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第四章 翼衣專店
第二十六話 『はっかのおみせ』開店(七)
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「予約数が尋常じゃないですわね……」
「お父様にも手伝ってもらいましょう……おむつは工場で大量生産した方が良いし……」
「そうだね……お願いしに行こう……」
こういう時いつもの美星なら立珂に加密列茶を入れてくれているが、さすがに美星も疲れ切っている。
片付けは明日にして今日は全員帰らせてやろうと思ったが、その時立珂がぷるぷる震えて薄珂の手を掴んだ。
「どうした?」
立珂は何も言わず、ただぷるぷると震えている。
まさか具合が悪いのかと顔を覗き込もうとしゃがんだが、同時に勢いよく立珂に飛びつかれた。
「『はっかのおみせ』と『りっかのおみせ』! おそろい! おそろいになった!」
「え? ああ、そっか。そうだったな」
今回の準備を始めた時、一番喜んだのは立珂だった。
みんなが自分のように幸せにして貰えるんだ、薄珂のような家族が他の有翼人にも出来るのだととても嬉しそうだった。
けれどそれ以上に、念願だった兄弟お揃いのお店が嬉しいようだった。
「うれしい! おそろい! 一緒だよ!」
「ああ。俺達はいつも一緒だ」
「うふふふふ! おそろい! おそろい!」
立珂は何でも薄珂とお揃いにするのが好きだ。
立珂の嬉しそうに飛び跳ねる姿は薄珂を幸せにしてくれる。これを見れただけでも『はっかのおみせ』を開いて正解だった。
お揃いの制服でお揃いのお店。薄珂と立珂の幸せがまた一つ増えた記念日になった。
「お父様にも手伝ってもらいましょう……おむつは工場で大量生産した方が良いし……」
「そうだね……お願いしに行こう……」
こういう時いつもの美星なら立珂に加密列茶を入れてくれているが、さすがに美星も疲れ切っている。
片付けは明日にして今日は全員帰らせてやろうと思ったが、その時立珂がぷるぷる震えて薄珂の手を掴んだ。
「どうした?」
立珂は何も言わず、ただぷるぷると震えている。
まさか具合が悪いのかと顔を覗き込もうとしゃがんだが、同時に勢いよく立珂に飛びつかれた。
「『はっかのおみせ』と『りっかのおみせ』! おそろい! おそろいになった!」
「え? ああ、そっか。そうだったな」
今回の準備を始めた時、一番喜んだのは立珂だった。
みんなが自分のように幸せにして貰えるんだ、薄珂のような家族が他の有翼人にも出来るのだととても嬉しそうだった。
けれどそれ以上に、念願だった兄弟お揃いのお店が嬉しいようだった。
「うれしい! おそろい! 一緒だよ!」
「ああ。俺達はいつも一緒だ」
「うふふふふ! おそろい! おそろい!」
立珂は何でも薄珂とお揃いにするのが好きだ。
立珂の嬉しそうに飛び跳ねる姿は薄珂を幸せにしてくれる。これを見れただけでも『はっかのおみせ』を開いて正解だった。
お揃いの制服でお揃いのお店。薄珂と立珂の幸せがまた一つ増えた記念日になった。
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