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調査委依頼
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「お待たせいたしました!!」
「鑑定結果した結果一角地竜1匹につき25,000レンで買取をさせて頂きますので20匹で500,000レンになります」
うん、高値なのか安値なのか全く分からん。
昨日ロゼフと売るのは10匹と言っていたのですが最終的に20匹全部を売ることにしました
「マサト様よろしかったのですか?」
ロゼフが影の中から声をかけてきます。
「うん、とりあえず小出しに売っても仕方ないしそれに角とか表皮とかはまだあるしね」
「マサト様がそうおっしゃるのでしたら・・・」
ロゼフは若干不満そうですが、取り合えずロゼフにも言ったようにそれなりの素材は手元にあるにあるので不要在庫は売ってしまうに限ります。
「じゃあそれでお願いします」
取り合えこ500,000レンで良しとします。
「お支払いはいかがいたしますか?ギルドカードに入金致しますか?現金でお支払い致しますか?」
「とりあえず現金で」
「かしこまりました、ではギルドカードをお預かりします」
「?現金でお願いしたからカード要らなくない?」
「ギルドカードには素材の買取を記録します」
なんかギルドカード微妙にハイテクだな。そう思いながらギルドカードを預けしばらく待ちます。
「こちらがギルドカードと500,000レンになります」
そう言ってカードと貨幣が目の前に置かれます。
少し大きめ、500円硬貨くらいのの銀白色の硬貨が5枚です。
「ロレンス、この世界の硬貨って何種類あるの?」
500,000枚の硬貨を渡されるとは思ってませんでしたが5枚だけとも思ってませんでした。
「これは白金貨です。ほかには金貨、銀貨、銅貨、銭貨があります。金貨は10,000レン、銀貨は1,000レン、銅貨は100レン、銭貨は1レンです。」
うん大きいお金だと結構使い勝手悪そうだな。物価も分からないしとりあえず両替してもらおう。
うさ耳さんに両替をお願いし、金貨、銀貨、銅貨にしてもらいます。
うさ耳さん面倒なお願いしてゴメンね・・・
心の中でそう思いながら両替してもらったお金をアイテムBOXにしまいます。
「よし、次は米と小麦を売りに行こう。ロレンス案内よろしく!」
そういうとギルドを後にして商館に向かいます。
プレモーネには複数の商館がありますが米と小麦など穀物を扱う大店商館は3つとの事です。
とらえず今日中に全部回って売りまくりましょう。
結果として小麦1tが入った袋を商館に10個ずつ、米が1t入った袋を5個ずつ販売してきました。
大体一キロ当たり100レンで1tで100,000レンで最終的に4,500,000レンになりました。
そんなこんなしてるうちにもう夕方です。
「マサトさんそろそろ兵舎に戻りましょう」
ロレンスがそう言ってきますした。確かになんだかんだ商館で時間を食いお昼ご飯も食べ損ねてますしこれで晩御飯も逃したら今日の食事は朝食のみになってしまいます。
「そうだね戻ろうか」
そう言って兵舎に戻り夕食をとり部屋に戻ります。
「マサト様、相当なお金を得られましたな」
ロゼフが影から出てきて声をかけてきます。
「うんそうだね。明日も穀物を今日と同量売りに行くから明日にはさらに大金持ちだね」
そんな会話をしていてふと思いましたのでいったん影に潜りみんなの顔を見るついでに話をします。
「影の中の居心地はどう?」
「悪くはございません、それなりに広いのでゾルス達も鍛錬に励んでます」
「それならよかった」
そう言ってアイテムBOXから大型ソファーを2個ほど出し座るものだと教えます。
影の中にずっと籠りっきりですから少しでもくつろげる空間にしておいてあげましょう。
その後影空間で雑談をしてから部屋に戻ります。
部屋でベッドに横になり今後の事を考えますが特に思いつきません。
「これからどうすればいいのか」
そう呟いても答えは出ません。
「日本に帰る方法にしても手掛かりすらないもんな~」
「とりあえず地道にレベル上げしてみるかな」
そう呟いて寝ようかと思った時ドアがノックされました。
「ロレンスです。アモン隊長がお話があるとかでお越し頂けますか?」
急な呼び出しに首をひねりながらロレンスに案内された部屋にはグランバルさんをはじめアモンさん、そして知らない人が3人ほどいます。
何か面倒な予感がするのは気のせいでしょうかね?
「おうマサト、呼び出してすまんな、あと門の修理だが助かった、費用も浮いてさらに強固な門になったようで大助かりだ」
そういうとグランバルさんが席を進めてきます。
席に座り何かあったのか聞こうかと思ったところグランバルさんが口を開きました。
「マサトが知らない顔もあるだろうから紹介をしておく、こっちからこのゴツイ顔の男が兵士長のタロイマンだ、そしてこっちの熊みたいな毛むくじゃらがギルドマスターのバンズだ、そしてこの神経質そうなのが副ギルドマスターのウィザーだ」
そう言って一人ひとりを紹介しています。
「マサトです。異世界からネレースに転送されてこの世界に来た異世界人です」
そう言って自己紹介をします。
反応は三者三様と言うのでしょうか、とりあえず敵意はいだかれていないようなので良しとします。
「でマサトを急に呼び出した理由なんだが・・」
そう言いかけたところでギルドマスターと紹介されたバンズさんが話を遮り話し始めました。
「今日はギルドに一角地竜を20匹ほど売りに来てくれたようだな」
「はい、アイテムBOXの不要在庫でしたしこの世界のお金も全く持ってませんでしたから」
「そうか、じゃあ値切って安値で買いたたけばよかったな」
そう言って大笑いしてます。
うんこの人なんか嫌いになれないタイプの人だ。
「バンズ、そんな話はあとにしろ、マサト話を進めるぞ」
そう言ってグランバルさんが話を再開します。
「今回、呼び出したのはマサトに依頼をしたいからだ。
「依頼ですか?地揺れとかの?」
「二日前の地揺れに川が枯れその後の増水こちらは腕利きの冒険者に川の上流を調査させる予定で明日にも出発する予定だ」
「じゃあ何の調査をするんですか?」
「オーガだ、昨日のオーガ襲撃だ、本来オーガはあそこまでの数で群れることはないし、そんな話を聞いたこともない、だからオーガの現れた南西の森を調査して場合によってはオーガを討伐してもらいたい」
地揺れの調査のほうが良かったんですけどね・・・・
そう思いながら考え込んでいると副ギルドマスターと言われたウィザーさんが口を開きます。
「なにか問題でも?まさか怖いとかそういう事は言わないですよね?」
うん、この人は常に嫌味言わないと生きていけない人だ。
「怖いとかそういうのではないのですが、なぜに自分が?冒険者に依頼をすればいいだけでは?、ギルドの冒険者ってそんなに人材不足なんですか?」
その質問に関してはグランバルさんが答えてくれます。
「冒険者はいるがオーガを余裕で討伐できる人材が少ない。それに群れで襲われたらひとたまりもない。そこでマサトというわけだ、眷属とマサトなら数百の群れに囲まれても何とかなるだろう」
「まあ何とかはなりますが、自分がその依頼を受ける理由がありませんよね」
そう言われるとは思ってなかったようでグランバルさんが腕を組んで考え込んでます。
「確かに依頼を受ける理由はないな、だったらこちらからは依頼の対価として異世界人の保護と捜索を約束する」
「それって異世界の知識欲しいだけじゃない?」
「確かにそこは否定せんが、保護と捜索、特に捜索に関してはドグレニム領のみならずロータンヌ共和国内とその近隣諸国にも範囲を広げる、これでどうだ?」
「う~ん、まあ自分一人ではそこまで出来ませんから捜索と保護をしてくれるのは助かりますが、ドグレニム領にそれだけの力あるんですか?」
そう言った時部屋に怒鳴り声が響きました。
「貴様!!!!グランバル様を馬鹿にしているのか!!!!!」
兵士長と言われたタロイマンさんが切れたようです。
「タロイモマンさん、とりあえず自分は率直な疑問を投げかけただけですよ」
「タロイモマンではない!タロイマンだ!!」
うん、名前がなんか名前がタロイモっぽい名前だから間違えた。
もういっそタロイモマンに改名しちゃえばいいのに・・・・
「マサトのいう事はもっともだかそれは心配いらない、まあ俺たちだけではないが大体どこの領主も国も近隣国にすでに間者を多数送り込んでいる。そいつらに異世界人の捜索と保護を優先させればいいだけだから不可能でも難しい事でもない」
「あ~そういう事ですか」
「それに、しばらく食料事情は何とかなりそうだし少しは諜報に金を回せるからそれなりの効果はあるはずだ」
確かにそういう事なら十分な対価になりますね。
「わかりました依頼をお受けします。ただ1か月後と2か月後に異世界からの転送があります。その際、自分が転送されたところに再度転送される人が居るようなので転送が近づいたらそっちを優先しますけどいいすか?」
「それはかまわん」
「わかりました依頼をお受けしますよ」
「そうしてくれると助かる。まあ本音を言うと南西の森は冒険者が狩りをしたり薬草を採取したりするのによく入る森だからな、オーガの大群が居たんじゃおちおち狩りも採取も出来ん」
「じゃあ南西の森での調査内容はオーガの群れがどうなったかと群れが居た場合は討伐ですね」
「そうだ」
「わかりました、じゃあ明後日の朝町を出て森に向かいます」
「明日じゃなくて明後日か?」
「はい、明日も穀物を卸す約束がありますし、準備もしたいですからね」
「わかった、明後日の朝出発で頼む」
そういうとグランバルさんは頭をさげました。
「あっ、それと一つお願いがあるんですが」
「なんだ?」
「ゴブリンの装備を充実させたいのでこのゴブリンは危険がないとの紹介状を書いてもらえませんか?」
「紹介状か…」
あれ?考えこんじゃいましたよ?
「それは今のところ無理だ、魔物の襲撃があったばかりなのに紹介状があっても町中にゴブリンが居たら騒ぎになる」
「そっか~、因みに武器屋さんとか紹介状無くても買えるの?」
「それは買えるぞ、あっちも商売だから金さえ出せばいくらでも買えるだろ」
じゃあゴブリンの装備は後日考えるとしてとりあえず明後日依頼に行きます。
「そうしてくれ、すまんな」
そういう事で今回の話は終わりのようです。
後はお茶を飲みながらの雑談をして異世界の事や日本の事などを話や意見交換をしてお開きになりました。
そして翌日は朝から商館に行き穀物の卸を行います、先に約束をしていたので人を準備してくれていてスムーズに納品が完了します。
商館の人におススメの食堂と良い武器屋の話を聞き、おすすめをされた食堂に向かいます。
うん兵舎の食事以外食べていなかったのですが、食堂の料理はおいしかったです。
おなかも膨れた事ですし、武器屋に向かいます。
おススメという割にはこじんまりとしてましたが中に入ると整然と武器が並べられてます。
武器屋のおじさんに声をかけ大剣と槍、短剣を見せてほしいとお願いしました。
握って使い勝手を確かめるふりをして錬成で金属の状態、配合や鉄の組み合わせを調べます。
どうやら山で作ったゾルス達の武器や日本刀モドキは鉄の使い方を間違えていたようです。
硬い鉄と柔らかい鉄の使い方逆だった・・。
だから刃こぼれや歪んだりと不具合が出たんだ・・失敗だった・・。
そう思いながらも、これでゾルス達の武器をまともな武器に再調節できそうです。
あとは自分の武器です。
店主のおじさんに一番いい剣をというと1本の剣を持ってきました。
握って魔力をながしてみると
「あれ?これ鉄じゃない金属でできてる?」
「ほぉう、よくわかったな。それはミスリル製の剣をこの町で最高の鍛冶師が打った逸品だ」
確かに見事な剣だと思います。
「いくらですか?」
「5百万レンだ!!」
「うん買った!」
そう言ってカウンターに白金貨を並べていきます。
「ちょ、お、お前、ほんとに買うのか?」
「うん、買いますよ。ダメ?」
「いやダメじゃないがまさか即決で買うとか言われるとは思ってなかったからな」
まあ確かに、ただ俺だけに金が集まったら町の経済滞るし、それなりに散在して循環させてあげないとね・・
そう思いながらミスリルの剣を受け取ります。
うん、いい買い物した。あとは付与について聞かないと、そう思い店主のおじさんに付与について聞きます。
付与をしても一定時間が過ぎると効果が切れてしまう理由を解明しないとですし。
「これが付与が施された剣だ!」
そう言って出された剣は刀身になんか模様が刻まれています。
「この模様は装飾?」
「いや、これは付与を定着させるためのものだ」
「正確に言うと付与をする際に剣にこのような模様が浮き上がるそうだ」
「そうなんだ、ありがとう、勉強になったよ」
そう言って武器屋を後にし雑貨屋屋などを見て回り日が傾くころ兵舎に戻ります。
うん夜は付与魔法の練習とミスリルの剣を日本刀ぽく改造しよう。
明日は朝から森の調査だ、
「ロゼフ、明日の朝、日が昇る前に起こしてくれる」
そういうとベッドに横になり寝ることにします。
あす雨だったら嫌だな・・・
「鑑定結果した結果一角地竜1匹につき25,000レンで買取をさせて頂きますので20匹で500,000レンになります」
うん、高値なのか安値なのか全く分からん。
昨日ロゼフと売るのは10匹と言っていたのですが最終的に20匹全部を売ることにしました
「マサト様よろしかったのですか?」
ロゼフが影の中から声をかけてきます。
「うん、とりあえず小出しに売っても仕方ないしそれに角とか表皮とかはまだあるしね」
「マサト様がそうおっしゃるのでしたら・・・」
ロゼフは若干不満そうですが、取り合えずロゼフにも言ったようにそれなりの素材は手元にあるにあるので不要在庫は売ってしまうに限ります。
「じゃあそれでお願いします」
取り合えこ500,000レンで良しとします。
「お支払いはいかがいたしますか?ギルドカードに入金致しますか?現金でお支払い致しますか?」
「とりあえず現金で」
「かしこまりました、ではギルドカードをお預かりします」
「?現金でお願いしたからカード要らなくない?」
「ギルドカードには素材の買取を記録します」
なんかギルドカード微妙にハイテクだな。そう思いながらギルドカードを預けしばらく待ちます。
「こちらがギルドカードと500,000レンになります」
そう言ってカードと貨幣が目の前に置かれます。
少し大きめ、500円硬貨くらいのの銀白色の硬貨が5枚です。
「ロレンス、この世界の硬貨って何種類あるの?」
500,000枚の硬貨を渡されるとは思ってませんでしたが5枚だけとも思ってませんでした。
「これは白金貨です。ほかには金貨、銀貨、銅貨、銭貨があります。金貨は10,000レン、銀貨は1,000レン、銅貨は100レン、銭貨は1レンです。」
うん大きいお金だと結構使い勝手悪そうだな。物価も分からないしとりあえず両替してもらおう。
うさ耳さんに両替をお願いし、金貨、銀貨、銅貨にしてもらいます。
うさ耳さん面倒なお願いしてゴメンね・・・
心の中でそう思いながら両替してもらったお金をアイテムBOXにしまいます。
「よし、次は米と小麦を売りに行こう。ロレンス案内よろしく!」
そういうとギルドを後にして商館に向かいます。
プレモーネには複数の商館がありますが米と小麦など穀物を扱う大店商館は3つとの事です。
とらえず今日中に全部回って売りまくりましょう。
結果として小麦1tが入った袋を商館に10個ずつ、米が1t入った袋を5個ずつ販売してきました。
大体一キロ当たり100レンで1tで100,000レンで最終的に4,500,000レンになりました。
そんなこんなしてるうちにもう夕方です。
「マサトさんそろそろ兵舎に戻りましょう」
ロレンスがそう言ってきますした。確かになんだかんだ商館で時間を食いお昼ご飯も食べ損ねてますしこれで晩御飯も逃したら今日の食事は朝食のみになってしまいます。
「そうだね戻ろうか」
そう言って兵舎に戻り夕食をとり部屋に戻ります。
「マサト様、相当なお金を得られましたな」
ロゼフが影から出てきて声をかけてきます。
「うんそうだね。明日も穀物を今日と同量売りに行くから明日にはさらに大金持ちだね」
そんな会話をしていてふと思いましたのでいったん影に潜りみんなの顔を見るついでに話をします。
「影の中の居心地はどう?」
「悪くはございません、それなりに広いのでゾルス達も鍛錬に励んでます」
「それならよかった」
そう言ってアイテムBOXから大型ソファーを2個ほど出し座るものだと教えます。
影の中にずっと籠りっきりですから少しでもくつろげる空間にしておいてあげましょう。
その後影空間で雑談をしてから部屋に戻ります。
部屋でベッドに横になり今後の事を考えますが特に思いつきません。
「これからどうすればいいのか」
そう呟いても答えは出ません。
「日本に帰る方法にしても手掛かりすらないもんな~」
「とりあえず地道にレベル上げしてみるかな」
そう呟いて寝ようかと思った時ドアがノックされました。
「ロレンスです。アモン隊長がお話があるとかでお越し頂けますか?」
急な呼び出しに首をひねりながらロレンスに案内された部屋にはグランバルさんをはじめアモンさん、そして知らない人が3人ほどいます。
何か面倒な予感がするのは気のせいでしょうかね?
「おうマサト、呼び出してすまんな、あと門の修理だが助かった、費用も浮いてさらに強固な門になったようで大助かりだ」
そういうとグランバルさんが席を進めてきます。
席に座り何かあったのか聞こうかと思ったところグランバルさんが口を開きました。
「マサトが知らない顔もあるだろうから紹介をしておく、こっちからこのゴツイ顔の男が兵士長のタロイマンだ、そしてこっちの熊みたいな毛むくじゃらがギルドマスターのバンズだ、そしてこの神経質そうなのが副ギルドマスターのウィザーだ」
そう言って一人ひとりを紹介しています。
「マサトです。異世界からネレースに転送されてこの世界に来た異世界人です」
そう言って自己紹介をします。
反応は三者三様と言うのでしょうか、とりあえず敵意はいだかれていないようなので良しとします。
「でマサトを急に呼び出した理由なんだが・・」
そう言いかけたところでギルドマスターと紹介されたバンズさんが話を遮り話し始めました。
「今日はギルドに一角地竜を20匹ほど売りに来てくれたようだな」
「はい、アイテムBOXの不要在庫でしたしこの世界のお金も全く持ってませんでしたから」
「そうか、じゃあ値切って安値で買いたたけばよかったな」
そう言って大笑いしてます。
うんこの人なんか嫌いになれないタイプの人だ。
「バンズ、そんな話はあとにしろ、マサト話を進めるぞ」
そう言ってグランバルさんが話を再開します。
「今回、呼び出したのはマサトに依頼をしたいからだ。
「依頼ですか?地揺れとかの?」
「二日前の地揺れに川が枯れその後の増水こちらは腕利きの冒険者に川の上流を調査させる予定で明日にも出発する予定だ」
「じゃあ何の調査をするんですか?」
「オーガだ、昨日のオーガ襲撃だ、本来オーガはあそこまでの数で群れることはないし、そんな話を聞いたこともない、だからオーガの現れた南西の森を調査して場合によってはオーガを討伐してもらいたい」
地揺れの調査のほうが良かったんですけどね・・・・
そう思いながら考え込んでいると副ギルドマスターと言われたウィザーさんが口を開きます。
「なにか問題でも?まさか怖いとかそういう事は言わないですよね?」
うん、この人は常に嫌味言わないと生きていけない人だ。
「怖いとかそういうのではないのですが、なぜに自分が?冒険者に依頼をすればいいだけでは?、ギルドの冒険者ってそんなに人材不足なんですか?」
その質問に関してはグランバルさんが答えてくれます。
「冒険者はいるがオーガを余裕で討伐できる人材が少ない。それに群れで襲われたらひとたまりもない。そこでマサトというわけだ、眷属とマサトなら数百の群れに囲まれても何とかなるだろう」
「まあ何とかはなりますが、自分がその依頼を受ける理由がありませんよね」
そう言われるとは思ってなかったようでグランバルさんが腕を組んで考え込んでます。
「確かに依頼を受ける理由はないな、だったらこちらからは依頼の対価として異世界人の保護と捜索を約束する」
「それって異世界の知識欲しいだけじゃない?」
「確かにそこは否定せんが、保護と捜索、特に捜索に関してはドグレニム領のみならずロータンヌ共和国内とその近隣諸国にも範囲を広げる、これでどうだ?」
「う~ん、まあ自分一人ではそこまで出来ませんから捜索と保護をしてくれるのは助かりますが、ドグレニム領にそれだけの力あるんですか?」
そう言った時部屋に怒鳴り声が響きました。
「貴様!!!!グランバル様を馬鹿にしているのか!!!!!」
兵士長と言われたタロイマンさんが切れたようです。
「タロイモマンさん、とりあえず自分は率直な疑問を投げかけただけですよ」
「タロイモマンではない!タロイマンだ!!」
うん、名前がなんか名前がタロイモっぽい名前だから間違えた。
もういっそタロイモマンに改名しちゃえばいいのに・・・・
「マサトのいう事はもっともだかそれは心配いらない、まあ俺たちだけではないが大体どこの領主も国も近隣国にすでに間者を多数送り込んでいる。そいつらに異世界人の捜索と保護を優先させればいいだけだから不可能でも難しい事でもない」
「あ~そういう事ですか」
「それに、しばらく食料事情は何とかなりそうだし少しは諜報に金を回せるからそれなりの効果はあるはずだ」
確かにそういう事なら十分な対価になりますね。
「わかりました依頼をお受けします。ただ1か月後と2か月後に異世界からの転送があります。その際、自分が転送されたところに再度転送される人が居るようなので転送が近づいたらそっちを優先しますけどいいすか?」
「それはかまわん」
「わかりました依頼をお受けしますよ」
「そうしてくれると助かる。まあ本音を言うと南西の森は冒険者が狩りをしたり薬草を採取したりするのによく入る森だからな、オーガの大群が居たんじゃおちおち狩りも採取も出来ん」
「じゃあ南西の森での調査内容はオーガの群れがどうなったかと群れが居た場合は討伐ですね」
「そうだ」
「わかりました、じゃあ明後日の朝町を出て森に向かいます」
「明日じゃなくて明後日か?」
「はい、明日も穀物を卸す約束がありますし、準備もしたいですからね」
「わかった、明後日の朝出発で頼む」
そういうとグランバルさんは頭をさげました。
「あっ、それと一つお願いがあるんですが」
「なんだ?」
「ゴブリンの装備を充実させたいのでこのゴブリンは危険がないとの紹介状を書いてもらえませんか?」
「紹介状か…」
あれ?考えこんじゃいましたよ?
「それは今のところ無理だ、魔物の襲撃があったばかりなのに紹介状があっても町中にゴブリンが居たら騒ぎになる」
「そっか~、因みに武器屋さんとか紹介状無くても買えるの?」
「それは買えるぞ、あっちも商売だから金さえ出せばいくらでも買えるだろ」
じゃあゴブリンの装備は後日考えるとしてとりあえず明後日依頼に行きます。
「そうしてくれ、すまんな」
そういう事で今回の話は終わりのようです。
後はお茶を飲みながらの雑談をして異世界の事や日本の事などを話や意見交換をしてお開きになりました。
そして翌日は朝から商館に行き穀物の卸を行います、先に約束をしていたので人を準備してくれていてスムーズに納品が完了します。
商館の人におススメの食堂と良い武器屋の話を聞き、おすすめをされた食堂に向かいます。
うん兵舎の食事以外食べていなかったのですが、食堂の料理はおいしかったです。
おなかも膨れた事ですし、武器屋に向かいます。
おススメという割にはこじんまりとしてましたが中に入ると整然と武器が並べられてます。
武器屋のおじさんに声をかけ大剣と槍、短剣を見せてほしいとお願いしました。
握って使い勝手を確かめるふりをして錬成で金属の状態、配合や鉄の組み合わせを調べます。
どうやら山で作ったゾルス達の武器や日本刀モドキは鉄の使い方を間違えていたようです。
硬い鉄と柔らかい鉄の使い方逆だった・・。
だから刃こぼれや歪んだりと不具合が出たんだ・・失敗だった・・。
そう思いながらも、これでゾルス達の武器をまともな武器に再調節できそうです。
あとは自分の武器です。
店主のおじさんに一番いい剣をというと1本の剣を持ってきました。
握って魔力をながしてみると
「あれ?これ鉄じゃない金属でできてる?」
「ほぉう、よくわかったな。それはミスリル製の剣をこの町で最高の鍛冶師が打った逸品だ」
確かに見事な剣だと思います。
「いくらですか?」
「5百万レンだ!!」
「うん買った!」
そう言ってカウンターに白金貨を並べていきます。
「ちょ、お、お前、ほんとに買うのか?」
「うん、買いますよ。ダメ?」
「いやダメじゃないがまさか即決で買うとか言われるとは思ってなかったからな」
まあ確かに、ただ俺だけに金が集まったら町の経済滞るし、それなりに散在して循環させてあげないとね・・
そう思いながらミスリルの剣を受け取ります。
うん、いい買い物した。あとは付与について聞かないと、そう思い店主のおじさんに付与について聞きます。
付与をしても一定時間が過ぎると効果が切れてしまう理由を解明しないとですし。
「これが付与が施された剣だ!」
そう言って出された剣は刀身になんか模様が刻まれています。
「この模様は装飾?」
「いや、これは付与を定着させるためのものだ」
「正確に言うと付与をする際に剣にこのような模様が浮き上がるそうだ」
「そうなんだ、ありがとう、勉強になったよ」
そう言って武器屋を後にし雑貨屋屋などを見て回り日が傾くころ兵舎に戻ります。
うん夜は付与魔法の練習とミスリルの剣を日本刀ぽく改造しよう。
明日は朝から森の調査だ、
「ロゼフ、明日の朝、日が昇る前に起こしてくれる」
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18歳の時、世界初のVRMMOゲーム『ユグドラシルオンライン』を始めた事がきっかけで二つの世界を救った主人公、五十嵐祐也は一緒にゲームをプレイした仲間達と幸せな日々を過ごし…そして死んだ。
祐也は家族や親戚に看取られ、走馬灯の様に流れる人生を振り替える。
だが、死んだはず祐也は草原で目を覚ました。
そして自分の姿を確認するとソコにはユグドラシルオンラインでの装備をつけている自分の姿があった。
その後、なんと体は若返り、ゲーム時代のステータス、装備、アイテム等を引き継いだ状態で異世界に来たことが判明する。
20年間プレイし続けたゲームのステータスや道具などを持った状態で異世界に来てしまった祐也は異世界で何をするのか。
「取り敢えず、この世界を楽しもうか」
この作品は自分が以前に書いたユグドラシルオンラインの続編です。
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
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底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
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良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
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IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
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