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第0章 幼稚園~小学校 キス魔とその反動

幼稚園児(1)

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 俺は鍋島なべしま しゅん、20歳。早生まれなのでもう少しで21。俺の恋愛観を語るには、まず幼稚園の頃まで戻る必要がある。
 ボクはなべしま しゅん、5さい!……それか6歳辺りか。僕にはその当時大好きだった子がいる。この後、あまり登場しないので軽く触れておくことにしよう。

その好きな子とは、隣のパンダ組のあいちゃんだ。愛ちゃんは抜群に可愛かった。そして何より、背が高かった。僕の二倍はあったんじゃないだろうか。(それは流石にない…?)

まあとにかく同世代と比べて高かった。可愛くて背が高く、スタイル抜群でお姉ちゃんみたいだった。親同士も仲が良かったのか、愛ちゃんとよく遊んでいた(気がする……)。
そんな愛ちゃんに僕はキスをしまくっていた。なんかよく覚えていないんだけど、キスを迫っていた記憶がある。薄っすらと、僕があまりにもしつこいんで「やーー」と拒否られた記憶もある。当時の俺はエロガキだったのだろうか、悪友の竹田と休み時間はよく寝っころんで女子のスカートを覗いていた気がする。(※幼稚園児の頃だけです!!)

 ……とまあ竹田との話は置いといて、愛情表現がキスであった。そのせいなのかは分からないが、幼稚園卒業辺りの時期、愛ちゃんの顔にブツ、ブツとニキビのようなものができていた。当時の僕はニキビのことなんか知らなかったので、愛ちゃんの顔の異変にショックを受けたのだろう。

そして、少しずつ遠ざけるようになっていった。

 今の俺なら「幼馴染をもっと大切にしろよぉぉーーデコ助野郎!」って叫びたくなるけど、幼稚園児ですからね、流石に言っても分からないでしょう。それに、この段階では仕方ないでしょう。
 そして、このまま小学校にあがっていくんですよね。もちろん、愛ちゃんも同じ小学校にあがります。                             

【続く】
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