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再度の話合い

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188日目

とりあえず昨晩作った声を拡声する魔道具を納品しにルイロウ領に移動してランリスさんの所に向かいます。
「マサト、ヒトミはあれだけ要らないと言っていたのに本当に作ってきたの?しつこい男は嫌われるわよ?」
「まあ確かに嫌われるでしょうけど、結城さんの能力はおそらく多くの魔物にも有効ですよね?ってことは魔物が大量発生した際に役に立つ可能性が高いって事ですから本人が嫌だって言ってもこの魔道具使わせて防戦の役に立ってもらわないと」

そう言いながらマイク型の魔道具をランリスさんに預けます。
「一応、これが音楽を流す魔道具で、併用すると効果が増幅するように作ってあります。実験はしてませんが多分、自分の予想通りの性能を発揮するでしょうから無理にでも使わせてみて効果を検証してください。」
「はぁ~、ほんとあなたは思い付きでよくこんなものを作るわね」

そう言って呆れているランリスさんですが、魔物が町に押し寄せて来た時の切り札になるかもしれない魔道具なので素直に受け取ってくれます。
うん、あとは劇場版の時に初代銀河の歌姫が着ていた衣装だけだな・・・。
今度、服作りをしている横山さんにお願いしとこ。

そう思いながらも、魔道具を渡し終えたのでプレモーネに戻り自分の屋敷の状況をグランバルさんに聞きに行きます。

「いや、マサトが何も言ってこないから何もしてないぞ。まあ下水などの工事は終わってるから後はお前が職人に依頼をするだけだが」
「そうなんですか?てっきり建築を指示してくれてると思ってたんですけど」

そういう自分にグランバルさんは自分が間取りなど注文を付けると言っていた事と依頼は自分でしろと言っていたと言われてしまいます。
う~ん、そんな話だったっけ?

まあグランバルさんがそう言うので大人しく領主館を後にして家を建てる職人さんのお店に向かいます。
一応職人さんとの話はスムーズに終わりましたが、工期が数か月かかるって、そうですよね・・・。
日本でも木造の家建てるのに数か月かかりますし。

そう思いながら職人さんと打ち合わせをしながら土台や壁などを石材を使用して錬成術で制作したらスムーズに進むとの話になりましたので、職人さん数人を連れて、自分の屋敷を建てる土地に向かいます。

うん、結構広いんだよね。
そう思いながら大体600~700坪ぐらいはありそうな土地の真ん中辺りに大体150坪ぐらいの屋敷を建てましょうか。

そんな感じで職人さんと話ながら土台や地下室、そして壁や柱などを制作する際のアドバイスをもらいます。

うん、とりあえず職人さんが居るうちに大体制作しとこう。
そう思い、アイテムボックスから石材を出して錬成術で土台や壁など大まかな屋敷の形を作っていきます。
流石に錬成術を初めて見る職人さんも驚いていましたが、しばらくすると、ここはこうしたほうが良い、とか色々アドバイスをしてきます。

夕方までかけて3階建ての屋敷を大まかに作ると後は職人さんにお任せします。
職人さんいわく、内装に扉や窓などに加え屋根を見栄え良くしたりなどの作業になるのでそう時間はかからず完成するとの事です。

うん、なんかほとんど自分が作ったから費用が安く上がってる気がするんだけど、これってグランバルさんの狙い通りなのかな・・・。

189日目

明日は日本とゲートを繋ぎ再度、日本政府と話をする事になってますが、土田は明日の朝にでも拉致ってくればいいし、月山部長は勝手に来てくれるし。

うん、今日は何しよう。
そう思いながらリビングのソファーにもたれ掛かりながら何をしようか考えます。

うん、異世界定番の冒険とか迷宮探索とかめんどくさいし。
かと言って魔道具作りするにしても現状作りたい魔道具も無いし。

アルチ達サンダーウルフのブラッシングして家でゴロゴロして過ごそう。

そう思いながらアルチ達サンダーウルフ達に影から出てきてもらい順番にブラッシングしていきます。
うん、犬とかってブラッシングされてる時、本当に気持ちよさそうにするんだよね・・・。


190日目

うん、昨日はアルチ達のブラッシングの後、昼寝して、その上で夜も早く寝たから寝過ぎで頭が痛い・・・。
まあとりあえずバイルエ王国に行って土田を拉致って来て自宅のリビングで寛いでいると月山部長もやってきます。

「武内君、一応確認だが、今日の所は日本政府の方針を聞く、その上で飲めない内容、更に要求する内容、受け入れる内容を明確にして再度持ち帰ってもらう。この方針でいいんだな?」
「そうですね、まあそうなるでしょうね。とりあえず自分は言いたい放題の無茶要望とかを言うんで、月山部長はその後に妥協案を提示する感じで交渉してもらえればいいと思います」

そう言って月山部長と打ち合わせをしていますが、蚊帳の外感が否めない土田が何でそんな面倒な事を?と言う感じで疑問を投げかけてきます。
まあ簡単に最初に優位な立場から無茶な要求を繰り返しその後、歩み寄った感を出して要求を出す事でこちらの要求や要望を通しやすくする為と伝えます。

うん、結構性格の悪い恐喝犯の手口のような感じですが、まあ自分達が日本に戻った際の生活かかってますし仕方ないですね。

そんな話をしながらお茶を飲んでいると月山部長が時計を見てそろそろ10時になるとの事で、あらかじめ準備していた補助魔道具を起動し日本へと転移魔法でゲートを繋げます。

ゲートを開いた先の対策室には既に待機していたのか、皆さん椅子に座り待機をしていたようです。
うん、前回も居た内閣官房副長官の田川さんも居るようです。

「こんにちは~。とりあえずこちらで10時ですけど時差とか発生してますか~?」

そう言って声をかけると鈴木さんが声をかけてきます。
「いえ、こちらも先ほど10時になったので時差は発生していないようです。時間通りにゲートを開いて頂きありがとうございます」
「そうですか、それは良かったですが、録画した映像は見られましたか?」

そう土田に録画させた映像の感想を求めてみましたが、見る限り皆さんなんか微妙な感じの印象です。
「武内さん、一応こちらでも合成やCGではないか確認はしましたけど、あの画像は本物なんですか?街並みはともかくとしてそこに住む人々や魔物と言われる生き物など俄かには信じがたい光景です。それに魔法という物・・・あれは異世界に転移者させられた全員が使えるのですか?」

鈴木さんが恐る恐ると言った感じで口を開きますが、まあ映像が現実とは信じられないのは予測済みですが、そこまでビクビクしながら聞かなくても良くないですか?

確かに巨大芋虫の群れはショッキング・・・というか鳥肌が立ちそうな映像ですけどさ・・。
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