
後は野生化して二ホン砦に住み着いた滝山さんとか異世界だ~!! って言ってチートを満喫してる人達はどうするんだろう?
まあチートで無双してる日本人は暫くの間はそこそこ需要ありそうだけど、あの痛い格好はどうするんだ?
異世界だから微妙に許されてる感はあるけど地球に戻ったら、魔物とガチで戦えるレイヤーに成り下がるような気がするんだが…。
まあ本人達の意思を尊重してそのまま好きにさせればいいんだけど…。
うん、自分なら絶対にあの格好をして地球で魔物狩りはしたくないな。
ていうか日本に送り届けようかな…。
スケルトンが出没してるって言うし、痛い人を送り込んでスケルトン退治させるのもありな気がしてきた。
ただ日本政府的には一般人だから危険のあるスケルトン狩りに参加させて怪我でもしたらって考えるだろうから送り込んでも無駄な気もするけど。
とりあえずは日本政府のお手並み拝見と言った感じかな。
スケルトン相手にてこずってたら普通の魔物なんか相手に出来ないし…。
いや、銃火器が通用するなら普通の魔物の方が倒しやすい?
どちらにしても、魔石の回収を徹底して貰わないと、上位種がバンバン現れて対応が大変になるからその辺だけは注意してもらいたいもんだね。
うん、自分はクルセルをまともな国として機能させる方に力をいれよう。
日本やその他の国々は自分達で何とかするでしょ。
8
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
死んだと思ったら異世界に
トワイライト
ファンタジー
18歳の時、世界初のVRMMOゲーム『ユグドラシルオンライン』を始めた事がきっかけで二つの世界を救った主人公、五十嵐祐也は一緒にゲームをプレイした仲間達と幸せな日々を過ごし…そして死んだ。
祐也は家族や親戚に看取られ、走馬灯の様に流れる人生を振り替える。
だが、死んだはず祐也は草原で目を覚ました。
そして自分の姿を確認するとソコにはユグドラシルオンラインでの装備をつけている自分の姿があった。
その後、なんと体は若返り、ゲーム時代のステータス、装備、アイテム等を引き継いだ状態で異世界に来たことが判明する。
20年間プレイし続けたゲームのステータスや道具などを持った状態で異世界に来てしまった祐也は異世界で何をするのか。
「取り敢えず、この世界を楽しもうか」
この作品は自分が以前に書いたユグドラシルオンラインの続編です。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
料理をしていたらいつの間にか歩くマジックアイテムになっていた
藤岡 フジオ
ファンタジー
遥か未来の地球。地球型惑星の植民地化が進む中、地球外知的生命体が見つかるには至らなかった。
しかしある日突然、一人の科学者が知的生命体の住む惑星を見つけて地球に衝撃が走る。
惑星は発見した科学者の名をとって惑星ヒジリと名付けられた。知的生命体の文明レベルは低く、剣や魔法のファンタジー世界。
未知の食材を見つけたい料理人の卵、道 帯雄(ミチ オビオ)は運良く(運悪く?)惑星ヒジリへと飛ばされ、相棒のポンコツ女騎士と共に戦いと料理の旅が始まる。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
貴族に転生してユニークスキル【迷宮】を獲得した俺は、次の人生こそ誰よりも幸せになることを目指す
名無し
ファンタジー
両親に愛されなかったことの不満を抱えながら交通事故で亡くなった主人公。気が付いたとき、彼は貴族の長男ルーフ・ベルシュタインとして転生しており、家族から愛されて育っていた。ルーフはこの幸せを手放したくなくて、前世で両親を憎んで自堕落な生き方をしてきたことを悔い改め、この異世界では後悔しないように高みを目指して生きようと誓うのだった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる