こうゆうっ♪

た〜こいず

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第2章 交わる過去

そして変わる 〜Story of 御万小郁〜

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「あ、ああ、ああ……最高です……!」

 部室棟。
 夕暮れがオレンジと黒の世界を作り出すこの時間。
 人気もすっかりなくなった部屋の一角で、バスケ部の大賀くんが、夢中で腰を打ちつける。ギンギンになったペニスは、不慣れな動きで目の前にある女陰を穿つ。

 その相手は……私だ。


「はあはあ……うん、私も、最高」

 あの後。
 動けない先生に代わり、私はバスケ部の部室で大賀くんの発散相手になっていた。
 と言っても、私は彼の性欲を解消できるほどの大きな乳はない。Bカップだし。
 だから私にできるのは、アソコを貸してあげることだった。

「ああ、ああ……!御万さんっ……やばい、やばいって……!」

 そのうち大賀くんは、悲鳴のような喘ぎ声を上げ始める。

「え?……ふふ、そうなんだ。いいよ、きなよ」

「!?あ、あひっ……うぁ……!!」

 私の声掛けに応じるが如く、大賀くんは絶頂に達した。
 熱い汁が、男根を伝って私の中に流れ込んでくる感覚が分かった。

「あ、ああ……来てるわー」

 私は片手間のように
 ぶっちゃけ。
 私のように経験豊富な人間にとって、こんなに簡単にイかれると、興醒めだ。

 しかしながら……

「はあ、はあ、ふうぅ……」

 正常位で繋がったまま果てた彼を。
 目の前でぐったりしながらも、幸せそうな表情をする彼を、見ているとなんだか、こっちも気分が充実する。

 そうだ。
 私は今、間違いなく。
 心満たされる場所を、見つけたんだ。

「ここが……私の場所だ」

 売春で培った体力がこんなところで生きるとは。
 そして、これもまた予想外に。
 年上やおっさんばかり相手にしてきた私にとって、同世代の子とヤるのは、ずいぶん久々だった。

 これがまた、ハマってしまいそうだ。


「ただいま」

「あら、戻ってきたの?」

「おお、お疲れさん……悪いな、代わりに行ってもらって……」

 私は大賀くんを家に帰して、また交友部の部室に戻ってきた。
 奈瑠先輩はもう帰ったらしく、いるのは先生二人だけ。

 ドアを閉めると、スカートを捲り上げる。下着を履いていない、生身の下半身を曝け出して見せた。

 内腿にべったりとついた、精液と汗。
 女陰から、白濁の残滓がトロッと流れ出る。

「ほら、この通り。あの子、一発出しただけで終わったけど」

 私の行動に、二人は呆気に取られる。
 そのまま私は続けた。

「けど……いい気分。これ、クセになりそう」

 にやりと笑う私。
 彼女たちは顔を見合わせるが、再び私を見て微笑み返した。
 私もこれで、彼女たちに受け入れられた、らしい。

「いい顔ね、小郁ちゃん」

「ふふ。あ、それで、私のも撮ってよ、あの写真」

 私は壁に貼られた、先輩たちのあられもない写真を指差す。

「お、おう。任せろ」

 そう言って、先生は徐にスマホを取り出す。
 私は、とりあえず棚に置かれたバイブとローターを手に取る。

「せっかくなら、いい感じで撮りたいかな」ーー



 ーーあの時の私を、思い出す。

 そうだ。
 私は、変わったんだ。
 ニコッと笑いながら、写真を指でなぞる。

「……さあてと。どうしよっかなぁ」

 すると、ポケットでケータイのバイブが作動する。
 手にして見ると、チャットが来ていた。
 相手は大賀くん。

『小郁さん、今から来れる?ちょっともう……我慢できなくてさ』

 私はニヤリと笑うと、返信した。

『早漏さん笑 待ってて!すぐ行く』

 画面を閉じると、軽い足取りで、私はバスケ部の部室へと向かった。

 今の私にはもう。
 抱え込んだ闇は、ない。
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