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第六章 伝える想いと伝わる想い 

完成形 精霊闘気『光』

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「ドーン」と壁に衝突し瓦礫に埋もれる。

「痛って~」身体中に瓦礫がおちてくるが、
 腹部の痛みでそれどころじゃない!
 スピードとパワーが1段上がっている。

「どうだ!!正義の怒りの鉄拳は!」※ダイヤ

 どうやら怒らせたみたいだ!
 
「今のだいぶ痛かったよ!」※八雲
 俺は立ち上がり風の力を使い爆発的
スピードで加速し移動、ダイヤを殴るが
ほぼダメージはない……が
 関係ないね!今は主導権を奪う。

「うぉーりゃーーー」※八雲
 連続の打撃、斬撃と繰り出す。
ダイヤはそれに対して
がむしゃらに殴ってくる結果。

「痛ってーーー」
 俺が負けた!ダメだ、殴ったり切ったり
しているそばから俺がダメージを受けて
ダイヤがノーダメージじゃ意味がない。
それなら

『インパクトストレート』※八雲
「オラオラオラ」今度は魔法を手に
纏わせ殴る。
 
「グッ」ややダイヤの声が漏れる。
 さっきと違いダメージになっていないと
いうことは無くなった。衝撃を受ける
ことが出来ずにいる。
 しかし、ダイヤも関係なしにと
殴り続ける。

 そして………「だ~キリがない」
……負けたのはオレ
 我慢出来なかった。作戦変更、
俺は頭をもっと使う。

「待て!もっと熱い戦いをしよう!」
 いつの間にかご機嫌なダイヤ

「悪いけど!ダイヤは硬すぎだよ!
 これじゃ身体が持たない!
次はもう少し違う方法で
行かせてもらうよ!」※八雲
 
『精霊闘気『光』』

 俺はドリちゃんから授かった力により
 完全に手に入れた。この力を試すには
いい相手だ!

 俺の髪は白に変わり、オーラが白色に
変わる。
 
「ふー悪いな!まだ馴れてなくてな、
時間がかかった!」※八雲

「いいね!カッコいいよ!」※ダイヤ

 ダイヤは八雲に向って走り出す。
「パシ」ダイヤの拳を八雲は受け止めるが
 なにか違和感をダイヤは感じた。
「パシパシ」次々と繰り出す拳を八雲は
 平然と受け止めている。

 何なのさっきまでと違う。
簡単に受け止められている?

「俺からも行くぞダイヤ!」※八雲
 
「ガァグゥグホッ」
 ダイヤが次々と攻撃が当たり後退を 
余儀なくされる。

「くっそー何でだーー」※ダイヤ

 ダイヤは再び拳を振り上げ八雲の顔を
狙うが 八雲は冷静にその拳を手の甲で
受け流しもう片方の腕でダイヤの腹部を
擲る。

 すべての攻撃を八雲はカウンターにして
 攻撃を当てている。さすがの頑丈な
ダイヤといえどこれには堪えていた。

「何でだよ!君はもしかして私の心が
読めるのか?」※ダイヤ

「いや!読めないけど、お前の動きは
読める」※八雲

 ダイヤが驚の表情をしていると
「ダイヤは直線的すぎるのデス。
フェイントとかぜんぜん入れないし
アホなんですか?」※ルビー

「何だと~~もういっぺん言ってみろ!
 お前なんか後でぺしゃんこしてやる」
※ダイヤ

「あ!無理ですけど!好きにすれば
いいデス!」※ルビー

 プイッと横を向き、ダイヤがガヤガヤ
言っても全部無視をしている。この二人は
本当に相性が悪い。

「お~い!俺を無視すんな~」※八雲
 頬を指でかきながら軽く牽制する。

「どうしてそんなに君は躱すのも
攻撃するのも上手いんだ、攻撃が読まれ
てるとしか思えない~」
 ダイヤが「イーー」と声を上げ
苛ついている。

「いや、あってるよ君の動きを読んで
いるから躱すのはわけないさ!」※八雲

「どうやってやってるんだ!」

「いや………普通敵で闘ってるんだから
そんなの言わないけど………は~今回は
特別だぞ!」

「え!?教えてくれるの?」

「おう!仕方ない!この力は俺もまだ
使い慣れていないから精度があんまり
良くないけど特定のことに絞れば
そこそこ使えて今回良い練習になったよ!」
 ※八雲

 八雲の目にオーラが集まり瞳孔の
真中が白い光が集まる。

「この技は………『未来視』
 相手の動くであろう行動が先に
見ることが出来る。
 つまりダイヤが俺の頬を殴ろうと
していれば早めに動き躱すこともでき、
次の動きが見えているなら、それに
合わせて拳を置いておけばいい!
勝手に当たる」

「な!?そんな~」

「ただし、この力は1秒しか先が
見えないからそれ程使い勝手も良く
わないけどな!」

「ふ~ん、そんな力も持っているんだ
これは想定外だね!君達の闘いにおいて
1秒先が見えることがどれだけ有利に
動くかよく分かる。ダイヤ!
このままでは負けてしまうよ!
全力で頼め」※ガイア

 ガイア様からの命令でダイヤは再び
真剣な顔になり俺から一度離れ、
何かをし出した。

「分かりましたガイア様!
『アルティメットモード』を 
 発動します………八雲、
私の全力を受け止めて欲しい!」
 ※ダイヤ

 なんかまだやるつもりか~わざわざ
離れたと言う事は少し隙が出来るのかもな!
………本当はそこをつくべきなんだろうけど……
俺も闘ってるうちにダイヤに感化されたか、
せっかくだから真正面から勝ちたく
なってきた。

「良いぞ!やってやる!ただし勝つのは
俺だーー」
 俺も高らかと宣言してやる。

 ダイヤは笑いさらなる進化をする。
 いいだろう!俺の全力も見せてやる!

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