元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第五章 長寿薬ノア 

別れ

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「八雲さん、今日は何にしましょうか」
※ギネア

「う~ん、どうしようかな……お肉多めの
おすすめでお願いします」※八雲

「は~い分かりました。ちょっと待ってて
下さいね。すぐ作ります」※ギネア

 ギネアちゃんは早歩きで厨房へと向う。
それにしても良かった。
 エンジェルドラゴンになったことで
家族と会えなくなるなんて可哀想だもんな~

「フッ八雲くん本当にありがとう!
こうして家族みんなといられるのは
八雲くんのおかげたよ!」※ギル

「いえ、そんな大したことないですよ!
 自分も流れで聞いてみただけですから
 偶然みたいなもんですよ」※八雲

「そうかい!それでも感謝せずには
いられないんだ!」※ギル

 ギルさんはやっぱり真面目だな!
嬉しいのはわかるけど顔が緩みっぱ
なしだし……

「そうだ!あれからリョウガさんは
どうですか?」※八雲

「あ~今のところは絶対安静ではあるが
身体は治っているからいずれ目を覚ます。
あんなリョウガを見たのは初めてだったよ!
かなり無理をしたんだろう」※ギル

 リョウガは力尽きて倒れていたのを発見
伝説の邪竜ニーズヘッグを相手にしていた。
リョウガが居た場所はその壮絶な戦いの
戦闘跡が見受けられた。周りの地面は
大きく抉れ上空にはまるで大きな何かが
通ったような大穴が空いていたそうだ!

 リョウガは八雲の『ライフ』の力で
肉体的には完全回復をしているが、
恐らく死ぬ直前まで気力を絞り出し
闘ったのだろう!今だ目を覚ます事はない。

「リョウガは大丈夫だ!あいつは
こんな所で死ぬようなやつじゃない!
そのうち腹減ったとか
言って目を覚ます」※ギル

「そうですね!あの人タフですから
心配してません」※八雲

 そうリョウガさんは大丈夫、それより
気になるのはリーム先生だ!本人は
隠してるつもりでもバレバレだ何が
僕がいない間に起きている。
どうするかな弟子として………


 凛は少し離れた場所で修行をしていた。
 
 今回はあまり役に立てなかった。
私の実力がまだまだ足りていない。
私が入り込めば確実に足手まといになる
闘いばかりだった。
 そろそろお祖母ちゃんに言われていた。
次の段階に進まないといけないかも
『焔式の次の段階に』

 凛のオーラの色が白く輝き出した。


……………▽
ここは里の森の中

「おねーちゃんそろそろ教えてくれなーい
そんなしかめ面してるなんてらしく
ないよ!」※ルーム

「……………ルーム……お前、祖父のことを
覚えているか?」※リーム

「え?おじいちゃん……覚えていないわよ!
 私生まれたばかりだったし」※ルーム

「そう!ルームはまだ幼かった。でも我は
僅かに覚えておる。とても厳しい方 
だった」※リーム

「それがどうしたわけ、おねーちゃん
 まどろっこしいよ!」※ルーム

「ヘルヘイムのメンバーに祖父が
居たのじゃ」※リーム
 ルームは驚き動きを止める。

「おねーちゃん、それマジ」※ルーム

「あーしかし、まだ理解が出来ておらん
あれは既に妖精ではなかった。
人と変わらない姿をしていた。しかし
妖精特有の気配を感じた。
 この時点で『アナライズ』を使え
なかったのが悔やまれるのじゃ、
一体何があったのじゃ」※リーム

 リームは拳を握りしめ木に叩きつける。
珍しく苛立ちを見せる姉に対しルームは驚き
これはいかんと考えるのだ。

「赤城こんな所でなにやってるワン?」※ポチ

「何だお前か………前から気には
なっていたが、何故貴様ほどのものが
こんなところに居る」※赤城

「………なにちょっとした気まぐれだ!
 助けてもらった恩は返さないとな!
 それにここはあそこより居心地がいい」
※ポチ

「成る程今なら俺にも少しは分かるぞ!」
※赤城

「だから俺は今のままで良いワン、
それじゃねー」※ポチ

「フッ俺も少しは変れたのか!」
 空を見上げてたそがれていると、



「おーい赤城、こんな所に居たのか、
そろそろ飯だとよ!」※八雲

「あー八雲か丁度よかった!俺は出ていく
ことにした」※赤城

「?……どういう事だ」※八雲

「俺の今までの目的は大きく分けて
二つあった。一つは八雲お前には
母を救ってもらった恩として寿命を
伸ばすために協力し今回それを達成する
ことが出来た。ならば次は二つ目の
魔王軍残党の殲滅を行う。良いな!」※赤城

「おう!世話になった!確かに
その通りだ!ちょい淋しいが仕方ないな。
絶対に死ぬなよ!」※八雲

「ハッ、俺は元魔王だぞ!そんなには
ヤワではない!必ず魔王軍を殲滅し
帰るさ!」※赤城


「分かった頑張れよ!」※八雲

 八雲と赤城は挨拶代わりに軽く拳を当て
 そのまま赤城は飛び去っていった。

「さてと俺も気合を入れないとな
待ってろよ!結城さん」※八雲

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