元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第五章 長寿薬ノア 

長寿薬ノア 完成

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 ご飯を食べて今度は交代した。

 ドリちゃんは今僕の膝の上で
スヤスヤと寝ている。
お腹が膨れれば眠くなるもんさ~
 
 さっきに比べればマシである。

 先程まではギネアちゃん達も居たけど
今はドリちゃん二人だけ、寝ているので
騒いではいけないから仕方ないけど再び
暇になってしまった。

 やる事もなかったからか知らず知らずに
ドリちゃんの真似をして頭を撫でていた。
 
 ぱちくりと目を覚ましている。
ドリちゃんを見て、やらかしたと内心
思ったが、ドリちゃんは何も言わない。
これは撫でろと言うことか!

 ここで違和感を感じた。
 目の前に光の玉がいくつも見える。
これは風の精霊でも水の精霊でもない。
見ていると心がとても温かい気持ちに
なる。そしてしばらく見ていて気がついた。
 これはドリちゃんから発生している事に、
しかも撫でれば撫でる程出てくる。
これは凄い見ているだけで癒されるため、
調子に乗って撫でまくっていると前が
光で見えなくなった。

「なんですかこれは~」
 誰の声だ!多分僕の周りが光っていて
驚いている。 正直僕もどうすれば
良いのか分からないから慌てている
誰かの声を聞いているだけで何も出来ない。

 そうだ!そもそも撫でてるから
光が増える。とにかく撫でるのを
止めよう!

 その効果があったようでしばらく
待っていると光の玉は消えていき前が
見えた。

「あ!ギネアちゃんだったのか!」
 さっきの声はギネアちゃん、
しかし驚いた顔のまま
固まってるけど大丈夫か?
 
「八雲さん、身体が光ってますけど
大丈夫なんですか?」

「なにーーー」※八雲
 良く見たら僕の身体がやんわり光ってる。
 なんじゃこりゃ~

 驚いて身体のあちこち確認する。
「光ってる」どこもかしこも光ってた。
どうも先程の光が身体の中に入って
来ている。害とかないよね~

「初めて見ました。ヒト族が儀式に
成功するなんて……」
 ※ターナ

「ターナさん、儀式ってまさか‼」
※ギネア

「そうです!エンジェルドラゴンへと
進化する儀式です」※ターナ

「……………? 言ってる意味が
分からないんですけど」※八雲

「その…私も長い歴史の中でこんな事
初めてでしてどのようなことが起きたか
良くわかりません。身体の方は大丈夫
なのですか?」※ターナ

「う~ん………問題ない!むしろ気分が
良いくらいです」※八雲

「恐らくですが、儀式は成功しています。
これはあなたにとってとても良いことです!
まさに神の祝福をあなたは受けたのです。
おめでとうございます」※ターナ

 深々と頭を下げられるが、こっちは
混乱中でそんな簡単に受け入れられるか~
俺ってどうなるの
まさかドラゴンになっちゃうの!

 膝に何かがのった。
「八雲諦めが肝心だワン!
済んだことだワン!」
 
 ポチさんそれって慰めてるの?
……確かにもう元には戻れないだろうし、
この後のことは後で考えようよ~
 

「こちらの方は終わったみたいね!」
 僕の方に舞い降りたのはルームさん。

「ルームさんお疲れ様です。
どうしたんですか?」※八雲

「どうもこうもないわよ!私じゃ~
これ以上は限界よ早く『シャウロンの天輪』
で薬作って、『ライフ」で里のみんなを
助けないと呪いで死んてしまう!」
※ルーム

「なにーー落ち着き過ぎてた!」
 何故かすべて解決していた気に
なっていた。これは急がないといけない。

「ターナさん、こんな事いきなり言って
はなんですが背中に付いている天輪を
分けては頂けないでしょうか」※八雲

「すいません、そう簡単にはお渡し
することが出来るものではありません
ので……」※ターナ

「ターナさん私を早くエンジェル
ドラゴンに進化させる事はできないの
ですか?」※ギネア

「そうね~数日かかると思うから、
ちょっと難しいけど、ごめんなさい
なんで天輪が必要なのかしら?」
※ターナ

 しまった⁉ ちゃんと説明してない
から分かんないよな!よし!説明をしよう。

「ふんふん」腕を引っ張られる。
「ドリちゃんどうしたの?」

 ドリちゃんは首にある鱗を
取り僕にくれた。

「ド、ドリちゃんありがとう、でも
これ天輪じゃないからしいて言うなら、
う~ん………神鱗(しんりん)かな!」
 ※八雲

「わーーーーー
ちょちょちょちょちょ~まてよ~」
※ルーム

 ルームさんが壊れた。

「八雲くんこれは凄いものなんだよ!
 天輪の比じゃない!」※ルーム

 なにーーと、驚いてみたけど、
それはそうでしょなんせ神様の鱗
だからな~でもこれで薬を作れるのかな~

「待っててよ!おねーちゃん
呼んでくるから~」※ルーム
ルームは凄まじい速さで外へ出て行った。

 八雲は再びドリちゃんを撫でながら
「ドリちゃん良かったの?これって
大事な物じゃないの?」※八雲

「イイ!ここにたくさんあるの!」
※ドリグヴェシャ
 首に指を差している。ドリちゃん
……それで良いんだ?

 その後、ルームさんがリーム先生を
呼びに行き無事に『長寿薬ノア』が
完成した。

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