元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第六章 伝える想いと伝わる想い 

元英雄八雲 VS 元勇者結城その2

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「神と同等ですか、それが今の結城さん
の力で試させて貰いますよ!俺の力が
どれだけ通じるか!」※八雲

「オーバーリミット ライフ発動」※八雲
 寿命を使い極限まで高まったオーラを放出

「結城さんの魔王を倒す力に立ち向かうには
魔王を倒した力で立ち向かうしかないてす
よね!」※八雲

「思い切りが良い。自分の命を削って
闘うなんて、本当は君が勇者であるべき
だったのかも知れない」※結城


「それは戯言ですよ!結城さんあんたは
勇者だった少し道を間違えてしまった
かもしれないが、俺はあんたが勇者だと
ちゃんと思っている。だから目を覚まして
ここからは勇者に戻ってもらいます」※八雲

「ありがとう、八雲、そう言ってくれて
嬉しいよ!だけど譲れないものがあるから、
ここで君を殺す!」※結城
 
 
 結城さんの周辺が歪んで見える。

『空間干渉 波動衝』※結城

 自分の周辺に違和感を感じた。
その瞬間周りの空間が歪み襲ってきた。
全方位から今まで感じたことのない衝撃が、
俺は全力でオーラを高め攻撃を耐える。

「グッ」俺は耐えながら右腕の拳に
オーラを集中し目の前の空間を殴り弾いた。
 空間に空いた風穴を通り結城さんに接近

『空間干渉 斬魔』※結城

 俺と結城さんの間に縦に歪んだ空間が
複数発生その空間に触れた瞬間切り
裂かれた。

 ちっ……そのまま進むのは無理だな!

『ライフパワー極➕光陣』※八雲

…………『極限光』

 周りが一瞬にして真っ白な光に包まれる。

「成る程、危なかったよ!あの光に
当たっていたらかなり大火傷をしていた
かも知れない」※結城
 いつの間にか真後ろに結城さんがいた。
「空間転移ですか!本当に便利ですね~」
 即座に距離を取る。

「それじゃ、仕方がないか、初めてなんで
上手く使えるか分からないけど、その速度に
対応するにはこれしかないか!」※八雲

 俺の身体が光、雷のような稲妻が
身体中を走る。

…………『瞬光』

 俺の全身が光、光速移動て結城さんの
胸を切り裂く。

「うっ見えない速さとは恐れ入るよ!
そんな力技があるなんて……」※結城
 胸を押さえ片膝をつき荒い呼吸をする。
しかし数秒もすると胸の傷は癒え立ち
上がった。
 分かっていたけどこの闘いでは一撃で
相手の息の根を止めるか、相手の体力が
尽きるまで闘わなければならない。

 ここからはさっきみたいには行かない
だろう。俺の僅かな動きで転移されて
しまう。ここからはお互い根比べになるか!

『瞬光』※八雲
『空間転移』※結城

 八雲が光速移動、
 結城はそれに合わせて空間を走り抜けた。
 八雲は結城が現れては移動それを見た
結城はさらに別の場所に移動する。
僅か数秒の間に凄まじい回数の攻防が
ひろげられた。

 くっそ~あとちょっとが届かない。
何度も目の前で消えていなくなる結城さん。
このままじゃ本当に埒が明かない。
……………僅かに届かないなら足すしかない。

「うぉーー」
 俺は光のリングを腕に発生させ、
リングを周辺に飛ばしばら撒いた。

「何をするつもりだい!八雲」※結城
「それは見てのお楽しみですよ!」※八雲

 俺はオーラを高め放出しオーラを
リングに飛ばし繋い。

「準備はOKです。行きますよ!結城さん」
 
『瞬光』………光が結城に向かって
飛んでいく。
 結城は即座に空間転移をして移動した。

「捉えた!」……結城の顔面を八雲の拳が
捉える。オーラを拳に集め連打、結城を
数百発の拳が襲い吹き飛んていった。

 八雲は瞬光により接近、結城は空間転移で
移動逃げるが再び八雲の拳が結城を捉えた。
 
『光撃』………掌底と同時に光の
エネルギー弾が結城に炸裂し結城を
弾き飛ばす。その数は千を超えた。

「グハー」結城の苦しい声が聞こえた。
ダメージにはなっている止まるな!
攻め続けろ。

『光剣』……『聖光発』……『光華裂空斬』

 結城は瀕死に近いほどのダメージを
追っており回復が間に合っていない。
しかし決して手を抜くことは出来ない。

『瞬光』……限りなく時が止まった世界で
聞こえた。

………………………………………
『勇者っズルいよね!』
………………………………………

 俺の右腕が吹き飛んだ!

「ガア~」……痛みで声が漏れる。

「すまない!
八雲……『神魂滅殺(しんこんめっさつ)』」

 次の瞬間何もかもが吹き飛ばされた。

 俺は倒れ、目の前にたたずむ結城さん

 身体が重い、そんなバカな!
身体がまともに動かせない。
それにすべてのオーラが消し飛ばされてる。

「正直自分でも反則級のギフトだと思うよ。
勇者スキル追い込まれる事でその力を
増大させる。今のは神化した私の切り札!
八雲の想像以上の力に使わざるえなかった。
この力を使った以上、君の負けだ!」※結城

「何でそんな事が言える。確かに力を
失ったが、それでもまだ寿命が残って
いる限り、俺はまだ闘える!」※八雲

「八雲……無駄だよ!今の技はいわば
呪いや毒のような効果を発揮する。
君の力を蝕み、肉体を蝕み、
そして………『ギフト』さえも蝕む!
………八雲の力はほとんど残ってはいない。
あとは死を待つだけさ!

『八雲………私にとって一番の心友だと
思っているよ!
でもあゆみを私は助ける。
だからさようならだ!」※結城

 その言葉を最後に意識が遠のき消えた。

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