こうゆうっ♪

た〜こいず

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第2章 交わる過去

ファーストステップ 〜Story of 氣持緒奈仁〜

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 先生の温かな慰めで、心救われた私。
 決意を新たに、今この場で表明しよう。

「うぅ……先生……ありがとう……!私、変わってみる!自分に自信持てるようになる……!」

 嬉し涙で潤う私の声を聞き、先生は頷いてくれた。
 気のせいか、私の中にやる気が溢れる。

「よーし!まずは、このオナニー癖を治さなきゃ!」

「あ、それなんだけどね、別にそのままでもいいと言うか~……TPOさえ弁えれば……」

 先生がそこまで言いかけた時。
 言葉尻を遮るように、突然ベッドの仕切カーテンを開く音がした。

「話は聞かせてもらった。……んっ……お、お前の悩み、解決してやるぞ。あっ……大丈夫。そのままで良いものもあるさ」

 カーテンの向こうから顔を出したのは、体育教師の越出先生だった。


「ちょっと!ダメよ出てきちゃ!せっかく隠れさせてるのに」

「いいでしょ。他に人いないし」

 そんなやりとりを流しつつ、ベッドに寝そべる彼女を見て、私は息を呑んだ。

 上半身こそジャージを着ているが、下半身は裸。
 足を大股に開いて陰部に電マを押し当てて、自慰をしていたらしい。

 溢れる愛液でベッドにはシミができ、時折ピクッと尻肉や脚が動く。

 しかし何より、紅潮し汗ばみながらも、甘い吐息を漏らし瞳に光を灯した、大人の女性らしい表情に心奪われた。
 その上……

「それ、その電マ……私のと同じ……!」

 彼女が手にしていたのは、私がお気に入りでよく使うものと全く同じだった。
 それを聞いて、先生もまた驚く。

「本当か!?いや~嬉しいなぁ!これと同じの愛用してる人がいるなんて」

「わ、私も!嬉しいです……!」

 これが私と越出先生の出会いだった。


 それからと言うもの、私と越出先生は電マを通じてとても親しくなった。

 先生同様に天江名先生に融通してもらい、放課後保健室のベッドを借りて。
 時には校舎裏の倉庫や人気のない場所を探して。
 を持ち寄り何度も二人で絶頂に達し合った。

 同時に天江名先生からは、髪の整え方やメイクの指導、コンタクトの勧めなんかも受けていた。

 三ヶ月が経った頃。

 私はいつの間にか、校内で少しばかり噂がされるほど皆の注目を集めていた。
 モテモテなんてことはなかったけれど。

 それでも、鏡を見て確信する。

 以前にも増して、私は綺麗になれた。
 自信が持てるようになれた。

 ずっと悪だと思っていた、オナニー癖をやめなくても。

 そんな生活を続け、日課の自慰のために保健室に行ったある日。
 先に来ていた先生方から、驚くような提案をされる。

「ねえ、部活作らない?」

「え……?」

 昨今私や越出先生の出入りが多くなり、少なからず保健室は注目されるようになってしまった。

 このままでは私たちの行いがバレるのは時間の問題。
 そこで、天江名先生の提案で、隠れ蓑として部活を作ろうと考えたそうだ。

「私は全然構わないが……緒奈仁、どう思う?」

 私は唇に指を当て、考える仕草をする。
 そして。

「ふふっ……やりましょう!」

 私の応答に、先生方も笑顔で返してくれた。
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