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第1章 交友部
入部の儀式(13/28)
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女生徒たちが乱れる秘密の花園『交遊部』。
部長の、氣持緒奈仁。
控えめな、史理亜奈瑠。
スポーティーな、御万小郁。
そして顧問の、越出渥愛。
彼女達は僕の入部のために、まだ何かを企んでいるらしい……
「寛二くん。話し合いの結果、キミの入部の儀式はぁ……『聖水シャワー』に決まりました!」
「聖水……シャワー……?」
「まあ簡単に言うと、小便をかけてやるってことだ」
思わず聞き返した僕に、先生が補足する。
内容にそぐわない、クールで淡々とした日常会話並みのトーンで。
「そ。私たち皆からの、祝福の雨を降らせようって考え……!」
先輩は正座待機の僕に近づき、ねっとりした声で言う。
「あの……僕ここに入るの……確定ですか……?」
「当然!キミはもう、秘密を知ったんだから……強・制・参・加」
恐る恐る聞き返す僕の唇に指を当て、言葉を遮る彼女。
潤う瞳と指から伝わる微かな熱で、抵抗力はじんわり溶かされる。
自然と、一つ頷いてしまった。
「ふふ……分かってくれてありがと……楽しみだねぇ……!」
耳元で囁かれ、ゾクっと快感が通り抜ける。
(聖水……おしっこ……女の子の……)
思考は完全に支配された。
本や動画でもまだ見たことのない、未知の世界。
ムラムラと好奇心が湧き、胸の高鳴りがまた一つ。
ちょうどその時出入口のドアが開く。
制服姿の史理亜先輩と御万先輩が入ってきた。
「ただいまぁ~!ふぅー。いくら学校前のコンビニって言っても、運ぶのキツかったぁ~」
「仕方ないよ小郁ちゃん。じゃんけんで負けちゃったんだし……」
先程密やかに相談した後、四人はじゃんけんで何かを決めていた。
どうも負けた二人は買い出しに行っていたらしい。
どさっと床に置かれたポリ袋は重そうだ。
「奈瑠!小郁!お使いありがと~」
「ミルクティーにリンゴジュース……うん、チョイスも良い」
氣持先輩と先生が口々に言う。
ポリ袋に入っているのは飲み物。何本もあるらしい。
「それじゃ、みんな好きなの取ってくれ!私の奢りだ、気にするな」
「やったぁ~!先生ほんと好き!」
「やりぃ~!」
「あ、ありがとうございます……!」
先生の合図で、先輩方は次々袋から飲み物を取り出す。
これも僕の入部祝いの一環だろうか?随分気前がいい。
御万先輩はスポーツドリンク、史理亜先輩はミルクティー、氣持先輩はほうじ茶。
「い、頂きます」
僕も取ろうとしたその時、先生がその腕を掴み制止する。
「ちょっと待った。君は後だ」
ニヤリと笑う教師の表情。
そして彼女は手を離すと、近くの棚から錠剤の入った瓶を取り出し、氣持先輩に投げる。
「ほらっ。これで私に追い付け?あとの準備はやっとくから、気にせず飲みな」
「ありがとうございます!」
先生の言葉に相槌を打つ生徒達。
それから彼女らは氣持先輩から順番に錠剤を三錠手に出し、飲み物の封を開ける。
部長の、氣持緒奈仁。
控えめな、史理亜奈瑠。
スポーティーな、御万小郁。
そして顧問の、越出渥愛。
彼女達は僕の入部のために、まだ何かを企んでいるらしい……
「寛二くん。話し合いの結果、キミの入部の儀式はぁ……『聖水シャワー』に決まりました!」
「聖水……シャワー……?」
「まあ簡単に言うと、小便をかけてやるってことだ」
思わず聞き返した僕に、先生が補足する。
内容にそぐわない、クールで淡々とした日常会話並みのトーンで。
「そ。私たち皆からの、祝福の雨を降らせようって考え……!」
先輩は正座待機の僕に近づき、ねっとりした声で言う。
「あの……僕ここに入るの……確定ですか……?」
「当然!キミはもう、秘密を知ったんだから……強・制・参・加」
恐る恐る聞き返す僕の唇に指を当て、言葉を遮る彼女。
潤う瞳と指から伝わる微かな熱で、抵抗力はじんわり溶かされる。
自然と、一つ頷いてしまった。
「ふふ……分かってくれてありがと……楽しみだねぇ……!」
耳元で囁かれ、ゾクっと快感が通り抜ける。
(聖水……おしっこ……女の子の……)
思考は完全に支配された。
本や動画でもまだ見たことのない、未知の世界。
ムラムラと好奇心が湧き、胸の高鳴りがまた一つ。
ちょうどその時出入口のドアが開く。
制服姿の史理亜先輩と御万先輩が入ってきた。
「ただいまぁ~!ふぅー。いくら学校前のコンビニって言っても、運ぶのキツかったぁ~」
「仕方ないよ小郁ちゃん。じゃんけんで負けちゃったんだし……」
先程密やかに相談した後、四人はじゃんけんで何かを決めていた。
どうも負けた二人は買い出しに行っていたらしい。
どさっと床に置かれたポリ袋は重そうだ。
「奈瑠!小郁!お使いありがと~」
「ミルクティーにリンゴジュース……うん、チョイスも良い」
氣持先輩と先生が口々に言う。
ポリ袋に入っているのは飲み物。何本もあるらしい。
「それじゃ、みんな好きなの取ってくれ!私の奢りだ、気にするな」
「やったぁ~!先生ほんと好き!」
「やりぃ~!」
「あ、ありがとうございます……!」
先生の合図で、先輩方は次々袋から飲み物を取り出す。
これも僕の入部祝いの一環だろうか?随分気前がいい。
御万先輩はスポーツドリンク、史理亜先輩はミルクティー、氣持先輩はほうじ茶。
「い、頂きます」
僕も取ろうとしたその時、先生がその腕を掴み制止する。
「ちょっと待った。君は後だ」
ニヤリと笑う教師の表情。
そして彼女は手を離すと、近くの棚から錠剤の入った瓶を取り出し、氣持先輩に投げる。
「ほらっ。これで私に追い付け?あとの準備はやっとくから、気にせず飲みな」
「ありがとうございます!」
先生の言葉に相槌を打つ生徒達。
それから彼女らは氣持先輩から順番に錠剤を三錠手に出し、飲み物の封を開ける。
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