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第三章 蛍宮室家
第四十五話 護栄の作戦
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格子戸に阻まれ外へ出られないことに全員焦っていたが、護栄はとても冷静だった。
「ではまずこの戸を開けましょう」
「でも鍵かかってるよ」
「開ければいいですよ」
護栄は髪をまとめていた細い留め具を抜き出し少しだけ変形させた。
格子戸の隙間から腕を出し鍵穴に差し込み数秒かちゃかちゃと動かすとまた少し針金を変形させ、それを二度ほど繰り返すとかちゃんと鍵が外れて地面に転がり落ちた。
「え!? 何で!?」
「ちょろいですね」
まるで物足りたいと言わんばかりに肩をすくめ、薄珂の鍵も数秒で開けてしまった。
「……あの、何で?」
「幼い頃は食うに困ることが多かったのでよく盗みに入ってたんですよ」
「そうなんだ……」
薄珂の護衛に対する印象は『礼儀正しく真面目な人間』だった。以前に侍女が莉雹のことを清く正しく美しい強い人だと言っていたが、薄珂にとっては護栄がそれだった。
だから盗みに入っていたなんて夢にも思っていなかったまるで盗賊のように慣れた手つきで他の鍵も開けたが、一つだけ出て来れない場所があった。鼠獣人の子供が入れられている格子戸の奥に目の細かい網が貼られているのだ。
獣化して小型になれば逃げられてしまう。その対策だろう。
「鼠相手に網なんて馬鹿ですね。ここにはまともな軍師がいないようだ。子供たち、齧れますか?」
「うん! 五人でやればなんとか」
「駄目だ。それは歯が傷む。これで切ろう」
子供たちを制したのは既に外へ出ている長老だった。
長老は懐から小さな刀を取り出した。しかし、薄珂はそれを見てびくりと震えた。
「……え?」
それは、実の父の物だと言って薄立から渡された小刀とそっくりだった。
柄に掘られた柄はいびつで、けれど対の紋様になっている。どうみても二つで一つだ。
「これは象の皮膚をも切り裂く秘刀だ」
薄珂は小さく震えた。けれど長老は薄珂に背を向けて、格子戸の内側に貼られている網を切っていった。太くてとても頑丈そうな網がまるで紙切れのように切れていく。
あっという間に網には穴が開き、子供達は飛び出て長老に抱き着いた。
「さあみんな。この方の指示に従いなさい。絶対に助かる」
「はい!」
「薄珂も。いいね」
「あ、う、うん……」
聞きたいことが溢れてきて気の抜けた返事しかできなかった。
それを見透かしたのか、護栄がぽんっと軽く背を叩いてにこりと笑った。
「己の欲望よりも立珂殿を守ることを考えなさい。今すべきことは?」
それは愛憐の暴行で立珂が傷付いた時にも言われた言葉だ。
薄珂はぎゅっと拳を握り顔を上げた。
「立珂のところに帰る!」
「そうです。では作戦を立てましょう。まず鼠の子で連中を攪乱して下さい」
「か、かくらん? どうやるの?」
「ちょっと姿を見せて、見つかったらすぐ獣化して鼠にまぎれて姿を隠す。それで十分です」
十分と言われても、小さな子供には難しい話だろう。鼠獣人の五人は顔を見合わせおろおろとしている。
護栄は鼓舞するのか励ますのか、何か言おうと一歩足を出した。しかし護栄から守るように長老が子供たちの前に立った。
「一つお約束を下さい。この子達には穏やかな生活をさせると」
「私の全身全霊を持って叶えましょう」
「……信じますよ」
長老は鼠の子のうち男女の兄妹の前に膝を付き目線を合わせた。そして二人の手をぎゅっと握りしめる。
「陽佳(ようか)が鼠を呼び錐漣(すいれん)が指揮を執れ」
「「はい」」
薄珂はその会話の意味が分からず首を傾げた。
けれど護栄は何を思ったのか、にやりと笑った。まんまと引っかかったな――とでも言っているように見える。
そんなことには気付かず、陽佳はぴいっと口笛を鳴らした。するとその時ざざざざっという音がして壁がうねり出した。いや、うねっているのではない。鼠の大群が走ってきたのだ。
「いっ!?」
「うわっ」
薄珂は思わず後ずさり、護栄も驚きの声を上げた。
けれど陽拓は平気な顔をしてぴいぴいと口笛を吹くと、なんと鼠たちは一列に並び出したのだ。
「……え? 何で?」
「金剛の言ったとおりだ。こういった獣人が稀にいる。里には少なくない」
「後で詳しく聞かせて下さい。鼠に連中を襲わせることはできますか?」
「できるけど齧るくらいしかできないよ。烙玲(らくれい)。ここ猫いないか?」
「いる。鼠と一緒にかかれば大人五人くらいは抑えられるな」
「それは凄い。出口の場所は分かりますか?」
「それは鼠の方が分かるな。錐漣どうだ?」
「調べさせる。ちょっと待って」
錐漣はしゃがんで鼠に向き合うと、口笛で鋭い音を立てた。すると鼠はざわざわと動き、数匹が猛スピードで動き回った。
どこかへ消えていったかと思えば戻って来て、錐漣に何か伝えるとまたどこかへ行ってしまう。
そしてようやく鼠が落ち着くと、錐漣は護栄に向き直った。
「三つある。遠回りだけどここ出て右に行くのが良さそうだ」
「近い出口は駄目なんですか?」
「止めた方が良い。左に降るのが一番近くて水場もあるけど、出口が小さくて大人は無理だ。次に近いのは左を上る道だけど」
「そっちは起伏が大きくて猫も往復大変だってさ。俺らはともかく大人は無理だ」
「でも右のは一本道で出口の穴も大きい。連中もそこを使うみたいだ。だからここがいい」
「水場は制圧しとくか。閉じ込められても凌げる」
「じゃあそっちは烙玲が行ってくれ。猫だけこっちに送って」
「了解。長老様はみんなと牢で待ってて下さい。陽佳。何かあったら鼠で連絡をくれ」
「分かった」
「よし。じゃあ行こう。この先に男が三人いる。細かい道までは分からないから気を抜くなよ」
「……え?」
子供たちは急にてきぱきと動き出し、中でも錐漣と烙玲は慣れているようでとても落ち着いていた。
薄珂は特に交流が深かったわけでは無いが、それでもこんな非常事態で冷静でいられるならきっと何か訓練をしていたはずだ。
(やっぱり牙燕将軍を匿ってるんじゃ……)
里で何度か遊んだだけだが、まるで別人のようにすら感じた。
少年らしからぬ二人の統率力に護栄もが感心し、がしっと肩を組んだ。
「君たち宮廷で働きませんか?」
「は?」
「何で?」
「護栄様。そういうの後にしてもらえる?」
「これは失礼」
そうして里の子供達の協力を得て、薄珂と護栄は出口を探しに出た。
「ではまずこの戸を開けましょう」
「でも鍵かかってるよ」
「開ければいいですよ」
護栄は髪をまとめていた細い留め具を抜き出し少しだけ変形させた。
格子戸の隙間から腕を出し鍵穴に差し込み数秒かちゃかちゃと動かすとまた少し針金を変形させ、それを二度ほど繰り返すとかちゃんと鍵が外れて地面に転がり落ちた。
「え!? 何で!?」
「ちょろいですね」
まるで物足りたいと言わんばかりに肩をすくめ、薄珂の鍵も数秒で開けてしまった。
「……あの、何で?」
「幼い頃は食うに困ることが多かったのでよく盗みに入ってたんですよ」
「そうなんだ……」
薄珂の護衛に対する印象は『礼儀正しく真面目な人間』だった。以前に侍女が莉雹のことを清く正しく美しい強い人だと言っていたが、薄珂にとっては護栄がそれだった。
だから盗みに入っていたなんて夢にも思っていなかったまるで盗賊のように慣れた手つきで他の鍵も開けたが、一つだけ出て来れない場所があった。鼠獣人の子供が入れられている格子戸の奥に目の細かい網が貼られているのだ。
獣化して小型になれば逃げられてしまう。その対策だろう。
「鼠相手に網なんて馬鹿ですね。ここにはまともな軍師がいないようだ。子供たち、齧れますか?」
「うん! 五人でやればなんとか」
「駄目だ。それは歯が傷む。これで切ろう」
子供たちを制したのは既に外へ出ている長老だった。
長老は懐から小さな刀を取り出した。しかし、薄珂はそれを見てびくりと震えた。
「……え?」
それは、実の父の物だと言って薄立から渡された小刀とそっくりだった。
柄に掘られた柄はいびつで、けれど対の紋様になっている。どうみても二つで一つだ。
「これは象の皮膚をも切り裂く秘刀だ」
薄珂は小さく震えた。けれど長老は薄珂に背を向けて、格子戸の内側に貼られている網を切っていった。太くてとても頑丈そうな網がまるで紙切れのように切れていく。
あっという間に網には穴が開き、子供達は飛び出て長老に抱き着いた。
「さあみんな。この方の指示に従いなさい。絶対に助かる」
「はい!」
「薄珂も。いいね」
「あ、う、うん……」
聞きたいことが溢れてきて気の抜けた返事しかできなかった。
それを見透かしたのか、護栄がぽんっと軽く背を叩いてにこりと笑った。
「己の欲望よりも立珂殿を守ることを考えなさい。今すべきことは?」
それは愛憐の暴行で立珂が傷付いた時にも言われた言葉だ。
薄珂はぎゅっと拳を握り顔を上げた。
「立珂のところに帰る!」
「そうです。では作戦を立てましょう。まず鼠の子で連中を攪乱して下さい」
「か、かくらん? どうやるの?」
「ちょっと姿を見せて、見つかったらすぐ獣化して鼠にまぎれて姿を隠す。それで十分です」
十分と言われても、小さな子供には難しい話だろう。鼠獣人の五人は顔を見合わせおろおろとしている。
護栄は鼓舞するのか励ますのか、何か言おうと一歩足を出した。しかし護栄から守るように長老が子供たちの前に立った。
「一つお約束を下さい。この子達には穏やかな生活をさせると」
「私の全身全霊を持って叶えましょう」
「……信じますよ」
長老は鼠の子のうち男女の兄妹の前に膝を付き目線を合わせた。そして二人の手をぎゅっと握りしめる。
「陽佳(ようか)が鼠を呼び錐漣(すいれん)が指揮を執れ」
「「はい」」
薄珂はその会話の意味が分からず首を傾げた。
けれど護栄は何を思ったのか、にやりと笑った。まんまと引っかかったな――とでも言っているように見える。
そんなことには気付かず、陽佳はぴいっと口笛を鳴らした。するとその時ざざざざっという音がして壁がうねり出した。いや、うねっているのではない。鼠の大群が走ってきたのだ。
「いっ!?」
「うわっ」
薄珂は思わず後ずさり、護栄も驚きの声を上げた。
けれど陽拓は平気な顔をしてぴいぴいと口笛を吹くと、なんと鼠たちは一列に並び出したのだ。
「……え? 何で?」
「金剛の言ったとおりだ。こういった獣人が稀にいる。里には少なくない」
「後で詳しく聞かせて下さい。鼠に連中を襲わせることはできますか?」
「できるけど齧るくらいしかできないよ。烙玲(らくれい)。ここ猫いないか?」
「いる。鼠と一緒にかかれば大人五人くらいは抑えられるな」
「それは凄い。出口の場所は分かりますか?」
「それは鼠の方が分かるな。錐漣どうだ?」
「調べさせる。ちょっと待って」
錐漣はしゃがんで鼠に向き合うと、口笛で鋭い音を立てた。すると鼠はざわざわと動き、数匹が猛スピードで動き回った。
どこかへ消えていったかと思えば戻って来て、錐漣に何か伝えるとまたどこかへ行ってしまう。
そしてようやく鼠が落ち着くと、錐漣は護栄に向き直った。
「三つある。遠回りだけどここ出て右に行くのが良さそうだ」
「近い出口は駄目なんですか?」
「止めた方が良い。左に降るのが一番近くて水場もあるけど、出口が小さくて大人は無理だ。次に近いのは左を上る道だけど」
「そっちは起伏が大きくて猫も往復大変だってさ。俺らはともかく大人は無理だ」
「でも右のは一本道で出口の穴も大きい。連中もそこを使うみたいだ。だからここがいい」
「水場は制圧しとくか。閉じ込められても凌げる」
「じゃあそっちは烙玲が行ってくれ。猫だけこっちに送って」
「了解。長老様はみんなと牢で待ってて下さい。陽佳。何かあったら鼠で連絡をくれ」
「分かった」
「よし。じゃあ行こう。この先に男が三人いる。細かい道までは分からないから気を抜くなよ」
「……え?」
子供たちは急にてきぱきと動き出し、中でも錐漣と烙玲は慣れているようでとても落ち着いていた。
薄珂は特に交流が深かったわけでは無いが、それでもこんな非常事態で冷静でいられるならきっと何か訓練をしていたはずだ。
(やっぱり牙燕将軍を匿ってるんじゃ……)
里で何度か遊んだだけだが、まるで別人のようにすら感じた。
少年らしからぬ二人の統率力に護栄もが感心し、がしっと肩を組んだ。
「君たち宮廷で働きませんか?」
「は?」
「何で?」
「護栄様。そういうの後にしてもらえる?」
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