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第五章 長寿薬ノア
話し合い その2
しおりを挟むここは里の中でも数少ない料理店
僕達はギルさんに案内して貰い
そこで夕食を頂くことになった。
「お~い適当に酒持ってきてくれ!」
※ガンマ
「ガンマさん酒の前におかずとかご飯を
頼みましょうよ」※ランエボ
「お、そうだな酒にはツマミがないとな!」
※ガンマ
「あんたは酒が主食かよ!」※ランエボ
「2人のことは気にせず、注文は私の方で
適当にしますね。恐らくメニュー見ても
分かりませんし、でも安心して下さい。
ここ美味しいですから!」※ギル
確かにここ賑わってるな~最初入った時は
警戒からか時が止まったかと思うほど静かに
なったけど今はみんな楽しそうにしている。
「お~い注文いいか?」※ギル
店員さんがこちらに歩いてくる。
まだ幼いのに働いているんだな!
多分12、3歳くらいで白髪のポニーテール
エプロンを着けて可愛らしい女の子
「お~いじゃないよ!忙しいんだから
手伝ってお兄ちゃん!」
「お兄ちゃんは仕事中だ!ギネア注文
なんだけど……」 ※ギル
「あの子が選ばれし者……」※八雲
「そうだぞ!ギルの妹のギネアちゃんだ
可愛いだろ!ただ気をつけろ。ギルは
ギネアちゃん大好きだから手出すと
殺されるぞ」※リョウガ
「聞こえてますよリョウガ!」※ギル
「おっと怖い怖い」※リョウガ
おどけるようにリョウガが反応し
ギルさんの後ろでクスクスとギネアちゃんが
笑っていた。
「初めまして、ギネアと言います。
ここの料理とっても美味しいんでたくさん
食べて下さいね」※ギネア
可愛いね!まさに看板娘って感じ
ギネアちゃんは仕事に戻って行った。
「それでいつなんだ儀式はよ」※ガンマ
さっきまでとは違った真剣な顔をしている。
「5日後です。使者から1ヶ月程前に連絡が
ありました」※ギル
「そうか、時間もそれほどないな」
※ランエボ
少しくらい顔になっている。
「そうなんですよ。働かないでみんなと
遊んでこいそういってるんですけど、
あと少しだから働かせて欲しいって、
ほんとギネアは真面目だよ」
※ギル
「お前に似たんだよ!」※八雲
なんか雰囲気がくらいけど、なんでだ?
「その話止めましょ!きっとギネアちゃんも
聞きたくないわ。美味しい料理があるん
だから食べましょ!」※ヒョウカ
「そうですね!皆さん冷める前に
食べましょ」※ギル
その後は明るく食事が進んだ1点を
除いては………
「リョウガ勝負しようぜ!今度は絶対負けん」
ガンマさんかなり酔ってリョウガさんに
絡んでいる。
「武闘会が来たらまたやりましょ。
もうそろそろですって!」※リョウガ
「お前またそんなこと言ってバックレる
つもりだろそれにいつ始まるか分からん
大会など待っておれん
さー今から勝負しろ~」※リョウガ
ガンマさんはリョウガさんの首に腕をいれ
放さんとばかりに絡みついている。
「ウフフ、リョウガは相変わらず人気者ね!」
「ヒョウカ笑ってないで、こいつの
腕凍らせて砕いてくれよ!」※リョウガ
「やーよ私を振った男がなに言ってるのよ!
私に乗り換えるんなら助けて上げるわよ!」
※ヒョウカ
「いや、別にヒョウカのことが嫌いなわけ
じゃないからな!」※リョウガ
「フフ、分かってるわよ!」※ヒョウカ
「こら~俺をほっとくんじゃね~よ、あ~」
※ガンマ
「ガンマのおっさん絶好調だな!」※ランエボ
ほんと仲良そう。同窓会とかしたら
こんな感じなんだろうな。それにしても
ガンマさんはともかく各村でも一ニを
争う実力者なんだけどそんな感じ
しないな見た目も人だしなんか不思議。
「なにぼーっとしてるの見てて面白い」
※ランエボ
考え後としてじっと見すぎたかな。
変に思われたかも
「すいません、なんか皆さん僕達ヒト族と
あんまり変わらなくって驚いちゃって」
その一言が切っ掛けになった。
一瞬ピリッとした気配を感じた。
「君、八雲君だっけ、あんま変なこと
言わない方が良いよ!ヒト族と僕らが
一緒、勘違いもここまで来ると
笑っちゃうよ」※ランエボ
「八雲君ってリョウガと友達なのよね
こいつと一緒にいるとあんまり感じないかも
知れないけどこいつ特殊だからランエボを
言うように言葉には気をつけた方が
良いわ!」
※ヒョウカ
「そうだ!良いか坊主俺達ドラゴンは
最強なんだヒト族は数が多いばかりで
威張ってるんじゃねよ」
※ガンマ
「はい、はい皆さんそのくらいで、
意見は人それぞれですが、今言うことで
はありません。もう少し大人らしい
対応をして下さい」※ギル
ギルさんの一言でヒョウカさんは
ハッとした顔をして、ガンマさんと
ランエボさんは不貞腐れた顔をしていた。
「僕は気にしていませんから大丈夫ですよ!
むしろ場の空気を悪くしちゃったみたいで
すいません」※八雲
僕が頭を下げようとした時………
「だから、お前達は俺に勝てないんだよ!」
リョウガさんが立ち上がり突然の一言
みんながリョウガさんに目線が向く。
「お前達はな!視野が狭いんだよ!
世界を廻ればお前達より強い奴なんて
ゴロゴロいるんだよ!な!八雲」※リョウガ
おいおいリョウガさんこっちに爆弾
ぶん投げるなよあんたも少し酔ってるな!
「ほ~面白いね!なんだヒト族が俺達
ドラゴンより強いって言うのか、
上等じゃねいか」※ガンマ
何故かニヤニヤしているぞ!
この酔っぱらい。
「確かに私も外の世界にはあまり出ないから
分からないことはあると思うけど、私が知る
ヒト族ってほんと弱いのよね」※ヒョウカ
「そうだヒト族は僕達が一息吹けば
飛んでっちまうような奴らだぜ!
強いとか言われても信憑性が無さすぎるね!」
※ランエボ
なんかボロかすに言われてるけど
ドラゴンからすればヒト族を倒すの
大して労力を使わずできる。
ただ1つ言えるのは鍛練を積んだ人は強い
ドラゴンよりかは知らんが………
「バカバカバカ、みーんなおバカさんだよ!
八雲お兄ちゃん達は強いよ!」※クク
頬をパンパンに膨らませて抗議をする。
「あ、ごめんね!そんなつもりじゃ
なかったんだけど言い過ぎちゃったね!」
※ヒョウカ
ククの反応にヒョウカはあやすように
言うがククのご機嫌は斜めのままだ!
「良いこと思い付いたぜ!
八雲達とランエボ達でバトッて強さの
証明をする。どうだ良い考えだろ!」
※リョウガ
リョウガさんなんでドラゴンに油をかけた
大火事の予感だよ!
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