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第五章 長寿薬ノア
ドラゴニュートの里 ヘブンの危機
しおりを挟む「おい妖精!起きろ!」※赤城
「なんじゃ‼人がせっかく気持ちよく寝て
おったのに!邪魔をするとはどういう
要件じゃ」※リーム
いきなり起され怒り心頭のリームに
赤城は冷静に、「血の濃い匂いがする。
恐らく何かあった!行くぞ妖精‼」※赤城
リームは一瞬驚き、すぐに真剣な顔で
頷いた。
………………▽
リーム達が祭りの準備している会場に
向かうと多数の人間が倒れており、大量の
出血をしている。一体何が起こったのか‼
周辺を警戒する中、赤城とリームの後に
突然巨大なドラゴンの頭が浮いており
大きく口を開ける。
「ずいぶんと異様な気配を持って
おるのじゃ」※リーム
「恐らく死霊のたぐいであろう、
何故このようなところに?」※赤城
ドラゴンは紫色のブレスを吐く、
しかし二人は即座に離脱し魔法も打撃で
反撃、頭は転がり壁に衝突した。
「なんだ!このどデカい頭は?」※赤城
「う~む、こやつ何者かに囚われている。
術者を倒さんと解決はしないか!」
※リーム
ドラゴンの頭が立て直し、
その後ろには他にも多数の頭が現れた。
「こやつらは死者じゃ遠慮はいらん!
焼き尽くすがよい!」※リーム
「言われるまでもない!」
………『煉獄の炎 乱』
大地から荒れ狂う炎の渦が死霊を
捉え焼き尽くした。
「ずいぶんと優しくなったの~元魔王」
※リーム
「ふん、なんのことやら」※赤城
煉獄の炎とは地獄と違い永遠の
苦しみではなく、罪を浄化するための炎
だと言われている。赤城は恐らく彼らを
救う為に攻撃をしたのだ!
「まだそこら中に同じような気配を
感じるのじゃ」
※リーム
「そのようだ!ここからは二手に
分かれ術者を取り押さえることに
するか?」※赤城
リームは首を縦にふり、
そのまま散開した!
「なぜじゃ!こやつらは追放者
どうやって入った」
里長を守るように数人の兵士が囲み、
その周辺には十数人の里の重鎮が
倒れている。
「どう、やって、しり、たいか」
見た目はドラゴニュートしかし
纏うオーラは濁っており生きる者では
無かった。カタコトの言葉を話す。
「キサマに、すて、られて、こんな、
ふう、に、なっち、まっ、た!あ~あ、
せめて、ふくしゅうして、やる、よ!
………さ~おまえらも、こい、」
数人のドラゴニュートが襲いかかる。
里長を守り闘う兵士達、しかし徐々に
押され一人また一人と倒れていく。
「か、は、はなせ~」※里長
里長は敵に囲まれ、数人に身体を
掴まれる。掴まれた場所から呪文の
ようなものが流れ里長を包んでいく。
「ぐが、が、がっ」※里長
里長の身体か徐々に紫色に変色していき
苦しみ、叫び声をあげる。
「お~クルシメ、クルシメ」
「ウラミヲハラス」
「シネシネシネシネシネ」
呪詛を唱え続ける死霊達
息すらまともに吸えず首を押さえ
苦しむ。
「トントン」音に気がつき振り向く死霊
そこには軽く手を上げ挨拶をする男が!
「どうも!あんた達なにしてんの?」
※八雲
少しずつ歩いて近づく、死霊共は
それに対して八雲を囲うように移動、
八雲が止まると一気に接近全方位から
攻撃を仕掛けるが、八雲を守るように
青い炎が渦巻く。
「焔式 浄化の炎『火の鳥』」※凛
炎は鳥となり死霊を浄化していく。
「くっそ、ジャマ、スルナ!」
炎を躱し離れていく者たちが数人、
しかしそれで終わりではない。
「マッスルボンバー」※ティア
「ワンワンドーン」※ポチ
押された死霊の前には凛が立っていた。
「焔式 浄化の炎『静かなるゆらめき』」
赤い波動が広がり死霊達の動きを止めた。
死霊達の身体が少しずつ燃え消えていく。
そこには何もなくなった。
「さてと」ルームが倒れている数人と
里長を見る。
「これは毒に似た呪詛ようだね!これなら
凛ちゃんの『浄化の炎』で治るかも
しれない」※ルーム
「それならやってみます!」※凛
凛は全体に浄化の炎を灯した。
………………▽
しばらくして、里長が立ち上がり、
「助かったぞ!お前達、だいぶ楽になった」
まだ、息を切らしてはいるが顔色は
だいぶ良くなってはいた。
「これは何なのかわかりますか?里長」
※ルーム
「………分からん。しかし先程の者たちは
かつて里の掟や犯罪行為を行い里を
追放した者たちであった。
彼らは里に入れないよう呪いをかけて
はいたはず、この里には入れないはず
なのだが」※里長
「そうですか、あの花は結界でしたか、
なるほどしかし彼らはすでにそれ以上の
呪いかけられています。効果はほとんど
ありませんね!」※ルーム
「彼らは半分操り人形って感じですか?」
※八雲
「そんな感じ、でもそれだけじゃないと思う!
この呪い力を吸い取ってる。術者を強化
してると思う」※リーム
「どちらにしても術者を見つけないと
いけないです!私の力じゃ治すことまでは
出来ないみたい」※凛
「そうか、術者をどうやって見つけるか
だがやっぱりポチに頼むか!な~ポチ~」
※八雲
「八雲、こいつら臭すぎて術者の匂いが
わかんね~だから無理だワン」※ポチ
「え~どうするんだよ!いい方法ないぞ!」
※八雲
う~んと頭を抱えていると
「はい‼私がやーりーまーす‼」
ククが元気に手を上げていた。
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