こうゆうっ♪

た〜こいず

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第2章 交わる過去

そして今がある 〜Story of 越出渥愛〜(第2章 最終話)

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「はあ……」

 デスクに戻ると再び出てくるため息。
 つい懐かしい大学時代を思い出してしまった。
 なんでもできる気がしてたあの頃。

 時は経ち、私は念願の高校教師に。
 イケメンが多い高校ランキング最上位の、下音田学園。完全に不純な動機だが、私は無事働きはじめ、懸命に仕事をした。
 幸い評判通り美男美女がかなりいる学校。その上私の教員としての評価も上々。生徒からも割と信頼されているが……

 肝心の、この学校に来た目的は今でも実現できていない。

 イケメン年下男子の踊り食い。
 まさかこの学園の生徒が、こんなにも誠実で、人として隙がないとは……
 全く、遊べる気がしない。
 まあそういうヤツがいなくもないが……積極的には手を出しづらい空気はあった。
 いくら私でも、ここで事を構えるのは躊躇ってしまう。
 それほどまでに、難攻不落。

(やっぱりこのままじゃダメだな……でも何したらいい?できることと言えば……)


 放課後。

「ううん、ぉ、おぉ~……!」

 誰もいない静かな保健室。
 カーテンで仕切ったベッドの上で、愛用しているバイブを使い、性欲を発散させていた。

 ジレンマに負けて惰性で付き合っている彼には愛情を感じず。
 それなのに性欲は日々溜まる一方。

 発散のしどころが、心許せるこの場くらいしかない28歳女性というのも、なんとも情けないものだ。

「あーちゃん、声、抑えめにね」

 訂正しよう。
 この静かな保健室には、もう一人いる。
 もちろん、あまねぇである。

 私と同じくこの学校の養護教諭になった彼女は、こうして私と今もつるみ、欲の発散に手を貸してくれていた。
 彼女がいなかったら、私は今のようには過ごせていないだろう。

「んっ……ごめん、あまねぇ。ほんと、良くないよな。学校でこんなことして」

「まあね。けど、仕方ないわよ。性欲なんて、みんな持ってるわけだし」

「あまねぇは優しいよなぁ。とはいえ、やっぱりなんていうか……一人では物足りないっていうか」

「誰かお仲間オナかまがいたら違うのかな……て、やばい!私職員室に資料返してこなくちゃ。あーちゃん、しばらくここにいる?」

「ん、そうさせてもらうよ」

 あまねぇが保健室を後にしてから。
 しばらく私は、ぼーっと考えていた。

(仲間ねえ。こんな私の生き様に、ついて来れるヤツなんているのか?……けど、もしいたらきっと……)

 考えながらジャケットの内ポケットを弄り、2枚の写真を引っ張り出す。
 一つは高校時代の恩師とのツーショット。もう一つは同時期、近所のガキどもと撮った事後の記念写真。

(欲張りな私の理想、叶えたくなるな)

 ちょっと苦笑いを浮かべてみた。自分に呆れながらもどこか、希望を持って。

 まさかとは思ったがこの日。

 奇しくも私は、自分と同じバイブを愛用する少女と、奇跡の出会いを果たすわけであるーー


 ーーと、まあその時の緒奈仁との出会いが、今に繋がってるわけさ」

「へぇ……ぁっ……そう、だったんです……ねぇ……!先生が交友部を作るに至った、最初の一歩ぉぉ……!」

「ああ、そうさ。二人がいたから、この部活を始められた。私自身の発散の場というには、あまりにも烏滸がましいほどに、皆ここで性に開放的になるのがまた、嬉しくてさ」

 嬉しそうにほくそ笑み、先生は扱く手のスピードを早める。

 僕、真奏まそ寛二かんじは今、先生がこの部を作る前の話を聞かせてもらっていた。
 もちろん格好は、全裸で四つん這い。先生はいつもの調子で、牛の乳を搾り取るかのように、僕の竿を扱き下ろす。
 その先端には、コーヒー入りのカップ。

 僕の下半身に、快楽が収束していくのを感じる。そろそろ……きそうだ。

「あー……あっ、イく!」

 快楽の悦びを全身で味わうように、細身な尻肉を震わせて、絶頂に達した。

 今まさに搾りたての生雄ミルクは、コーヒーに一直線に落下。飲み物をじわりと白く染める。

「よーし、えらいぞ。このザーメンカフェオレ、頂くな」

 先生はふうとため息をつき、達成感を醸し出しながら微笑んだ。
 そのままカップを口元に運び、美味しそうにコーヒーを啜る。

「先、生……はぁはぁ……お味はどうですか?」

「ふふ、美味しいぞ。今日もありがとな」

 嬉しそうな先生を見て、僕も自然と笑顔になる。

 先生にこんなふうにもらうのは、ここ最近の僕の日課になりつつある。
 昔の話を聞いて、彼女の真髄に触れ、その思いはより強くなった。
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