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第五章 長寿薬ノア 

聖域の少女

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 「ここすごく綺麗」
 ギネアは聖域に入りそのまま真っすぐに
進んでいた。
 建物はキラキラと光りながらまるで
生きているように脈動している。

 「ギネアさん来れましたね。
待っていました」

 真っ白の服装をした女神のように
神々しい女性が現れた。
 
 この人がドラゴン族の神様
ドリグヴェシャ様

「?………どうしたのそんな顔して、
こちらに来てくれるかな」

「はい、行かせて頂きます」※ギネア

「ふふっそんなに緊張しないでそんなに
大変なことはないのよ!ちょっと
面倒くさがりことはあるかもしれない
けど、私は1週間に一回くらいは
やってるはよ」

「?」ギネアは言ってる意味が分からず
困惑する。

「ごめんなさい。言ってる意味が
分からないはよね。来ればすぐにわかる
から行きましょう」

 ギネアは言われるがままついて行く。

………………▽
 その頃、八雲達は非常事態のこの
状況に対しどう動くか話し合い。
それぞれが行動に移る。

 聖域に侵入者がいる可能性が高いこと
から八雲、赤城、リーム、ポチ、凛が
向かう。
 
 里内の負傷者手当てのため
ティア、ルーム、ルビー、ククが残る。
特に里の人はほぼ全員が呪いを
かけられている。残念ながら術者を
倒しても効力が失われず呪いはかかった
ままそれを解除するのにルーム、少しでも
呪い進行を抑えるためルビーが結界を張る。


 それぞれが役割を果たすために
動き出した。

……………▽

「う~んこれは難しいはね!
お姉ちゃんにも残って貰った方が
良かったかも」

 ルームは呪いがかかった人達の症状を
見ているがどうにも解く方法が分からない。
術者が死んだことで進行が遅くなったのは
良かったけど完全には解けていない。
みんな体力が失われていてこのままだと
衰弱死してしまう。なんとか方法を
考えないと………

「ルームお姉ちゃんあれヒントに
ならない!」
 ククがルームの肩をトントンと叩き
空を見上げる。

 ルームは空を見上げて目を輝かせた。

「ククちゃんナイス、すごいな~
この力は超便利かも!」※ルーム

 ククの肩をもってブンブンと
動かすからククは頭がクラクラして倒れた。

「何やってるんじゃアホか!」
 ティアがビシッとルームの雀頭を叩いた。

「痛いな!そんなに強く叩くなよ!」
※ルーム

「そんな事はどうでも良い。
わかったのならさっさとやることをやれ」
※ティア

「わかってるよ!今から呪いを解く
薬を作る」※ティア


………………▽

「こりゃーすごいな~さすが
リョウガさん」※八雲

 リョウガはオーラを高めのいる最中のよう
 とても濃密なオーラが集っている。

「八雲か悪いな今忙しくってな!
悪いがこっちのことは良いから聖域に
行ったギネアちゃんとギルの事を頼み。
 
 リョウガの顔は見えなかったが、
これ程真剣な声で頼まれたことは
今までなかった。今やろうとしている
ことの本気度が伝わってくる。

「分かりました」※八雲

「あと!中にヘルヘイムのメンバーが
いる。こいつは異常だ!かなり危険な
やつだと思う。そいつには気をつけろ!」
※リョウガ

「了解です。そっちは任すんでこっちは
任してください」

「あ~頼んだ」
 リョウガのオーラは更に大きくなり
光りだす。そして次に見たときには
巨大なドラゴンが……

 八雲はその姿を見て安心して
聖域へと足を向けた。
 
……………▽
 
 これなんなんだろう?
 ギネアは困惑していた。女神様の
ような方の名前は移動中に聞いたのだが、
ターナさんと言う。聞くと神様ではなく
案内役として選ばれただけと言っていた。
案内され行くと、可愛らしい部屋に
少女が一人、ターナさんに言われ
そのまま少女と遊んでいる。今はおままごと
をしている。私よりかは少し年下かなと
思いつつも、よく近所の子供と遊んで
いるから子供と遊ぶのはお手のもの。
 
 それにしても何なんだろう
………神様が来られるまでの待ち時間かな?
 

「コンコン」ドアを叩く音
 返事をする前にドアが開く、
入ってきたのは一人の少年
 
「や~こんにちは、皆さん」※スリーズ
 手を上げて笑顔で来る少年、
しかしターナさんは
私達を守るように前に出る。

「あなたを招いた覚えはありません
お帰り下さい」※ターナ

「え~せっかく苦労して来たんだから
少しくらい良いじゃん」

 ぶ~ぶ~と抗議する少年からは禍々しい
 気配を感じ、ギネアは寒気がする。

「楽しく行こうよ楽しく!」※スリーズ
 スリーズが進もうと足を前に出した瞬間
 真後ろから雷撃か飛んできた。

「わー危ないな!ギルくん、妹が心配で
 ついて来ちゃったのかい!」※スリーズ

「フフフフ」と笑い宙に浮いている
スリーズ。

「ギネアー大丈夫か!」※ギル

「お兄ちゃん!気を付けて」※ギネア

 ギルは戦闘態勢を取るがターナさんが
 ギルを止める。

「あなたは先の闘いで怪我を負っています。
 闘うのは困難でしょ」※ターナ

「あなたの相手は私が務めましょう」
 ターナはオーラを高め戦闘態勢に入る。
 スリーズはニコニコと笑い
 そして少女はスリーズを見つめる。

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