303 / 356
第五章 多様変遷
第二十話 先進国(一)
しおりを挟む
「起きてるか子供達」
「あ、おはよ」
「おはよー!」
昨晩は天幕に泊まった。天藍へは哉珂が連絡してくれて、美星から話を聞いていたという宮廷侍女は立珂に会えないことを残念がっていたらしい。その美星は準備してくれた侍女に謝って回ってくれたらしく、今日もその片付けを手伝うらしい。
我がままで振り回して申し訳ないと思う反面、薄珂はこれが正解だと確信していた。今日は今まで以上に羽が白く輝いている。ふかふかの寝具に慣れてしまったので薄い布団で地べたに転がるのは辛いのではと思ったが、羽を敷き布団代わりにしていた。森ではいつもそうして寝ていたのを今更思い出し、森の天幕生活がどれだけ立珂に必要なものか思い知らされた。
哉珂は立珂の頬に付いている土を拭うと、ぐうぐう鳴っている腹の虫を聞きははっと笑っている。
「飯は朝市に行こう。一度に色々見れるからな」
「腸詰!」
「いっぱいある。さあ着替えろ。薄珂、貴重品持って出ろよ」
「分かってるよ」
薄珂は立珂が選んでくれたお揃いの服を着て、哉珂に言われた荷物を持って街へ向かった。
「立珂、抱っこするぞ」
「だめだよ。美星さんとあるくってやくそくしたの」
「ああ、そうだった。ごめんごめん」
いつもなら立珂を抱っこして歩くが、成長期に歩かせないと足腰が弱くなると言われたので自分で歩かせるようにしている。
だが言わずとも抱っこを許さないほど立珂は自分で走り回り、子供の頃にやれなかったことを取り戻している。そう思うとこの成長期は有難いものだった。
立珂は慶都と手を握りあってはしゃいでいたが、空を見上げて慶都が声を上げた。
「鷹獣人が飛んでる!」
「え?」
慶都の視線の先を見ると何羽もの鳥獣人が飛び交っていた。その中には鷹もいて、皆大きな荷物を持っているようだった。
「あれ何持ってるの?」
「宅配物だよ。彼らは宅配業者だ」
「飛行を仕事にしてるんですか!?」
慶都は目を丸くしていた。鳥獣人が自由に飛んでいることには驚いたが、それよりも薄珂は慶都の言葉遣いに驚いた。
(哉珂には敬語だ。こういうとこは俺よりしっかりしてる。俺は護栄様にすら敬語使うの忘れる時がある)
有翼人保護区設立時に慶都は警備や宅配業者の営業拠点作りを哉珂から学んでいた。慶都にとって軍事の師は玲章だが、生活に密着することは哉珂が師といっていいだろう。知恵も爪と同じかそれ以上の力になると知ったようだった。
哉珂も慶都は鷹獣人でなくとも優秀だと評価し、子供だからと馬鹿にすることなく学びを与えてくれている。
「華理じゃ飛行能力を活かした職に就くのが普通だ。隊商の案内人が一番人気。森が深いから上空偵察できる鳥獣人の有無は命に係わるんだ」
「狙われないんですか? 鳥獣人は捕まれば売られるでしょう」
「そんなの昔話だ。実際行われたのは東くらいだろ。蛍宮じゃ今あるのか?」
「いえ。東出身の母に聞かされただけです。俺が狙われたのは立珂を――人身売買連中の標的を護衛してたからだし」
「人身売買ぃ? そんな犯罪、南と西じゃありえないぞ。人間の作った法がしっかり機能してる」
「え? そうなの? 一件も?」
「ないない。聞いたこともない」
薄珂は違和感を覚えた。以前聞いたある出来事と食い違うからだ。
(金剛の指名手配って西から出たって言ってなかったっけ。記憶違いかな)
今じゃ日常的に思い出すことはなくなったし、怯えて暮らすようなこともない。薄珂が攫われた時のことを思い出すと立珂が羽を濁らすことはあるが、それも今ではほとんどない。
(やっぱり金剛には何かある気がする。一度ちゃんと調べておこう)
今ここで立珂の笑顔を曇らせるのは嫌だ。ひっそりと心に留め、薄珂は改めて立珂の手をぎゅっと握って哉珂の話に意識を戻した。
「人間の法ってのは見事なもんだよ。上空を飛ぶための規則もある」
「じゃあ宅配業はもっと充実してますか?」
「もちろん。蛍宮で教えてやったのはごく一部。警備もだな。華理じゃ小型獣人が最も活躍する。どうしてだと思う?」
「小型?」
蛍宮ではいまだに肉食獣が圧倒的強者だ。天藍と護栄の国政で過剰に取り立てられることはなくなったが、それでも警備や軍事は肉食獣人の力に頼るのが現状だった。先代皇が布いた小型動物などお呼びじゃないという空気は少なからず残っている。
それをよく知っている慶都には考えられないだろう。けれど哉珂の言葉を疑うことなく周囲をきょろきょろ見回すと、はっと何かに気付いた。
「獣体での警備!」
「そう。凡人の脅威となる獣種は軍で採用され、街に配置されるのは万人が受け入れやすい小型だけ。遠方の警戒は蛇みたいに好みが別れ、かつ隠れやすい獣種だ」
慶都と哉珂が見ていたのはそこらじゅうを歩いている動物だった。
街中を猫が歩いているのは普通だ。野生はもちろん、獣化した猫獣人の闊歩は蛍宮でもよくあることだった。
しかし獣化を我慢しなくてはいけないという問題が根強い蛍宮市中では『愛玩獣種はずるい』と言われることが多々ある。その妬みは日々小さな争いの種となり、全国民の中では少数派であるため悪者のようになってしまうのだ。
「いいですね。国民のための役目を果たしつつ獣化を我慢しなくていい」
「だろ」
慶都は興味深いのか、じゃああれは、これは、と質疑応答を始めていた。その利発さには薄珂も驚いたが、それに口を尖らせたのは立珂だ。話の内容が分からないのか、口を尖らせて不満げな顔で薄珂の服をきゅっと握りしめている。
もう朝市は目の前で、薄珂は立珂の手を引き慶都の頭をこつんと小突いた。
「慶都。立珂がつまんないってさ」
「あ、ごめんな立珂。腸詰探そう!」
「うんっ!」
ようやく友達を取り戻した立珂はぱあっと笑顔になり、二人で手を繋いで走り出した。
「あ、おはよ」
「おはよー!」
昨晩は天幕に泊まった。天藍へは哉珂が連絡してくれて、美星から話を聞いていたという宮廷侍女は立珂に会えないことを残念がっていたらしい。その美星は準備してくれた侍女に謝って回ってくれたらしく、今日もその片付けを手伝うらしい。
我がままで振り回して申し訳ないと思う反面、薄珂はこれが正解だと確信していた。今日は今まで以上に羽が白く輝いている。ふかふかの寝具に慣れてしまったので薄い布団で地べたに転がるのは辛いのではと思ったが、羽を敷き布団代わりにしていた。森ではいつもそうして寝ていたのを今更思い出し、森の天幕生活がどれだけ立珂に必要なものか思い知らされた。
哉珂は立珂の頬に付いている土を拭うと、ぐうぐう鳴っている腹の虫を聞きははっと笑っている。
「飯は朝市に行こう。一度に色々見れるからな」
「腸詰!」
「いっぱいある。さあ着替えろ。薄珂、貴重品持って出ろよ」
「分かってるよ」
薄珂は立珂が選んでくれたお揃いの服を着て、哉珂に言われた荷物を持って街へ向かった。
「立珂、抱っこするぞ」
「だめだよ。美星さんとあるくってやくそくしたの」
「ああ、そうだった。ごめんごめん」
いつもなら立珂を抱っこして歩くが、成長期に歩かせないと足腰が弱くなると言われたので自分で歩かせるようにしている。
だが言わずとも抱っこを許さないほど立珂は自分で走り回り、子供の頃にやれなかったことを取り戻している。そう思うとこの成長期は有難いものだった。
立珂は慶都と手を握りあってはしゃいでいたが、空を見上げて慶都が声を上げた。
「鷹獣人が飛んでる!」
「え?」
慶都の視線の先を見ると何羽もの鳥獣人が飛び交っていた。その中には鷹もいて、皆大きな荷物を持っているようだった。
「あれ何持ってるの?」
「宅配物だよ。彼らは宅配業者だ」
「飛行を仕事にしてるんですか!?」
慶都は目を丸くしていた。鳥獣人が自由に飛んでいることには驚いたが、それよりも薄珂は慶都の言葉遣いに驚いた。
(哉珂には敬語だ。こういうとこは俺よりしっかりしてる。俺は護栄様にすら敬語使うの忘れる時がある)
有翼人保護区設立時に慶都は警備や宅配業者の営業拠点作りを哉珂から学んでいた。慶都にとって軍事の師は玲章だが、生活に密着することは哉珂が師といっていいだろう。知恵も爪と同じかそれ以上の力になると知ったようだった。
哉珂も慶都は鷹獣人でなくとも優秀だと評価し、子供だからと馬鹿にすることなく学びを与えてくれている。
「華理じゃ飛行能力を活かした職に就くのが普通だ。隊商の案内人が一番人気。森が深いから上空偵察できる鳥獣人の有無は命に係わるんだ」
「狙われないんですか? 鳥獣人は捕まれば売られるでしょう」
「そんなの昔話だ。実際行われたのは東くらいだろ。蛍宮じゃ今あるのか?」
「いえ。東出身の母に聞かされただけです。俺が狙われたのは立珂を――人身売買連中の標的を護衛してたからだし」
「人身売買ぃ? そんな犯罪、南と西じゃありえないぞ。人間の作った法がしっかり機能してる」
「え? そうなの? 一件も?」
「ないない。聞いたこともない」
薄珂は違和感を覚えた。以前聞いたある出来事と食い違うからだ。
(金剛の指名手配って西から出たって言ってなかったっけ。記憶違いかな)
今じゃ日常的に思い出すことはなくなったし、怯えて暮らすようなこともない。薄珂が攫われた時のことを思い出すと立珂が羽を濁らすことはあるが、それも今ではほとんどない。
(やっぱり金剛には何かある気がする。一度ちゃんと調べておこう)
今ここで立珂の笑顔を曇らせるのは嫌だ。ひっそりと心に留め、薄珂は改めて立珂の手をぎゅっと握って哉珂の話に意識を戻した。
「人間の法ってのは見事なもんだよ。上空を飛ぶための規則もある」
「じゃあ宅配業はもっと充実してますか?」
「もちろん。蛍宮で教えてやったのはごく一部。警備もだな。華理じゃ小型獣人が最も活躍する。どうしてだと思う?」
「小型?」
蛍宮ではいまだに肉食獣が圧倒的強者だ。天藍と護栄の国政で過剰に取り立てられることはなくなったが、それでも警備や軍事は肉食獣人の力に頼るのが現状だった。先代皇が布いた小型動物などお呼びじゃないという空気は少なからず残っている。
それをよく知っている慶都には考えられないだろう。けれど哉珂の言葉を疑うことなく周囲をきょろきょろ見回すと、はっと何かに気付いた。
「獣体での警備!」
「そう。凡人の脅威となる獣種は軍で採用され、街に配置されるのは万人が受け入れやすい小型だけ。遠方の警戒は蛇みたいに好みが別れ、かつ隠れやすい獣種だ」
慶都と哉珂が見ていたのはそこらじゅうを歩いている動物だった。
街中を猫が歩いているのは普通だ。野生はもちろん、獣化した猫獣人の闊歩は蛍宮でもよくあることだった。
しかし獣化を我慢しなくてはいけないという問題が根強い蛍宮市中では『愛玩獣種はずるい』と言われることが多々ある。その妬みは日々小さな争いの種となり、全国民の中では少数派であるため悪者のようになってしまうのだ。
「いいですね。国民のための役目を果たしつつ獣化を我慢しなくていい」
「だろ」
慶都は興味深いのか、じゃああれは、これは、と質疑応答を始めていた。その利発さには薄珂も驚いたが、それに口を尖らせたのは立珂だ。話の内容が分からないのか、口を尖らせて不満げな顔で薄珂の服をきゅっと握りしめている。
もう朝市は目の前で、薄珂は立珂の手を引き慶都の頭をこつんと小突いた。
「慶都。立珂がつまんないってさ」
「あ、ごめんな立珂。腸詰探そう!」
「うんっ!」
ようやく友達を取り戻した立珂はぱあっと笑顔になり、二人で手を繋いで走り出した。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。

【運命】に捨てられ捨てたΩ
雨宮一楼
BL
「拓海さん、ごめんなさい」
秀也は白磁の肌を青く染め、瞼に陰影をつけている。
「お前が決めたことだろう、こっちはそれに従うさ」
秀也の安堵する声を聞きたくなく、逃げるように拓海は音を立ててカップを置いた。
【運命】に翻弄された両親を持ち、【運命】なんて言葉を信じなくなった医大生の拓海。大学で入学式が行われた日、「一目惚れしました」と眉目秀麗、頭脳明晰なインテリ眼鏡風な新入生、秀也に突然告白された。
なんと、彼は有名な大病院の院長の一人息子でαだった。
右往左往ありながらも番を前提に恋人となった二人。卒業後、二人の前に、秀也の幼馴染で元婚約者であるαの女が突然現れて……。
前から拓海を狙っていた先輩は傷ついた拓海を慰め、ここぞとばかりに自分と同居することを提案する。
※オメガバース独自解釈です。合わない人は危険です。
縦読みを推奨します。

ニケの宿
水無月
BL
危険地帯の山の中。数少ない安全エリアで宿を営む赤犬族の犬耳幼子は、吹雪の中で白い青年を拾う。それは滅んだはずの種族「人族」で。
しっかり者のわんことあまり役に立たない青年。それでも青年は幼子の孤独をゆるやかに埋めてくれた。
異なる種族同士の、共同生活。
※過激な描写は控えていますがバトルシーンがあるので、怪我をする箇所はあります。
キャラクター紹介のページに挿絵を入れてあります。
苦手な方はご注意ください。

好きな人がカッコ良すぎて俺はそろそろ天に召されるかもしれない
豆ちよこ
BL
男子校に通う棚橋学斗にはとってもとっても気になる人がいた。同じクラスの葛西宏樹。
とにかく目を惹く葛西は超絶カッコいいんだ!
神様のご褒美か、はたまた気紛れかは知らないけど、隣同士の席になっちゃったからもう大変。ついつい気になってチラチラと見てしまう。
そんな学斗に、葛西もどうやら気付いているようで……。
□チャラ王子攻め
□天然おとぼけ受け
□ほのぼのスクールBL
タイトル前に◆◇のマークが付いてるものは、飛ばし読みしても問題ありません。
◆…葛西視点
◇…てっちゃん視点
pixivで連載中の私のお気に入りCPを、アルファさんのフォントで読みたくてお引越しさせました。
所々修正と大幅な加筆を加えながら、少しづつ公開していこうと思います。転載…、というより筋書きが同じの、新しいお話になってしまったかも。支部はプロット、こちらが本編と捉えて頂けたら良いかと思います。

僕の王子様
くるむ
BL
鹿倉歩(かぐらあゆむ)は、クリスマスイブに出合った礼人のことが忘れられずに彼と同じ高校を受けることを決意。
無事に受かり礼人と同じ高校に通うことが出来たのだが、校内での礼人の人気があまりにもすさまじいことを知り、自分から近づけずにいた。
そんな中、やたらイケメンばかりがそろっている『読書同好会』の存在を知り、そこに礼人が在籍していることを聞きつけて……。
見た目が派手で性格も明るく、反面人の心の機微にも敏感で一目置かれる存在でもあるくせに、実は騒がれることが嫌いで他人が傍にいるだけで眠ることも出来ない神経質な礼人と、大人しくて素直なワンコのお話。
元々は、神経質なイケメンがただ一人のワンコに甘える話が書きたくて考えたお話です。
※『近くにいるのに君が遠い』のスピンオフになっています。未読の方は読んでいただけたらより礼人のことが分かるかと思います。

あの日の記憶の隅で、君は笑う。
15
BL
アキラは恋人である公彦の部屋でとある写真を見つけた。
その写真に写っていたのはーーー……俺とそっくりな人。
唐突に始まります。
身代わりの恋大好きか〜と思われるかもしれませんが、大好物です!すみません!
幸せになってくれな!

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ある日、憧れの人である蓮見馨に不意に告白をしてしまい、2人は付き合うことになった。
まるで夢のような時間――しかし、その恋はある出来事をきっかけに儚くも終わりを迎える。
転校を機に、馨のことを全てを忘れようと決意した凪。もう二度と彼と会うことはないはずだった。
ところが、あることがきっかけで馨と再会することになる。
「本当に可愛い。」
「凪、俺以外のやつと話していいんだっけ?」
かつてとはまるで別人のような馨の様子に戸惑う凪。
「お願いだから、僕にもう近づかないで」

金の野獣と薔薇の番
むー
BL
結季には記憶と共に失った大切な約束があった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
止むを得ない事情で全寮制の学園の高等部に編入した結季。
彼は事故により7歳より以前の記憶がない。
高校進学時の検査でオメガ因子が見つかるまでベータとして養父母に育てられた。
オメガと判明したがフェロモンが出ることも発情期が来ることはなかった。
ある日、編入先の学園で金髪金眼の皇貴と出逢う。
彼の纒う薔薇の香りに発情し、結季の中のオメガが開花する。
その薔薇の香りのフェロモンを纏う皇貴は、全ての性を魅了し学園の頂点に立つアルファだ。
来るもの拒まずで性に奔放だが、番は持つつもりはないと公言していた。
皇貴との出会いが、少しずつ結季のオメガとしての運命が動き出す……?
4/20 本編開始。
『至高のオメガとガラスの靴』と同じ世界の話です。
(『至高の〜』完結から4ヶ月後の設定です。)
※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。
【至高のオメガとガラスの靴】
↓
【金の野獣と薔薇の番】←今ココ
↓
【魔法使いと眠れるオメガ】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる